以前、フォーマルなパールネックレスが長すぎるので短くしてほしいというご依頼を受け、パールをいくつかはずし、オールノットで組みなおしたことがありました。
その時はずしたパールで、カジュアルなピアスを作ってほしいというご依頼です。
カジュアルということで、低コストなご提案でOKをいただきました。(パーツはすべてシルバーです)
この仮組みデザインでOKいただいたので、パールをはずし、パーツにロジウムメッキを入れてから、パールを入れて本組みします。
そう・・
オールノットについてもご説明させていただかなくては・・
パールの組み方には、パール一個一個の間に結び目を入れた、主に高品質のパールネックレスに使われる「オールノット」という組み方があります。
これは、糸が切れてもバラバラと全部の玉がはずれてしまうことがないという利点があるのですが、そのほかにネックレスがしなやかに肌になじむという良さがあります。
パールとパールの間に小さな結び目があるため、そこでネックレスの動きがなめらかになり、つった感じがなく肌のカーブにスムーズになじむわけです。
1m50cm以上もあるロングネックレスなどは、この組み方をすることで、胸元で結んだり、2重3重にするなどのアレンジをより美しくすることができます。
先日も、カラフルな淡水パールのネックレスのご注文をいただいたのですが、どうせならとオールノットをお勧めし、たいへん喜んでいただけました。
この組み方はブレスレットにもお勧めです。
一般的に出回っているカラーストーンのブレスレットはシリコンゴムを使ったものが多いですが、やはり美しいパールを、糸を使ってオールノットで仕上げたブレスレットの付け心地は別物です。
お使いにならなくなったパールのネックレスなどありましたら、このような形で、またステキなアイテムに生まれ変わらせてあげることもできます。
ぜひ参考にしていただければと思います。
ジュエリーTABITHA