ザクとは違うのよね

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新撰組!

2006-01-04 02:13:22 | テレビ
 昨年(おっともう一昨年だった)の大河ドラマ「新撰組!」の続編「土方歳三最期の一日」を観た。

 ばんっ!とタイトルが出て、大好きな主題歌が流れるのかと思いきや、そのまま話が始まってしまった。ええ~っ、歌ないのぉ~。一緒に「愛しき~友はいずこに~」って歌いたかったのに。最後に出てくるのか?
 少し残念に思いつつ話が始まったが、最初はどの場面をやっているのか分からなかった。敵陣の兵糧を奪うってことは、既に函館戦争は始まっているわけだが、二股口なのか?結局、あの場面は単なる導入ってことのようだ。

 その後、島田魁、尾関雅次郎ら懐かしい新撰組メンバーらとともに、榎本武揚、大鳥圭介ら主要メンバーの顔見せ。ここで、武士らしくない榎本と、上司なのに頼りない大鳥のだいたいのキャラ設定がされている。しかし、榎本はともかく、大鳥のあのキャラはイマイチ納得がいかなかったなぁ。
 後に大鳥の書いた書物によると、土方が新撰組を離れて旧幕府軍に参加した際、軍議に出席した幕臣のトップに土方を記載していることから、大鳥は土方を高く評価していたはずで、優秀な人であるというイメージを持っていたからだ。

 そんなどこか気持ち悪い感じを抱きながらの序盤は、「あれぇ、失敗作かなぁ」と不安になったが、市村鉄之助との別れのシーンから徐々に盛り返してくる。あのシーンは故郷多摩を大事にしていた土方の人となり、新撰組への愛情がよく表れていたシーンだった。鉄之助役の子もかわいかったな。
 そして、試衛館時代の回想(といっても新たに撮影したシーン)が。懐かしい顔ばかり。堺さん演じる山南さんはいつ観てもいいですなぁ。あの細い目で微笑む顔が特に。冒頭で相馬主計に向かって言った山南に対する思いも良かった。あの時の切腹シーンが頭に浮かぶ。
 「鵺(ヌエ)」にまつわる話も、ラストにかかっていてなるほどねと思った。

 次に、永井玄蕃とのやりとりもgood。土方の思い、永井の思い、どちらの思いもよく分かる。戊辰戦争は、急激な時代の変化に順応できない者たちのための一種のガス抜きのようなものだった気がする。だからこそ、永井の「もう充分だろう」の言葉も真であると思うし、上野戦争から函館戦争までの戦いが、「死に場所」を求める戦いであったのもまた事実。それが分かるからこそ、余計に2人のぶつかり合いが心に残る。

 もうひとつ、このドラマ最大の見せ場が土方vs榎本のやりとり。
 最初は、西洋かぶれで覚悟のない総裁としてのイメージを醸し出していたが、ここに来て中に眠る熱い心が吐き出され、土方と共鳴していく。そうだよね、江戸城開城時に軍艦の引渡しを潔しとせずに脱走したほどの男だもの。ただの西洋かぶれじゃないさ。
 2人だけの軍議の最後に大鳥も登場し、彼も降伏などしたくない熱い男だということにしてもらえてホッとした。
 榎本役は片岡愛之助という人がやっていたが、大河の時の草なぎじゃなくて良かったかも。顔は似てたけれど。
 
 途中、会津のシーンが突然入るもんだから、一瞬夢の中のシーンかと思ってしまった。オダギリジョーがかっこ良すぎる。
 
 こうやってみてくると、今日のドラマは2人芝居を軸に作られていたのが分かる。土方vs鉄之助、土方vs永井、土方vs榎本。どれも味があり、シチュエーションドラマが得意な三谷脚本ならではか。
 最初はどうなることかと思ったけれど、終わってみれば満足。相変わらず戦闘シーンはスタジオ撮影だったし、土方の最期がちょっとあっけなかったが、それもよしとしよう。これで終わってしまうのかと思うと残念。できれば会津編、函館編と2回作って欲しかったな。

 そうそう、主題歌はやっぱり最後にやってくれた。あれがないとね。言うまでもなく一緒に歌いました。


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