一期一会

昨日ステイの部屋をメイクしたのだが、
お客様が在室の中での作業だった
初めは私の担当の部屋ではなかったが、
お客様が残られるとなると、
失礼のないような対応が出来ないと不味いと、
キャプテンに言われて回って来た

たしかに人と接するのが少ない仕事、
つまり人との付き合いが苦手な人が多い。
外国人メイドは明るく社交的だけど、
話はチンプンカンプンだし、
普通にお客様相手に敬語が使えるメイドって、
じつはかなり少ないのである

私は銀行窓口から始まり接客ばかり。
ＯＬ時代はそういう講習にも強制的に参加させられた。
どうだ！このブログを読んでいたり、
リアルに私を知ってる人は想像できないだろう！わっはっは(笑)
なんでも経験ってのはそれなりに役立つものだ。

たとえそれが歓迎する仕事でなくてもなっ！

じつは在室されながらのメイクほどやっかいな仕事はない
そりゃそうだ！手抜きが出来ないどころか、
さらに丁寧に上品に作業してますよ。の演技も必要になるのだから

お客様は70代の女性、
北海道から家族でネズミランドに来た。
ネズミランドで遊ぶのはしんどいのでホテルに残ってると言う。
私の作業に興味津々でずっと近くで見てる。
そしてとてもおしゃべりでずっと話をしていた。
やりにくくても嫌な顔は厳禁だ。
老人特有の「今時の親は～」的、愚痴にも反論してはいけない。
かと言って「はいはい」と同意ばかりもいけない。
「ごもっともです」と受け入れ、
自分も反省する面がありますね。と意見を述べる。
要するにこういったおしゃべりなお客様は話相手が欲しい。
クレーマーもそうなのだが、
根本にあるのは「自分の話を聞け」という欲求だ。
しかも同意をして自分を認めろと言う条件がついて来る。

私は残念な事にクレーム処理も何度も経験している。
ある意味こういった事は得意分野なのだ。
まぁこのお客様はクレーマーではないが、
ご家族への不満と愚痴をここぞとばかりに語っていた。
私はお客様の愚痴を聞きつつ、
尚且つお客様のご家族を悪く言う事なく、
※ご家族の悪口は禁物！
お客様の日頃の労力を称え、
ご家族も感謝して安心して遊べる。とよいしょするのだ。

どうだ？読んでるだけでゲンナリしないか？

実際すご～く疲れたぞ

作業を全て終えてご挨拶をすると、
お客様は「人生は一期一会ね。今日は（残って）よかったわ」と言われた。




ご満足頂けてよかった。
ぜひ一期一会であって欲しい