たけのこ新聞の事件簿

離婚をきっかけに、今まで心に溜めていたことを書いています。離婚、エコ、世間の常識(のようなもの)についての疑問などなど。

生活を創る~無駄を省いて、無駄を満喫する~④

2023年06月30日 | 日記

うちは発電所付き住宅です。なので、仮に停電しても平気です。

…というのは嘘です(風呂敷を広げすぎちゃいました)。数年前に太陽光パネル一枚(35×65㎝くらい)と車用バッテリー、チャージコントローラーをつなげた、自作の発電セットを設置しました。最近は梅雨であまり出番はないけれど、普段は家のスマホや充電式乾電池、ウォークマンくらいは余裕で充電出来ちゃいます。制作費用に対して元は取れているのか?と問われると、ムムム…かなり怪しいですが。

 

でもこれは単純に費用回収が出来る出来ないという目先の問題だけではなく、意味のあることだと思っています。

もし災害や何らかの事情で停電が発生しても、うちのスマホや明かりは何とか使える。それで思い出したけれど、以前住んでいた住居の風呂はバランス釜方式(分かるかしら?)だったので、ガスを点火するときはスイッチポン!ではなく、自分でハンドルを回して着火させるものでした。周囲の家が『停電で風呂が焚けない~』中で、うちは自力で着火できるので困らなかった、ということがありました。自力でできる範囲が広い程、非常時には強いんだと実感した経験でした。

別の視点でもう一つ。2018年の北海道胆振東部での地震の際、ブラックアウトが発生しました。大規模発電所の停止が(供給不足による電力の周波数の乱れが)ほかの発電所に連鎖したことが、大きな原因です。

大規模発電所は、確かに効率的なシステムです。たくさんの小さな発電所を作り維持するより、安く大量に電気を作れます。でもね、今後は、発電所を小型にして分散させる…という発想があってもいいのではと思います。家庭で言えば、電気も、自作の電気も、(ガスも)使えるという感じでしょうか。効率化の弱点を見た思いがしました。

そして、効率化を進めすぎてしまうデメリットについては、作る側(今回の場合は電力会社)だけでなく、私たち消費者も受け止めなければいけないと思います。何でも安ければいいという風潮が強くなると、どうしても安全性や環境保全がおろそかになりやすくなるものです。安い商品を求めておいて、いざトラブルがあれば生産者を責め立てるというあり方は、ちょっと情けない。値段以外の価値を見出せる、成熟した人になりたいなあと、思ってしまいます。日々是修行。

 

まあ、非常時を見越して発電装置を作った訳ではないんですが。じゃあなぜ作ったかって?ただ面白そうだと思ったからです。

 

もうひとつ思うのは、晴れた日に「今日は発電日和!」と装置をベランダにセットして、バッテリーやスマホに電気がたまっていく様を見ていると、電気を大切に使おうと意識する気持ちがわいてくるんです。野菜嫌いな子どもが、自分の育てた野菜を喜んで食べるのと似ている?自分で得た電気(育てた野菜)は、大事に(喜んで)使う(食べる)…この『大切に使う気持ち』は節電にもつながるし、それ以上に生活の質を上げる重要なキーワードだと感じています。詳しく話すと電気から話が逸れてしまうので、生活の質については、またおいおい。


生活を創る~無駄を省いて、無駄を満喫する~③

2023年06月29日 | 日記

私が契約した電力会社の電気は安くない。けれど高くもない。つまり大手○○電力と全く同じ値段に設定されています。

本来は大手から買った電気を消費者に売る卸業をするだけならば、電気は安くなって当然なんです。発電設備もいらないし、その維持・管理もしなくていいから。でも、私にとってそんな値下げは意味がないのです。だって、原発を伴った大手電力会社への依存に変わりはないから。少しずつでも自前の自然エネルギー発電所を作り、その電気を売る会社を応援したいのです。

 

ところで、気持ちひとつで節電ができる例があります。電力会社を変更するとき、電気料金の安い会社には誘惑されました、はい。でも実際には安さではなく、別の観点から会社を選びました。電力会社を変えてみたら…料金設定は同じはずなのに電気料金は下がりました。不思議でしょ?電気を使う時、無意識に使うのと、『今この電気を使っている』と意識して使うのでは使用量に差が出るようなのです。

以前流行った、計るだけダイエットみたいなもので、ちょっとの意識が結果を変える好例だと思います。自分でもそんなこと信じられなくて、誰にも言ったことはなかったけれど、あるエネルギー関連のイベントで、電力会社を変えたら使用量が減ったと言っている参加者がいて、びっくりしたのを覚えています。

食べるのも、電気を消費するのも、意識して…というか、感謝して消費すると、ちゃんと願い(ダイエットやら節電やら)が叶うということですね。


生活を創る~無駄を省いて、無駄を満喫する~②

2023年06月28日 | 日記

今年も夏が始まろうとしています。毎年、電力のひっ迫が予想されるので云々…と節電を呼びかける案内が、電力会社から出されます。2016年の電力自由化以降、多くの会社が参入し、価格競争が始まりました。いいことだと思います。嫌いな会社の電気を買わざるを得ない状況から脱して、自分で選択できるようになったから。

でもね、よく見てみると、当時たくさん電気を使う家庭ほどオトクになるプランが主流でした。うちみたいに、ちっとも電気の売り上げに貢献できていない『戦力外消費者』は、どの電力会社と契約しても大差なし…という印象。それでも電力会社はきっちり選びました。それまでの大手○○電力は、原発を稼働させている会社で、今後も老朽原発にムチ打って稼働させる気マンマン。安かろうが(実際は安くないけど)、大手だろうが、そんな会社を応援したくないわい!

 

選んだのは原発を廃止して自然エネルギーを広げていこうと頑張っている電力会社。毎月、電源構成(どんな手段で発電したか)を発表しています。儲けたら、きちんと利用者還元割り戻しをしています。公正であろうと努めている会社です。価格が安くなった訳ではないけれど。

儲けるために危険極まりない発電方法を採用し、震災であれだけの被害者を出し、謝りもせず、責任も取らない。その上まだ再稼働するか~?そんなあり方に、私は被災者ではないけれど、猛烈に腹を立てました。というか、今でも。

電力が不足するから原発、という意味の分からないことを聞いたり読んだりしました。不足するならみんなで節電をして、自然エネルギーに舵を切り直して供給量を増やしていけばいいことでしょう?実際に震災後、原発が一つも稼働していなくても、私たちは生きていけたでしょう?と言いたい。

一般家庭の中でだったら、収入が少なければ節約するし、お酒の残りが少なくなれば、チビチビ大事に飲むでしょうに(→それは、うちだけか?)。電力不足を何故原発と結びつけようとするのかよく分からないけれど、電力不足の論理を言うなら、みんなが無理のない程度で大事に電気を使えば、つまり節電すればいいじゃんか。これが節電理由の一つ。節電している間に、自然エネルギー発電の技術が上がったり、省電力の技術が上がれば、オール自然エネルギー国家ができるじゃん。私は、結構本気で夢見てる。敬うべき国というのは、こういう姿勢や意気込みのある国だと思う。お金をばらまく国ではなく。

まあ、どんな方法であれ、たとえ自然エネルギーであっても電気を作るには環境に負荷をかけるのだから、負荷をかけないように(今住んでいる場所を大切に)しようよ。というのがふたつ目。

そして三つめは、やはり電気料金を下げるための節電。これは、私にとって切実な問題。


生活を創る~無駄を省いて、無駄を満喫する~①

2023年06月27日 | 日記

はじめに

そんなに貧しい家庭で育ったわけでもないけれど、生まれつきの性分のためか、小さい頃から貧乏性で、今でも「勿体ない」が口癖です。

嫌いなこと。電気のつけっぱなし、水の出しっぱなし、食べ物を廃棄するなどは当然として、使えるものを捨てること、過剰包装、ちょっとした汚れに使い捨てティッシュを使うこと。そうそう、使い捨てという言葉も嫌い。

じゃあ好きなものは?省エネ、リサイクル(ショップ)、手作りすること、使い切ること。音楽・読書にお酒。

使える物を捨てるのは罪悪感を覚えるので、かなり苦手。だから捨てなくても済むよう、物を買う時は慎重になります。家にあるもので代用できないか、もっと言うと、なくても困らないのではないかなんて、常に考えてしまいます。最近では『便利』という言葉にさえ、疑いを持っています。それは本当に価値のある『便利』なのか?『便利』そうに見えて、実は手間を増やすものではないか?もしくは私の『~ができる能力』の開発を妨げていないか?そんな『便利』という衣を着たアクマに騙されてなるものか!

捨てるのが嫌で掃除が嫌いな私は、今の広くない家にこれ以上モノを増やしたくないのです。買う労力、維持する労力、捨てる労力、嗚呼、これを考えるだけで物欲が萎えてしまう。

自分に必要なモノ、不必要なものを自分の頭で判断して、いかに無駄を出さないように生活できるか…うまくいったと感じる時は、パズルのピースがはまったような快感を感じます。世の中のあれこれが、収まるべき場に収まったような。

 

こうして自分の生活を経済的に、シンプルに創り上げたら、今度はそれを自分の好きなもので埋めていく…愛すべき無駄の気配を感じながら生きるなんて、とっても贅沢。この場合の無駄は、余裕、ゆとりにつながるもの。自分の手に負える程度に無駄を楽しんで人生を満喫したい。人生の後半戦に突入した私のささやかな取捨選択日記を、思いつくまま書き散らかしたいと思います。