師走選挙へ熱い商戦=選挙グッズに注文殺到-光るポスター、分類機【12衆院選】
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時事通信11月24日(土)4時46分 12月4日の衆院選公示まで2週間を切り、選挙ポスターや掲示板などのメーカーが生産を急ピッチで進めている。29年ぶりの「師走選挙」を支える裏方は、一足先に熱い戦いの本番真っ最中だ。
「もっとやりたいが、生産が追い付かない」。東京都品川区の印刷会社「イツキプリント」の斎藤博社長はうれしい悲鳴を上げる。昼間に光をため、暗闇で発光する特殊なインクを使ったポスターを3年前に発売。価格は2~3割増しだが、夜でも候補者名が浮かび上がるインパクトは抜群で、「特に西日本からの引き合いが多い」という。
解散が決まった直後から問い合わせが殺到し、電話の折り返しは数時間後。普通のポスターより製作に時間がかかり、「もう少し日程に余裕があれば受注できる数が格段に違うのに」と惜しむ。
投票用紙の候補者名を読み取り、自動的に仕分ける分類機で8割のシェアを誇る「ムサシ」(中央区)。絶好の商機と捉えるのが、1分間に660票を分類できる最新型だ。処理速度は従来型の1.4倍。開票時間の短縮は人件費節約につながるため、選挙管理委員会の注目を集めている。
製造に数カ月を要するが、篠沢康之広報室長は「秋口の解散を想定し、在庫を用意しておいた」と周到な準備に胸を張る。
[時事通信社]