BEAST SIDE 1

ジュエリーアーティスト太田マリ(タバサ)です。工房からの制作風景、プライベートでやってるロックバンドの話も少しだけ。

マリッジリングの仕上げなおし

2015-03-27 22:35:54 | リペア、お手入れ
自転車で転倒されてマリッジリングを傷だらけにしてしまったというお客様から、仕上げなおしのご依頼がありました。

お客様ご自身はすり傷等で済んだとのことで、リングがお客様の手を守ってくれたのかもしれません。


お預かりしたのはこちらのリング。







コンクリートにこすられたのか、深いキズがたくさんついていたのと、ところどころ地金がめくれあがってしまって、バリバリした状態でした。

幸いリングの形にゆがみははく、表と裏に1ピースずつ留められている石は無事でした。

とにかくこのままでは痛くてつけられないとのことでしたので、なめらかにすることをメインに、仕上げなおしをしました。



洗浄して石にゆるみがないかチェックしてから、まずはめくれあがった地金を細めのヤスリで削り取りました。

(途中の写真を撮り忘れてしまったのが残念ですが・・)


それから、リューターでシリコンポイントを使い表面のキズを落としていきました。

今回は、新品仕上げではないので、深いキズはそのままです。

あくまでもなめらなかな付け心地になるように、バリバリした表面をならしていきました。


その後、バフモーターで全体を磨き上げて終了。







つるっとしたなめらかな付け心地が戻ったと思います。







毎日、付けられていらっしゃるというこちらのリング、きれいになったものをお届けしたところ、たいへん喜んでくださいました。

こういうお仕事は、やりがいもあって、とても気持ちのいいものですね。



目の前を使い捨てのモノが流れていく現代ですが、ジュエリーは本来、そういうものではないんですよね。

こういうお仕事の後は、いつもそんなふうに感じてます。





ジュエリーTABITHA




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ルーブル美術館展行ってきました

2015-03-05 23:04:09 | 展示会、個展、お店
ルーブル美術館展に行ってきました。

 ルーブル美術館展 
   国立新美術館
   2015.2.21~6.1


公式サイト(http://www.ntv.co.jp/louvre2015/)より



有名なフェルメールの「天文学者」が見られるということだったので、時間があいたらぜひ行ってみようと思ってました。

何年か前に「耳飾の少女」が来日(?)したことがあったと思いますが、その時は会いに行くチャンスを逃してしまったので。


 





今回の展覧会では、16世紀~19世紀くらいのヨーロッパの上流階級の人たちから、物乞いで命をつないでいる貧しい人たちまでを見事に描いた絵画が80点以上、展示されていました。

ほとんどの作品が写実的でしたので、当時の風景や文化、生活、風俗、思想、いろいろ感じることができて、とても面白かったです。



絵画や美術品などを見るときにどうしても仕事目線になってしまって、構図やバランス、線の抑揚や色使い、そういった技術的なことや、あるいはモチーフをどう解釈してどう表現するか、などというところに目がいってしまうことが多いんですね。

でも、今回は違いました。

まるで絵本の挿絵をみているようで、当時のヨーロッパの物語にひきこまれるような感じといえばいいでしょうか。

天文学者がいたり占い師がいたり、兵士がいたり手品師がいたり、両替商やら魚売りやら、盗人もいれば物乞いもいます。

風俗画というものは本当に面白いですね。

絵の中の人たちの息づかいがきこえてくるようで、絵が呼吸しているようで・・。



1時間くらいでまわったのですが、実は結構疲れてしまいました。

いっぺんにたくさんの人に会ってお話したような感覚です。

そのくらい、情報量が多かったですね。

(まぁ、この感じは、いい展覧会に行ったときにはいつも感じることなんですが・・笑)





コナン君のジュニアガイドというパンフレットが、わかりやすくて面白かったです。

フリーなので、行かれた方はもらってこられたら楽しいんじゃないかなと思います。







私が行ったのは平日午前中でしたので、待ち時間もゼロ。

一つの絵画に対して鑑賞している人が10人くらいの感じでしょうか。

全体的には混んでましたが、充分に真近で鑑賞できました。

会期もまだありますので、ご興味のある方はぜひ、天文学者にお会いに行かれたらいかがでしょうか。



ジュエリータバサ

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シルバータグに好きなフォントで文字を刻みたい場合

2015-03-03 21:13:18 | メタルプリント
シルバーメタルプリントタグにテキストを刻む際に「こういうフォントは使えますか?」というお問い合わせを、最近よくいただくようになりました。

実際に、当工房で加工可能なフォントサンプルとしてOPEN-Gのホームページにあげさせていただいているものはあまり数が多くありません。

なので、ご自分のイメージにあったフォントをお使いになりたいというお客様もたくさんいらっしゃいますよね。

そこで「ぜひともこのフォントを使いたい」という方におすすめしたい方法がございますのでご紹介しますね。



①まず、お絵かきソフトなどをお使いになって、ご希望のフォントでお入れする文字をできるだけ大きく打ってください。






②そして、そこから文字の部分だけを切り取って、jpgファイルにしてください。







③テキストが何行にもなる場合は、行ごとに大きくテキストを打ちます。







④そしてそれを1行ごとにjpgファイルで保存します。







⑤今回はマークも入れたいという設定にして、マークの画像もjpgで用意しました。








これでファイルの準備ができました。

できあがった「TABITHA」と「Since1999」と「ロゴマーク」の3つのjpgファイルを送っていただきます。


そして位置とだいたいの大きさを指定していただければ、こちらでバランスをとってレイアウトし、サンプルイメージをご提案いたします。





この段階で、イメージと違う場合は、何度でもレイアウトをし直して、最終的にご納得がいただけましたら製作開始です。



この例ですと、ロゴマークも入りましたので画像プリントの料金となりますが、テキストのみのプリントで、各行をjpgファイルでつくっていただけた際には、ほとんどの場合テキストプリントの料金で作らせていただいております。



OPEN-Gでは、出来る限り本来のオーダーメイド感覚で、皆様自身が思い描かれるタグを形にさせていただきたいと思っております。

今回の記事も、皆様の「こんなの欲しい」のヒントになれば幸いです。


メタルプリントOPEN-G








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