続・タグさんの風雪

あっこんなところに・・
という感じであちこちに生存の痕跡を残そうという儚い試みです。

あれから半年

2021-04-27 07:16:23 | 日記
半年前に急性心筋梗塞を発症、
救急救命処置として経皮的冠動脈形成術(PTCA)施術、
左主幹部及び前下行枝に薬剤溶出性ステント二本留置となった。
2020年10月27日午前7時30分のこと、俗に云う「心臓冠動脈のカテーテル手術」というやつだ。
だから現時点での状況は、「陳旧性心筋梗塞の通院患者」ということになる。
母親が心筋梗塞のバイパス手術中に他界しており、体質的に類似点が多いので「来るなら心臓系」と勝手に判断して低用量のアスピリンを常備して、これをサプリメントとして服用していた。
10年ほど前に米国通販会社が期限切れ寸前のバイエルアスピリンの大容量錠剤を特売していたものだ。
これを大量購入し大型錠剤を四つに割って服用していた。
この錠剤の残りがわずかになり、服用回数を減らし新たな購入手段を探っていたところであった。
結果的にこれらの自己診断と対処は全て正解ということになったが、治癒の決め手にはならなかった。
アスピリンには血栓の抑止効果しかないからだ。
図らずも外科手術により対処することになってしまったが、総合すると起きた事象は好事のようにも見える。
もし今、同じように救急医療を求めても医療機関が対応できない恐れもある。
不確実性に向き合うのがギャンブルの真髄とすれば、これで2020年のギャンブル収支はプラスになったと考えるのは不真面目だろうか。













どんと貧乏

2021-04-26 12:46:16 | 日記

街中の人々の雰囲気がよくない。
道行く人々の目付き人相が悪くなっている。
よくウーバーやら出前館やらの配達員を見かけるが、皆押し並べて目付き人相がよくない。
一期一会の処世は気楽な稼業に見えて失うものも多い。
普通は枯れてからの生業なのだが、若者は煩わしい雇用関係より自由な一見商いに惹かれるのか。
選択の余地なく生きる為に嫌々働くにしても、ただ金を得るだけの仕事は空しいものだ。
コロナ禍は深まるばかりで晴れる気配もない。
どんよりとした不確実性が世を覆い押し潰しているように見える。
「月給取りはええぞ、仕事するだけで金が入ってくる」とこれは子供の頃に親が言った言葉だ。
当時の自営業者には仕事と金は別物で、いくら働いても金が入ってこないことが普通にあったからだろう。
「貧乏暇なし」「器用貧乏」と、金がなくて忙しいことを楽しんでいるような風情で、大人たちはその不確実な世間の現実に明るく鷹揚に向き合って生きていたように思う。
知る限り殆どの人々は貧しく、日々に生きることに貪欲であった。
世がそちらの方向に向かっているのなら、それはそれで救いはあるし楽しみでもある。








諸行無常ありなん

2021-04-22 04:03:01 | 日記
東京の友人と連絡が途絶えている。
3月末のLINEに既読が付かない。
パーキンソン病の確定診断前の状況で、日毎に運動機能障害が重くなっていた。
パーキンソン病は進行性難病だから厄介だ。
一年ほど前に脳出血で倒れ一時職場にも復帰していたのだが、三月中旬にギックリ腰で歩けないから仕事を辞めたと
連絡があった。
母親を介護施設に入所させて、一人暮らしになったばかりだ。
老々介護の実際は知らないが、昔はどこの家にも寝た切りの要介護者がいて日常風景だったから、どんな生活か凡その想像はつく。
家庭内介護は現在社会の生活形態や価値観とのマッチングは難しい。
共倒れになってしまうから早く施設に預かってもらえとお節介な助言を続けていたが、その悪い予想の通りになってしまった。
昭和生まれの関東人は自尊心の障壁が高く自分の逆境を話したがらないし、他人が踏み込むことを嫌う傾向がある。
もっと強くあれこれ干渉すべきだったかと悔やむが、これがなかなか思うようにはいかない。
彼にも私にも受け入れなければならないものが有る、それだけは確かなようだ。