たけのこ新聞の事件簿

離婚をきっかけに、今まで心に溜めていたことを書いています。離婚、エコ、世間の常識(のようなもの)についての疑問などなど。

行くぞウィーン ひとり旅 17日本へ③

2023年05月30日 | 旅行

暗い機内(暗くなくてもよいのだが)でぼんやり過ごすのが好きだ。映画や音楽など消費できないほどのサービスが、目の前のにモニターにはあるけれど、せっかく10時間以上乗るなら何もしない(何もしなくていい)贅沢を味わいたいもんだと思う。帰ったら、ぼんやりする時間なんてなかなか取れないもの。楽友会館と同じで、味わいたい時間というのはあっという間に過ぎる。ぼんやりしたり、うたた寝したり。

足元の広い座席を追加料金を払って買った、と以前に書いた。左隣数席が空いていた。女性2人組が

「こっちが広いわ~」

と移ってくる。お金払ってるの?と不審に思っていたが、CAさんは特に何も言わない。そのうち二人で何やら相談を始める。旅行会社の添乗員らしい。それにしてもうるさい。落ち着いてぼんやりできないじゃないかと、睨みつける。座席の料金は払っているのか?もっと静かにできないのか?そのうち私の座席エリアの足元にも荷物を置く。足で荷物をよけてにらむ。私の視線に気づいたのか、少し静かになる。帰りはちょっぴり不快な旅になる。

日本に着いた。残念なような、安心したような気持になる。まだ、ウィーンに残してきたワインに気持ちが引きずられ、悔しい気持ちも。意外に時差ボケなく、元気。

 

数カ月前にウィーンへ!と思った時からすでに始まっていたひとり旅。行く前も、滞在中も、ずっとドキドキ・ワクワクして楽しかった。また日常に戻るんだ。日常生活とは、ルーティンワークの繰り返しだ。この旅を振り返ると、ルーティンではない上に、予想のつかないこと、スムーズにいかないことだらけだったのではないかと思う。これが楽しさの素なのかもしれない。適度に(ここは大事)予想通りにならないことがあるというのは、生きていくうえでの面白みになって良いものだと思う。

次回のためにお金を貯めよう。そしてまたウィーン貧乏旅行をしよう。次に訪れた時、同じ景色がどう見えるのだろう?そして少しは旅慣れてスマートに巡ることができるのだろうか?楽しみなことがまた一つ増えてうれしい。



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