田吾作相談員

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「理解」の拘束

2017年09月13日 | ソーシャルワーク


映画の生みの親、リュミエール兄弟
彼らの「列車の到着」を見た観客は、迫りくる列車に、一斉に客席から逃げ出したとか
観客のイマジネーションが現実を再構成した結果とみる
映画は現実を切り取るわけではない
現実の中の虚構をフレームで切り取る
スクリーンに映し出された虚構は、観客を通じて再構成され、「現実」になる
観客のイマジネーションが強いほど、現実は再構成されやすい

アセスメントは当事者の現実をフレームで切り取る
そこにあるのは現実ではなく虚構だが、見る人(支援者の視点)を通じて再構成され「現実」になる
支援者のイマジネーションが強いほど、現実は再構成されやす

アセスメントの追求は、専門職の専門性である
とにかく課題背景を理解したい
しかし、支援者の「理解」のフレームは、時に課題を抱えた当事者を抑圧する結果になる
支援者の「理解」に拘束してしまう