アメリカはこれまで超軍事力とドルの力で世界をコントロールしてきました。
アメリカの権力一極集中に対し、中国は世界の多極化で対抗します。
中国習近平の作戦の結果が次々と成果を出しているように思われます。
アメリカから制裁を受けている反米のイラン。
そのイランがBRICSの仲間入りをはたしました。
中国・ロシアは反米ではありますが、イランがBRICSに入ったことにより、BRICSはより一層、反米的な集団となったと言えます。
さらには、アメリカと仲の良かった中東の盟主であるサウジアラビアまでもがBRICSに入ったことにより、BRICSはエネルギー資源集団とも言えるようになったわけです。
イランとサウジアラビアを仲間に引き入れたのは、習近平の大きな功績です。
BRICSは、ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカの五か国ですが、この五か国に、アルゼンチン・エジプト・エチオピアが加わり、さらに反米のイラン、OPECメンバーであるサウジアラビアとアラブ首長国連邦が加わったわけです。
これによって、BRICSは、OPECというブロック、OPECプラスというブロックと、もう一つ上海協力機構という3つのブロックを囲うことができました。
上海協力機構には、イランとロシアも入っています。
というか、ロシアは、OPEC・OPECプラス・上海協力機構の全部に加盟しています。
アメリカが今まで権力を持てたのは、サウジアラビアとのペトロダラー体制がありました。
ドルでじゃないと石油を取引できなかったためにアメリカはめっちゃ儲かるし、気に入らない国があれば、「ドル使っちゃダメ!」と制裁をかけて、その国に石油を買えなくさせてしまうのでした。
しかし、サウジアラビアもBRICSに入ったことで、米ドルはもはや基軸通貨ではない、と言えるわけです。
「おまえ、気に入らないから金融制裁ね♡」
いつ金融制裁されるか分からない。
アメリカにおびえながら経済活動することに世界中が疲れてきたんでしょうな。
米ドルはもうやめて、自国通貨を使いましょうという流れになりました。
脱米ドル現象。
いずれはBRICS内の共通通貨が生まれるのでしょうね。
ウクライナ紛争をきっかけにアメリカはロシアに経済制裁をかけましたが、「別にルーブルで大丈夫ですよ。逆に米ドル取引が行われなくなるけどお宅は大丈夫?」と逆にプーチンから心配されるのでありました。
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