但馬に吹くみどりの風 粟鹿山の麓に舞うオオムラサキ    

地球規模で自然と人間が共生できる社会を理想とし、全世界でその実現を追い求める多様な活動の情報を発信していく。

今のところ順調に来ているが・・・・・・

2018-07-06 21:28:17 | オオムラサキの飼育活動

昨年はケージの中に幼虫を30頭も放ち、失敗した。エノキの本数、成長の程度を考慮せず、沢山の蝶を舞い飛ばしたいという願望が先行し、収容能力を無視して過剰の幼虫をケージ内に迎え入れてしまった。このためエノキの葉はサナギになる前に食べ尽くされ、エサをなくし、行き場を失った幼虫たちは、木から降りて放浪の旅に立ち、のたれ死にし、子孫を残すことが出来なかった。

今年はその痛い教訓を胸に、慎重に進めた。丹波の森公苑からは20頭の幼虫を3月末にもらい受け、4月20日頃、5年生位の鉢植えエノキを2鉢持ち込んだ。それでも足りなくなりそうに思われた4月末、ケージの脇に予備に植えていた3本の枝が70㌢ほどに伸びた地植えのエノキを急きょケージ内に移植した。幸いにして、5日間毎日大量の水を補給してやったことも功を奏してか、首尾良く根がつき、間に合いました。それでもその間に、5頭ほどが行方不明となりました。これでは先々が心配と思い、外にもう1本植えていた2㍍程のエノキに追加でもらってきた発育不良気味の10頭の幼虫を放ち、2㍍四方のネットを被せ、万全を期しました

今年はサナギの第1号が誕生したのが5月21日でした。30日までに7頭がサナギになりました。羽化の第1号が6月4日。その後の2週間の間に6頭の蝶が誕生しました。6月中に全てのサナギが蝶になりました。7月1日現在11頭の蝶がケージ内にいます。梅雨の合間の、さわやかな風がそよぐ日には、気持ちよさそうに飛び回り、入っていくと待っていたかのように近寄ってきます。そして恋人探しが始まります。その追いかけっこを見ていると、人間と一つも変わりないなという気になる。ケージ内にはクヌギがなく、人工樹液をつくってやっている。腐ったバナナの人工樹液かけが大好物のようで、樹液トレイに絶えず群がっています。卵もほんの少々ですが生んでくれました。

 


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