お昼近くになり、主治医が若い男の先生を1人引き連れてやって来た。
この男の先生、オペ終わってすぐに「ちょっと抜糸手伝って」とでも言われて、連れて来られたんだろうな。という格好だった。
看護師さんもサポートに入ります。
抜糸後の傷の上に貼るテープを、3センチ位に切ってたくさん用意。
先生が使いやすいように、せっせとハサミでカットしてテーブル脇にくっつけていく。
医師2人がかりで抜糸。「お腹だけで100針以上縫ってるからね~」とか言いながら、プチプチプチ
細かい縫い目にハサミの先を入れて、糸を切っていきピンセットで糸を取る。
これ、私なら皮膚も一緒に切りそうだ。刃先ささっちゃったりして器用の最高峰。それが医師
新たに作って貰ったヘソも抜糸。このNEWヘソ、個人的にとても気に入っている。
入院前から友人と「どうせならモデルさんみたいな縦ヘソがいいね~」と話してたし、主治医にもお願いしてた。
そんなんで、私はこの時「先生、このヘソ最高!オリジナルよりいいと思う」と言った。
すると主治医が「お~!良かったじゃんおへそ作ったの、この先生なのよ」と男性医師を指す。
「へ~!先生が作ってくれたんだぁ。サイコー!有難うございます」と私が言うと
この、お若い先生、はにかんだ笑顔を見せてくれました。照れもあったかな?
主治医が「先生の趣味のおへそだもんね(笑)」と冗談を言いつつ、それにも照れ笑い。
そっかー、形成外科の医師の美意識=自分の趣味嗜好・・・そう考えると、ちょっと面白い
そんなこんなで抜糸完了。傷の上にはテープが貼られました。
午後に退院なので、お昼ご飯もちゃんと出る。しっかり食べてごちそうさまでした。
余談だが、このS大病院の食事は美味しいと思った。
皆さん病院食は「味が薄い、まずい」とおっしゃるが、ここのは薄味を感じさせない工夫を感じたし、メニューもバリエーション豊富。
入院中にカレーやシチュー、麻婆豆腐なんかが食べられるとは思ってもみなかった。
暖かい物、冷たい物も、それぞれちゃんとしてた。スタッフさんの頑張りを感じました。
ダンナも迎えに来て、会計課から連絡。やっとこ退院手続き、病棟とはサヨナラです。
「病棟出る前にひと声掛けて下さいね!」と言ってた仲良くなった看護師さん2人に声をかける。
「んじゃ帰るよーん。世話になったね!おかげで楽しい入院生活だったよ」
2人してキャッキャッとお見送り。握手され「ちびもかさんみたいな患者さん、なかなかいないし。私達も楽しかったです」
ガン患者の病棟で楽しいもクソも無いっしょ!とお思いかもしれませんが、「楽しい」を見つけるだけで免疫力はアップ
そう思って過ごした日々でありました。
無事に会計も済ませ、車で自宅に向かいます。久々のお外の空気は、やはりいい。
傷もさほど痛む事なく、家に到着。こうして12泊13日の入院生活は終わりました。
そうそう、ドレーンの小ネタ話
抜けたそばから傷が収縮して閉じるってのは、生き物の正常な反射みたいなもんだとは思う。
オス猫の去勢手術。タマタマを切って中を出すんだっけな?昔の事で忘れたけど
そのメスを入れたタマの傷。傷自体もとても小さいし、すぐにふさがる。よって抜糸も無い。・・・このような事を言われたような覚えが。
今は違うかもしれないです。
看護師さんが撮ってくれた参考資料。
見たくない人はやめてね。
お腹のドレーン。ガーゼはかぶれ悪化防止の為。
再建胸にドレーン2本。お腹の真一文字の傷も、ちょっとだけ写ってるかな?
ぼちぼち画像も貼っていく・・・かも?