私にとって、初めてのシリアルはケロッグのコーンフロスト(現在はコーンフロスティ)だった。コーンフレークに砂糖が吹き付けてあり、パッケージの箱にはトラの大きなイラストがついていた。
ケロッグの歴史によると、コーンフレークは1898年にケロッグ兄弟がグラノラを作ろうとして、失敗した事から偶然できた産物だという。
日本での販売は1963年から。
1969年には、アポロ11号の朝食として提供されたという。
子供の頃テレビっ子だった私は、お菓子やおもちゃの新製品に目がなかった。
テレビで見たケロッグのコーンフレークを、食べてみたいとせがんだに違いない。
販売促進のためだと思うが、確か変な宇宙人のフィギュアなどがおまけに付いていた時期もあった。
フィギュアより、とにかくコーンフロストが好きだった。
近年、カルビーのフルーツグラノーラが人気を博し、安さからずっとこちらの商品を購入していたのだが、特売日に安さを優先して様々なメーカーのシリアルを買っているうち、たまたま昔馴染んだケロッグの商品を買ったところ、やはり美味しい。
最近はもっぱらケロッグの「フルーツグラノラ朝摘みいちご」を購入している。
内容はオーツ麦、とうもろこし、米、小麦の4種の穀物をベースにレーズン、かぼちゃの種、そして大きなフリーズドライのスライスいちごが入っている。
スーパーに売られている中では、この味が一番気に入っている。
シリアルを常食としている人なら皆知っていると思うが、パッケージの後ろに記載されている一食分の目安量は大概40グラム前後だ。卵一個の重さにも満たない量。
600グラム入りだと、毎朝食べても15日間、半月はもつ計算。シリアルだけなら一食40円にも満たないので非常に経済的だ。
一食のグラム数はあくまでも目安なので、およその量を目分量で食べていたら、10日ほどで一袋を空けてしまう。
明らかに目安量を超えて食べてしまっているので、計って食べることにしたが、毎回計量するのも面倒だ。
そこで、100円ショップで昔買ったプラスチック製の食品用スコップを使ってみると、大盛りのひとすくいが丁度40グラムほどになることがわかり、今は毎朝これで問題解決。
これまではこのシリアルにバナナ、きな粉、ヨーグルト、はちみつ、牛乳をすべて混ぜて食べていた。
こんなに腸に良さそうな物を混ぜて食べているのに、お通じが最高かと言うと、そうでもない。納得がいかなかった。
前に「食べ合わせ」の記事を何かで読んだ時に、自分のシリアルの食べ方に良くない食べ合わせがある事を思い出した。その時は、大したことではないと無視してしまて、何がいけないのか分からない。
そこでバナナで調べてみたところ、東洋経済オンラインの中に興味深い記事があった。
自然療法士でオステオパシストのフランク・ラポルト=アダムスキー氏の「アダムスキー式腸活メソッド」の紹介文だ。
それは食品を消化管を早く通過する食品(ファスト)と、それとは逆に遅く通過する食品(スロー)とに分け、この二種類を同時に食べないことで、腸の詰まりを防ぐ腸活法だ。詳細を知りたい方は、そちらを検索いただくとして、ファストであるバナナと一緒に食べてはいけない食品があった。それは、スローのシリアルときな粉だった。
それで、翌日からバナナ、ヨーグルト、はちみつを混ぜたものを先ず食べて、食べ終わってからシリアル、きな粉、牛乳を混ぜたものを食べてみた。すると直ぐに効果は翌日現れた。
人の言う事は聞いてみるものだ。
何事も自分流でやることが好きな私だが、ここは大いに反省した。なるほどねー。腸の調子がすこぶる良い。
ところで、シリアルにきな粉を入れているのは、大豆に含まれるイソフラボンが特に年齢の高い女性に良いということで取っているのだが、牛乳と混ぜて食べていると、結構きな粉がむせる。
喉の筋力が年齢と共に低下している事もあるが、牛乳ときな粉の馴染みが良くないのだと思う。
ある日牛乳を切らしていて、たまたまあった豆乳でシリアルを食べてみたら、きな粉が豆乳に馴染み、むせることがなかった。
どちらも大豆製品だから馴染むのは当たり前なのだが、私にとっては大きな発見だった。それ以降、豆乳と牛乳を半量ずつ混ぜて食べて、むせる問題も解消した。
以上、シリアルについて私が知って良かったと思う事なので、どなたかのお役に立てばと思い書いてみた。