これだけ美人でカッコ良ければ悪女も素敵
容姿とかではなくて、
久々に誰かを「醜い人だな」と思ってしまった。
ここまで思うのは本当に久しぶりだ。
そりゃちょっとムカついてイラつく人はいた。
でも違う面で接すれば誰も悪い人ではない。
だから嫌いとは思わないし、
普通に話も出来るし笑ったりもする。
でもその人に関しては心底、関わりたくないと思った。
なんというのかそれは本能で防御してる感じだ。
外見はとても弱弱しく善人な人だ。
私も回りもすっかりそう思っていたんだけど、
鋭いローザだけはこう言っていた。
あの人はヘビの目をしているよ。
まぁこのフィリピン人は時々変な事を言うし、
おばけも見る人なので、
「また何か言ってるよ(笑)」とスルーしていたのだが…
パートのＫさんは60才をかなり超えているが、
オープニングスタッフで今も昼の主力メンバーだ。
仕事もバリバリするし休まないから頼りになる。
ただ定年と言われる年齢を超えているので、
毎年契約をして更新というかたちになっている。
今年も契約の為の健康診断を（実費で）して、
何も問題がなくかたちだけの契約更新が行われる予定だった。
ところが昨日Ｋさんは契約更新はしないと告げられた。
まったくもって意外な展開に店は右往左往した。
ただ一人を除いて…。
じつはこれには先の「弱弱しい善人」が深く関わっていた。
店長、マネージャーにある事ない事吹き込んでいて、
本社に怪文書までＦＡＸしていたようなのだ。
ローザはこの人と一緒に休憩を取った時に、
Ｋさんに虐められたので本社にＦＡＸしたと本人の口から聞いていた。
また店長やマネージャーと外で会って話しているのは、
店の誰もが知っているし、
先日問題となった監視カメラは彼女の告げ口が発端だ。
Ｋさんは老人特有の口煩さはあるけれど、
（私も過去にうるせぇ！ババアと言った事がある）
個人攻撃で虐める意地汚さはない。
Ｋさんの事で皆が騒ぐ中、
その人は「お気の毒ですねぇ」と笑いながら言った。
その笑顔はとても醜く見えた。
だがその人も店長もマネージャーもまだ知らない。
先日起こったサービス残業と監視カメラの問題、
これで本当に労働基準監督署に掛け合った人がいて、
本社と門前払いをした労働組合が動き出した事を。
来週末に極秘でバイトに聞きとりをしたいと連絡があったそうだ。
私も内緒で聞きとりに応じて欲しいと打診されている。
本当は内心めんどくさいなと思っていたけど、
Ｋさんがそんな事になっているなら話は違う。
一発逆転！
それが無理でもＫさんの溜飲を下げるくらいのパンチはお見舞いしてやる。
某外食産業の時に労働組合に2年従事してたから、
本気になればそこら辺の知識も無駄に持っている(笑)
まったく人生、何が役に立つか解らないもんですなぁ
