県民体の卓球競技は、それぞれの市町村を代表してその誇りと威信をかけ対戦するものなので、そのプレシャーは相当なものがあるようだ。私自身にとっても県民体は特別なものなのであり、俗に言うなりふり構わず勝ちに行かなければならないのがこの大会なのである。
打ちたいボールも我慢し粘りに粘って1点を取りに行くのも県民体ならではであり、納得がいくのである。
背景を知らない人が見れば何で打たないのか、何で思い切らないのかと不思議がるのだが、それはお互いに負けられない戦いがそこにあるからなのである。
攻撃や戦術にバリエーションも豊富であり技術もお互いにもっと高いのに、なぜか毎年このような試合が見受けられるのであり、それが県民体の勝負を決めることも多いのである。
さて、もう一つ県民体といえば何と言っても、旧知の方々と一年に一度お会いし挨拶を少しかわすだけなのだが、本当に懐かしく嬉しいものなのである。
今年も多くの卓球仲間とあいさつを交わし旧交を温め合った。お互い齢を重ねて来てはいるもののすぐ昔懐かし青春時代に戻れるのだから、なぜか不思議でもある。
別れ際の光景は「また来年も元気で会いましょう!」と、何とも清々しい自然な所作なのである。