医療費の多くは患者自身の生活習慣によって引き起こされる、食生活習慣であり現代医学の対症療法では解決がつきません。西洋医学の行き詰まりはこの対症療法にあり、こうした食生活習慣病を一時的に抑えることはできても根本的に根絶できないことにあります。
元京都大学医学部長で後に国立京都病院院長を務められた、食の効能普及全国会議会長の菅原教授は(医学のいろいろな専門分野は急速に進歩したが医者は自分の分野以外は全く知らない。これでは、医学はやがて破綻する)と言っておられます。
現代医療は物を対象にしている唯物医療であることも問題の一つです。
西洋医学が対症療法的臓器医療ならば、東洋医学は病を身体全体から考える全人医療と言う事が出来ます。今、食生活を中心とした東洋医学や総合医学が見直されています。欧米諸国はもとより日本でも、代替医療学会が1999年に設立されました。このように代替医療は世界の潮流となるでしょう。
病気予防は勿論の事、健康教育が必要と日本病院会が毎年行っている人間ドック健診結果から報告されている事からも分かるように、今や自分の身体は自分で守る(セルフメディケーション)時代となっています。国民の食生活も肉食中心の高脂肪高蛋白、白米、白パン、白砂糖、酸化油を多く含むスナック菓子等の柔らかな食べ物、清涼飲料、添加物を多く含んだインスタント食品等となっています。こうした食品を多く摂る事は取りも直さず病気を誘発しているのみならず、精神面にも大きな影響を与えています。たとえばキレル子供、自殺する子供、学習障害、情緒不安定等々ですが、これらは食べ物が又は食べ方が原因していると言われています。それには咀嚼回数も大きく関係しています。日本咀嚼学会の調べでは食事1回の咀嚼回数は卑弥呼のいた弥生時代は3999回、鎌倉時代2654回、平安時代1366回、江戸時代1485回、江戸時代後期1012回、昭和14年1422回、現在620回こうした咀嚼回数の激減こそが視力低下の根本原因であったり、脳血流量の低下による痴呆症や、またまた生活習慣の元であったり、精神の未発達であったりと、良い所は一つもありません。今から39年前アメリカで肥満や心臓病が国民病とされ、且つ異常な社会犯罪や青少年のピストル乱射事件などの精神の退廃ぶりが問題となっていました。当時のアメリカ上院議員のマクガバンは、栄養問題特別委員長としてこれ等の問題の根本原因を大規模に調査し(1975~1977)後に有名な5000ページに及ぶマクガバンレポートとしてまとめられ、文明先進国の生活習慣病や精神退廃から発する異常な犯罪の多くは、最も豊かで恵まれていると思って食べていた食生活が原因の「食源病」であったと断じたのです。更にこれらの予防も治療改善も食事の改善で可能であるとし、やがて合衆国の食事改善目標が「食事指針ピラミッド」として具体的に分かり安く国民に示されたのです。内容はなんと驚く事に主として穀物と菜食主体のかつての日本型の食生活だったのです。それが今や成果となって現れ肥満や心臓病も大きく改善傾向にあるとの事です。古くから伝わるこうした日本食のよさ、とりわけ玄米等の穀類や緑黄色野菜を多く取り入れ、よく噛むなどの正しい食生活習慣を、心がける必要のあることが理解されたと思います。 「食源病」はこのように食事改善を国家レベルで大々的に取り組まなければ真の解決はあり得ず、国民は病苦に苦しむと共に36兆円にも苦しまなければなりません。 以下省略
さてさて風来人としては国家レベルの改善策を待っている訳にはいかないのです。自分の命は他人任せてはなく、自分で護る事は出来ないものかと、いつも思っています。 医者に掛って安心するよりも、自分の作ったものを食べて病気にならない事が一番安全で安心出来ると思うのです。これが家庭菜園を始めた大きなきっかけです。 美味しいから、柔らかいから、甘いからではなく、体が必要としている本来の野菜とはどんな野菜なのか、それを求めて風来人のささやかな抵抗は続きます。
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