6月6日ごろ、この日から夏至までの期間は二十四節気の1つ芒種(ぼうしゅ)。芒種とは穀物を植える季節の意味ですが、この時期は田植が真っ盛り。“出揃った、出揃った、早苗が揃った。 植えや植えましょう・・・”と言う歌があったようですが。昔は現在のように機械化が進んでいなく、ほとんどが手作業。特に田植えは農家の女性たちの仕事でした。その女性たちを早乙女と言われ、紺絣(こんがすり)の単衣に赤い帯や襷をかけ田植笠をかぶり苗をひとつまみずつ植えていました。女性が植えることは田植が神聖なものと捉えられたのでしょう。ただこれは当時としては大変な重労働。写真は水田に花菖蒲が植えられた唐崎付近の水田。
“目に青葉 山ほととぎす 初がつを・・・”四季の内最も木々の葉が美しいのは5月、6月頃でしょう。この歌の初がつおはこの季節の旬なのものですが、“初がつを”は淡白で香りがよく 刺身はもちろん、煮てよし焼いてよしで、酒のあてに最高だそうです。もう一つ初夏にかけて咲く花で代表的なものは何と言っても花菖蒲でしょう。「高槻花しょうぶ園」もこれから初夏にかけて見ごろです。アヤメ、カキツバタ、ハナショウブがあります。“いづれがアヤメかカキツバタ”と言われるように見分けがつかないことですが、何れもアヤメ科アヤメ属の植物、この花は梅雨のうっとうしい季節を忘れさせてくれます。