続・タグさんの風雪

あっこんなところに・・
という感じであちこちに生存の痕跡を残そうという儚い試みです。

ボーッとな

2021-06-30 22:39:20 | 日記
ファイザーかモデルナかではない、大事な事は、早く終わらせて「済み」にしてしまうこと。
だからワクチンはアストラゼネカでもいいし、政府が承認するなら中国製のシノファームでもいい。
何でもいいから、自分を早期に「対処済み」にしてしまうことだ。

次に何かが起きたり、特に予期しない事象が発生する恐れがある場合は、自分の選択肢を複雑にしないように
心掛けるべきだと思う。

昨日二回目をやったが、やはり副反応は一回目より重いようだ。
腕の痛みも熱っぽさも初回より重く強く感じる。

中の島から炎天下を汗だくで歩いたからか、顔も痛いし足も重い。
抗がん剤の影響なのか何となく意識と体がマッチしてないような不快感がある。

ま、いいかと倦怠感でボーッとしてたら、病院から電話が入った。
「診断書が出来ました」という連絡だ。

こちらも早く「済み」にしてしまうべきだろうと
気を取り直して出掛けることにした。

千日前線で二駅のところに病院がある。
ちょっとした高級ホテルのような風情の有名病院だ。
ちょっくらお出掛けしてみるかと書類を持って部屋を出た。
地下鉄駅の途中のセブンで領収書類のコピーを取って駅に向かう。
これは保険会社に通院給付金を請求する時に必要になる。

歩道をこちらに向かって歩いてくる若い女性がスマホ画面に
見入っている。

それを見て気が付いた、部屋にスマホを置いてきてしまった。
踵を返して部屋に取りに戻ることにした。

その戻り路にもう一つ気付いたことがある。

今日は6月30日、月末日ではないか。
診断書は保険が効かない、医療費の上限にも無関係だ。
病院も営利事業、月内の収益は確保しておきたいのだろう。
ボーッと生きていてはいけない。
やめたやめた、診断書代を払うのは明日にすることにした。
クレジット払いだから、ひと月支払いを遅らせられる。

2021/06/29

2021-06-29 17:35:59 | 日記
2回目のワクチンです。





無料だからというわけではないが、こういうことは常に早く対処することにしている。

なんせ時間が余っていて他にやることもない。

65歳以上のグループ分けだから、会場は高齢者の品評会のような風情になっている。

もう長く生きたからどっちでもいいや、とはならないのが人間の自然な姿なのだろう。

みんな一生懸命、もっと長生きしようとしている。

他人を押し退けたり列を乱す不届き者がいないのは、伊達に齢を重ねてきたのではない
強かさを感じさせる、なかなかどうして皆さんしっかりしてらっしゃる。

公称では日本の全人口の10%が二回目の接種を終えたということだ。
7月末には30%に達するだろうから、ここが多数に就くべき処世の第一関門なのだろう。



貧すればどうする

2021-06-21 14:04:39 | 日記
保険会社から保険金請求書類が届いたので、病院に診断書の作成依頼書を出してきた。
診断書が出るまで二週間掛かるが、さてどうなりますやら。
「ガンとは認められません」や「本保険の対象外となります」となる確率は低くない気がする。
そうなってしまっては困るのだが、「間違い」を願う真面目なガン患者には吉報に思えるかもしれんから、
世の中は面白い。
診断書だけで4400円も払うのだから、「残念、外れです」は引きたくない。
しかし無事に保険金が下りることになっても、「やった、大当たりだ」と喜ぶのも不謹慎なのだろう。
まこと世の中は難しい。
骨髄増殖性腫瘍(MPN)は、体内で血液を製造している骨髄の造血幹細胞が腫瘍化する病気だ。
原因は造血幹細胞の遺伝子の異常によるものとされている。
造血幹細胞は自己増殖しながら血液を作り続ける細胞だから、何かの原因で遺伝子が傷つくと
そのままその複製が作られ、やがて全ての幹細胞が置き換わってしまうことになる。
決め手になる治療法は俗に云う「骨髄移植」ということになるが、これは年齢やドナー骨髄との適合性等
いくつかの条件が必要となり、高齢者が骨髄移植をしたという例はない。
これは移植による利益より不利益の方が大きく、治療として成り立たないからだ。
骨髄増殖性腫瘍(MPN)は、骨髄の線維化を招きやがて急性白血病に移行することがあるが、
移植をして骨髄幹細胞を正常な細胞に入れ替える以外に完治はしないから、
殆どの患者は一生この病名を背負って生きていくことになる。
MPNはいずれかの血液成分の製造機能の暴走を招くので、その検出症状から三つに分けられる。
赤血球増加症(PV)
本態性血小板血症(ET)
骨髄線維症(MF)
いずれも急性白血病に移行する恐れはあるが、進行が遅く気付かないまま生涯を終える人もいる。
私のはETで、医師の言葉によれば「結構多い」そうだ。
人口10万人当たり2,3人という発症率で「結構多い」とは思えないのだが、大阪市人口270万人で
60人発症というのは「多い」と言うのかもしれない。
母は62歳で「心筋梗塞」で亡くなり、父は69歳で多臓器の癌で亡くなっている。
二人ともに早死だから70歳を超えた子供の遺伝的情報は皆無だ。
祖父も60歳台に「脳溢血」の中風で寝込んだ末に亡くなっている。
唯一人祖母だけが89歳まで生きている。
その祖母が「いよいよ最後のとき」だというので、親族が順番にお別れの面会で集まったことがあった。
その時に祖母から聞かされたのが「白血病じゃと、骨髄の病気じゃと」という説明であった。
確か祖母はそれから数か月して亡くなったと記憶している。
人が親や祖父母と同じ病で死ぬ確率は60%というから、あるいはこの骨髄の造血細胞の変異は遺伝的な要因に
よるものかも知れないと考えている。
私の最後は恐らく「白血病の発症」によるものになるのであろう。
他に様々な「死に方」や「死に至る病」があるが、静かで穏やかな死に様はそう悪くはない気がする。



















常連なんです

2021-06-17 16:59:06 | 日記
多少の疑問点は残っているが、こういうことは早いに越したことはない。
だからさっそく保険会社に請求書類送付の連絡をしてみた。
二回目だから慣れたものだが、物事をスムーズに進めるにはジャンルに沿った最低限の設えが必要になる。
特にこういう場合のやり取りにはある程度の慎重さが求められる。
「癌告知」を受けた人は、普通どういう風にそのことを人に告げるのだろうかとか考えてみる。
明るくハキハキと「癌保険の請求です、はい確定診断を受けました」では何かおかしい。
突然の不幸に直面してショックを受けて、落ち込み混乱している「癌患者」でないとしっくりこない。
なんせ電話のやり取りは全て録音されていて、審査担当者はそれを聞いてファイルを作成する。
後日、同じ話を二度三度することはなくなるから合理的ではあるが、この辺りを軽く見ると
疑いを招いて、後で余計な手間が掛かってしまうこともある。
世の中には慣れていてはいけないこともあるのだ。
医学知識があると思われるのも避けた方がいいだろう。
それは医師の領分であって「不幸な患者」の得意分野ではないからだ。
「昨日、癌化学療法の同意書を渡されまして、抗癌剤の治療を始めました。」
これくらいで丁度いい、あとは向こうが勝手に判断してくれる。
医師の判断によっては明確に癌告知することを避けることもあるからだ。
途中から電話応答の声のトーンが変わって、
「・・お大事になさってください。」
で説明を終えることか出来たから、
まずは第一段階は上首尾でしょう。









やったね。ん?

2021-06-16 14:40:39 | 日記
「この前の検査ですが、本態性血小板血症だと思います、99%。」
ん、思います?そして何だその99%ってのは、エビデンスが取れてないのか。
「ええっと、それは、確定診断ということでいいんでしょうか?」こう訊ねるしかない。
おかげで腹の探り合いのようなやり取りになってしまいました。
インフォームドコンセントを要約するとこうなる。
JAK2遺伝子、変異認められず。
CALR遺伝子、変異認められず。
骨髄線維化、認められず。
骨髄、末梢血の芽球の増加、認められず。
しかし病名は「本態性血小板血症(ET)」
上位区分は「骨髄増殖性腫瘍(MPN)」
治療方法は内服抗がん剤の服用。
生命予後(余命)高リスク該当 14年。

一応これで「本態性血小板血症」の診断が確定したということになった。
しかしこれで保険の審査が通るのだろうか、心配になってきた。
医学上のエビデンスが殆どないではないか。
保険審査は医師の判断をエビデンスに基づいて審査することになる。
昔、褥瘡医療機器の治験で医療業界の方々と一緒に仕事をしたことがあるから、
勤務医の仕事の仕方や考え方はある程度理解しているつもりなのだが、
これではちょっと具合の悪い形になってしまうかも知れない。