韓国大統領選、事実上一騎打ちに...安氏が突然辞退
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20121123-OYT1T00733.htm?from=top
【ソウル=中川孝之】12月19日の韓国大統領選で、無所属のソウル大元教授、安哲秀(アンチョルス)候補(50)は23日夜、緊急記者会見を開き、立候補断念を表明した。
安氏の突然の出馬辞退で、25~26日告示の大統領選は、与党セヌリ党の朴槿恵(パククンヘ)候補(60)と最大野党・民主統合党の文在寅(ムンジェイン)候補(59)の事実上の一騎打ちとなる構図が固まった。
安氏はソウルの事務所での記者会見で、「政権交代のため」に統一候補の座を文氏に譲ると表明。「一本化の方式で(これ以上)対立すれば国民に申し訳ない」と強調し、「これまでの(文氏側との)不協和音は私のせいだ。文候補に声援を送ってほしい」と涙ながらに語った。
無党派層や若者の絶大な支持を受ける安氏は、選挙戦で文氏を全面支援する見通し。現在、両氏の支持率を足せば、朴氏を上回る勢いで、大統領選は接戦が予想される。
文、安両氏は世論調査で統一候補を決めると合意したが、両陣営が質問内容など調査方式で折り合えず、協議が難航。韓国メディアからも「非常識なゲームだ」と批判され、野党側では、告示までに一本化できないとの悲観論も出ていた。