悪魔は言う。
「恐怖と無知でコントロールした人間っていうのは、自分で考えずに流されるようになる。
流されるようになったら、こっちのもんや!
そいつは、お前たち人間のいう地獄へまっしぐらや!
悪魔は、恐怖や無知を利用して流される人間を作ることが最大の仕事なんや
流される人間の特徴を教えておこう。
・自分の頭でほとんどあるいは全く考えない
・周りの状況に影響を受けやすく、コントロールされても抵抗しない。
・自分で考えるのが面倒だから、悪魔が自分の意識を支配することをむしろ歓迎する
・人生に何を望めばいいかもわからず、ただぼんやりと日々を過ごす。
流された人間が、あれこれ意見を言ったとしても、それは自分で考えたものではない。
それはわたしが吹き込んだものだからだ。
彼らは精神的に怠け者だから簡単にコントロールできるのだよ。
人間のコントロールに役に立つのは恐怖だけではない。
迷信、金銭欲、貪欲、情欲、恨み、怒り、虚栄心、怠け心だ。
この9個の扉のうち一つあるいは複数開けることで、わたしはどんな人間の意識の中にも入り込むことができるわけよ。
そうして流される人間を作り、流される人間でありつづけることを習慣化させれば、私の仕事はほぼ完了よ。
では、流される習慣をつけるために非常に有効なやり方を教えてやろう。
それはな、子供の親や学校の教師、宗教指導者たちに協力してもらうことだ。
小さいころに刷り込んでおくのは非常に効果的だからな。
多くの大人たちが、自分の頭で考えないという悪魔の目標を知らず知らずのうちに手伝ってくれている。
わたしはな、色々と努力してんねん。
宗教、政治、結婚、その他重要な選択は何でも親の言う通りやと子供に信じ込ませるねん。
そうするとな、その人間を通して次の世代も支配することができるからな。
とにかく自分の頭で考えさせないようにするっていうのがコツやねん!
学校の制度だって、自分の頭を使って考えることを教えないし、私にとってはありがたい場所なんや
宗教家はな、証明不可能な説を話出すわけやろ。
人間を混乱させてくれるし、自分の頭で考える力を奪ってくれる。
しかも恐怖の中でも最悪レベルの地獄という概念を意識に植え付けてくれるからな。
これはわたしにとっては最高なんや。
そしてな、親子関係もそうや。
子供はほとんどの場合は産んで育ててくれた親に対して、ありがとうと何かしらお返しをする義務があると考えているが、実はそれは真逆なんや。
ホンマはな、親が子供に対して自分の持っている知識を全て与え、自立させるっていう義務を持っているんや。
それなのに多くの親は子供を助けるカタチを取りながら反対にダメにしている。
子供に干渉しすぎたり、手助けしすぎるというのは、かえってその子たちを流される習慣に導く。
本当は子供たちが自力で知識を得るように仕向けなければならないのだ。」
「なるほど~、悪魔はかなり巧妙にやってるんですね!
それでは、流される人間=永遠に悪魔の支配下ってことなんですか?」
「それは違う。
確かに悪魔にとって流される人間を作るのは重要な仕事だ。
しかし、永久に悪魔の所有物にするのは結構むずかしいのだ。
それこそ、あらゆる角度からゆさぶり続けなければあかんねん!
まずは、健康面の破壊やな。
食べすぎたり、間違ったものを食べさせたりして消化不良を起こし、町内を毒まみれにしていく。
腸内がぐちゃぐちゃになると正しい思考はできなくなる。
食に興味がない奴には性欲に訴えかける。
そうすればだいたい失敗の道に転げ落ちてくれるからな。
それと一緒ぐらいに強いのは金銭欲やな。
溺れさせてやんねん。
もっと言えば、
虚栄心とかうぬぼれといった人間の弱さを刺激する、おだてる、という行為なんかも有効や。
おだてると人は簡単に流されていく。
あとは、プロパガンダだな。
プロパガンダは本当に効果的だぞ。
世界のニュースとプロパガンダをミックスさせる。
それは学校の授業で教えられ、教会では説教となり、映画のストーリーにも忍び込んでいく。
そうなるとあらゆる職場にも入り込み、経済を破壊する一大要因になるわけだ。
プロパガンダを広めてくれるわたしの協力者は、世界中に散らばっている流される人間どもだよ。
伝染病をはやらせたり、戦争を始めたり、経済をパニックに陥れるのも、このプロパガンダを使えば思うがままなのだ。
ほとんどの人間たちは、わたしの誘導によって否定的に考える習慣を持っているから、そこから否定的な行動とか態度を取り出して他人との対立が生まれるわけだ。
そのころにはほとんど自分の思考は働いていない。
なぜなら、わたしに支配されているからな。
人間の意識に入り込むときには、賄賂も渡しているぞ。
性衝動、金銭欲、ギャンブル、支配欲、酒、麻薬、たばこ、虚栄心やうぬぼれを満たす者、永遠の命、英雄になれるぜみたいなそういう感情を揺さぶり続けるんだ。
まだまだ色々あるんだが、この辺がわたしのお気に入りだ。
金銭欲ならまず相手の前に札束をぶら下げて刺激するんだ。
金を追い求めるように仕向ける。
そして、あと少しで求めていた金が手に入る直前でその金を奪い取るのだ。
それを繰り返すと、その人間は貧困への恐怖でいっぱいになるからな。
そのころには、自らの思考をやめて流される人間になっているというわけだよ。」
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