“春雨”(はるさめ)、さくらの開花時期は意外と雨が多く、二十四節気のひとつ“穀雨”は4月20日ごろを言いますが、文字通り穀物の発芽を促する雨の意味です。又“春の嵐”もこれと同じくこの時期に風が強く吹くことですが、せっかく開花した桜の花の散りを急がします。ただ桜はそれでなくても音もなくハラハラ散って行きますが、これも風情があって良いものです。ここ玉川の里に俳人・松尾芭蕉の句碑があります。「うのはなや暗き柳のおよびごし」と詠われています。初夏にかけて咲く卯の花の名所としても知られていますが、芭蕉が大坂や京に頻繁に出入りしていた頃に詠んだ句だと言われています。
“三日見ぬまのさくらかな”の桜もすでに平野部では落花盛んで最近の雨風でずいぶん葉桜になってきました。お目当ての桜見物に行こうと思案している所もすでに散っている所があるのではないでしょうか、早めに出かけましょう。日本でよく見かける桜はソメイヨシノ(染井吉野)が多いようです。高槻市の山間部では山桜をはじめ今が見ごろのようです。ちょっと山歩きをすると意外と穴場があります。又大阪は造幣局の通り抜けも平成20年4月16日から4月22日までの7日間行われます、まだまだ桜の花も楽しめます。写真は卯の花で有名な「玉川の里」番田水路縁道沿いの桜並木も見事です。
“三日見ぬまのさくらかな”の桜があちらこちらで咲き始めています。桜は開花期間が短いのでこう言う例えが出るのでしょう。“そのうちそのうち”桜見物に行こうと思案している間に散ってしまっていると言う事ですが、世の中の例えにも用いられます。よく言われるように温暖化のせいか、開花が早くなったようです。ただ高槻市でも平野部と山間部では開花の時期が違うので比較的長く見られます。写真は芥川の城西橋から芥川大橋の間の新川桜堤で、芥川の左岸に沿って流れる新川は、元々農業用水として利用されいた場所。