富山型DS にぎやか 阪井氏研修会 現場雑感
・所謂「富山型DS」の定義とは?
小規模→10~25名
多機能→赤ちゃんから高齢者まで 誰でも預かります!→共生型
今、聴くと、それほど目新しい感じはしない。でも、富山で惣万さんが始めた時代、20数年前(介護保険制度以前)にこれを掲げるのは驚きだ!
・現在、富山型DSは富山県内で100か所。全国では1800か所
→そんなにあるのか、という驚き。一方で、一言で富山型と言っても、優劣もあるだろうに
・ひとつの場所(DS、地域など)で様々な人(赤ちゃん、児童、知的障害者、身体障害者、精神障害者、高齢者等)が「共生」するということ
→それは、その場所で、様々な人々の相互作用が生まれるということ。つまり、多様なインプット(多様な人の、多様な情報)が増えることで、アウトプット(役割、生きがい)も多様になるんだろう。高齢者だけ。障害者だけ。児童だけ。これだとどうしても限られたアウトプットに偏ってしまう。これは、生活という観点でみれば、健全じゃないし、普通じゃない。
本来、支援者にもそんな役割が必要なんじゃないのか。DSの職員は、傍観者であっても、管理者であってもいけない。多様なインプットを与え、アウトプットを引き受ける。そして、それを更にフィードバックする。更に専門職は、ある程度、インプットがもたらす効果と、アウトプットを予見してアプローチする必要がある。そうでなければ、専門職の見立てにならない。
アウトプットは、「自分はこうしたい」というクライエントのニーズだ。それは「自由」だ。その人らしさと、人権と、尊厳の保持が約束される。「安全性」を盾に、一律にその自由を奪ってはいけない。最大限尊重されるように、家族と関わることが求められる。