激しい春の雨だ。
建付けがよくないから外の音がよく聞こえる。
風に乗って鳥の鳴き声や木立のそよぎが耳に入ってくるのなら申し分ないのだが、猫の求愛やら生活騒音ばかりでは気が滅入って来る。
昨夜から断続的に降っている。
阪神競馬場は水捌けが良いからこれ位の雨ではただの重馬場だろう。
昔日、中山競馬場で超不良馬場のレースを観戦したことがある。
今のような春先の大雨であった。
ダートは水を張った田んぼのようになっていて、砂など全く見えないというもの凄い馬場であった。
跳ね上がる水しぶきで馬も見えず、騎手も頭から泥を被った悲惨な様になっていた。
こんなでよく開催するなと思っていたら途中から中止になった。
芝が浮き始めたということだった。
当時はそういうことがよくあったように思う。
設備やら技術やらがまだ未熟であったのだろう。
一方競馬ファンの方は、整然と恙無くことが運ぶより、様々な悪条件の重なるレースの方が面白いもので、大雪の日の開催など、今日は荒れるぞとかいつになくはしゃいだりするものだ。
ところがこんな日は得手して堅いレースが続いたりするもので、期待外れに終わることが多いのも面白い。