たけのこ新聞の事件簿

離婚をきっかけに、今まで心に溜めていたことを書いています。離婚、エコ、世間の常識(のようなもの)についての疑問などなど。

行くぞウィーン ひとり旅 9ウィーン初日③

2023年04月30日 | 旅行

門の呼び鈴(ブザー)を鳴らす。インターホンで「予約をしていて、名前は~」と一生懸命言う。「入って」と言われ、玄関の鍵が開いた模様。入ると正面にエレベーター。確か一階は一階でなく、イギリス方式で2階が1階だったはず。ややこしい。待ってもなかなかエレベーターは来ない。何回かボタンを押す。1分以上待ったか、ガコン、ガコンと随分のんびり動くエレベーター。後日、別の場所で乗ったエレベーターも、こんな感じだった。

思ったよりこじんまりした受付。フロントのおじさんは親切だった。朝食の場所と、鍵の説明を受ける。雑談も少し。半分くらいは理解できたか。

「もう一泊ここで泊まらないか?安くしとくよ」

連泊を勧められるが、

「明日の宿はもう決めている」

と断る。部屋にも連泊の案内や、直接宿に予約を申し込むと安くなる(私はブッキングドットコムを通して予約した)お得情報チラシが置いてあった。また次に来た時、お世話になるかもね。今度は迷わずに来れると思う。

部屋に案内され、ここはレディースフロアだと言われる。共同風呂、共同トイレ。共同風呂と聞いてびっくりしたけれど、行ってみると、みんなで入るのではなく、個室の風呂を一人一人順番に使う方式。

とにかく布団と部屋にありつけて良かった。布団と部屋がこれほどありがたいと思ったことはない。もしホテルを見付けられなかったら、と思うとゾッとする。部屋に入って、ベッドに倒れこむ。22時間ほとんど寝ていないので、さすがに疲れた。このまま倒れていると寝てしまいそうなので、起き上がって風呂の準備をする。廊下を出て右、突き当りのドアを開けてみる。まだ時間が早いせいか、私が一番乗りだったようだ。ドアの鍵をかけ、湯を張る。明日から泊まるアパートメントは風呂なし(シャワーのみ)なので、念入りに洗う。とは言え、眠ってしまいそうなので、適当に風呂を切り上げ部屋に戻る。明日のアパートメントの場所を確認して、眠りにつく。もう、夕飯を買いに行く元気も、食べる気力もない。


行くぞウィーン ひとり旅 9ウィーン初日②

2023年04月30日 | 旅行

バスはだんだん街の中心部へ向かう。夜8時近くになってもまだ明るく、人もたくさん歩いている。道路にまで席があふれている大通りで、友人たちと夕飯や酒を楽しむ人たち。そんな賑やかな通りでバスを降りる。

さて、地図を開いてペンションを探そうか。ペンションという名がついているが、日本でいうペンションとはちょっと違う感じで、実際は、小さいホテルと言った方が意味が近い。空港でスマホが使えなかったので、嫌な予感。電源を入れるが、やはり動かない。仕方がないので地図だけを頼りに歩く…が、見つからない。この辺のはずなんだが?

見つからないと、余計に荷物が重く感じられる。散々歩き回ったが、空は次第に暗くなり、ガイドブックの大雑把な地図が心もとなく感じられる。こうならないように、バス停の近くに宿を取ったのに。近くには来ているはずだが、自力で探すのは諦めて、目の前で客待ちをしているタクシー運転手に話しかける。

「○○というペンションはどこでしょう?」

運転手は知らないらしい。日本語の地図しかないので、運転手に現在地を聞くこともできない。

「スマホが動かないので、探せない」

と言うと、親切にスマホを貸してくれる。ありがたい!のだが、ドイツ語バージョンのスマホが読めるわけもなく、そもそもホテルの綴りが分からず…二人で困ってしまう。

「ホテルなら、そこにもあるから聞いてみたらいい」

と、別のホテルを教えてくれる。ほかに方法もなく、ホテルへ行ってみる。受付で聞くと、ホテルの綴りが分からなくても(というか、口頭で尋ねただけで)パソコンで調べてくれる。私の発音ばっちりだった?フロントに置いてある地図を示しながら教えてくれる。お礼を言って、言われたとおりに道を行く。やっぱりないなあ。夕闇が深くなり、焦る私。

教えられた道の先に、細い道が奥に続いている。いかにも『悪人が潜んでいるでしょ』と思うほどに細い道。まさかねと、こわごわ進む。

 

…あった。泣きたくなるほど嬉しい。

すっかり暗くなった小道で、もう一度看板を確かめる。看板と言っても、表札くらいの小さな看板。分かるかー!!

ホテル自体はこの建物の一部分だけらしく、一般人が住む集合住宅の表札の中に、ホテルの表札(ちょっと大きめ)がある図を想像してもらいたい。いかにもホテルと書いてある大きい看板と建物をイメージしていただけに、この慎ましさに、ズッコケる。


行くぞウィーン ひとり旅 9ウィーン初日①

2023年04月27日 | 旅行

日本時間ではもう真夜中のはずだが、ここはまだ夕方6時半ごろ。空は昼間のように明るい。機内ではうたたね程度でほとんど寝ていないにもかかわらず、興奮して疲れ知らず。

 

まず空港の出口が分からず、壁沿いをあっちへ行ったり、こっちに来たり。暫くさまよって外へ出る。出た所がバスターミナルになっているが、バス停が多すぎて、広すぎて、自分の乗り場はどこ?係員さんらしき人の姿も、周辺にはない。係員どころか、バスを待つ人もいない。スーツケースを引きずりながら、またもやウロウロ。遠くのバス停に人がひとり立っていたので、近づいて声をかける。係員らしい風貌。

「シュヴェーデンプラッツ行きはどのバス停ですか?(英語)」

全く通じない。シュヴェーデンプラッツの発音が悪かったのか「どこ?」と何度も聞き返された。仕方がないので、ガイドブックの地図を出して、指で指す。係員さんは後ろの方角を指して、

「no.○○か、○○か、○○あたり」と、少し不機嫌そうに停留所番号らしき数字を羅列する。

もう一度何番のバス停か尋ねるが、「知らない」と言われる。係員じゃなかったのかな。バスの切符もどこで買うのかわからず、言われた方角へ歩く。バス停一つ一つを見て歩き、行き先を探す。多分これか?というバス停を見つけ、さらにその裏側にチケットの自販機を発見。切符を買い、荷物を抱えて座り込んでいると、発車時刻前に人が何人も湧いてくる。この人たち今まで、どこにいたの?

運転手に切符を見せ、このバス停で間違いないか確認。前の人に倣って荷物置き場にスーツケースを並べて、席に座る。あとは心配しなくても、終点まで乗っているだけ。心の余裕ができ、景色を楽しむ。

 

不思議なもので、毎日見ている近所の風景はじっくり見ないのに、普段と違った場所に来ると、目に焼き付けようと感覚を総動員させる。いつもの風景だって、毎日同じわけじゃない。空や風、季節、自分の心模様によって違った景色を現す。それなのに、いつでも見られるという気安さがあってか、ちっとも心を使わない。だから毎日が同じことの繰り返しだと勘違いしてしまう。そう思うと、何となく過ごす毎日って、ちょっと勿体ないかもしれない。


行くぞウィーン ひとり旅 8出国 飛行場での冒険⑥

2023年04月26日 | 旅行

スーツケースを引きずり、搭乗。席を探す。席はすぐに見つかるが、荷物を詰める収納スペースが既に満杯。困ったと思うより早く、近くの乗客が立ち上がって自分のリュックを下ろし、ほかの荷物を横に押し込んで、スペースを空けてくれる。さらに私の荷物を持ち上げて、棚に入れてくれる。その素早いジェントルマンな行為に感動する。あぁ、ヨーロッパに来たなあ。『親切にされるマダム』を堪能する。お礼を言って(いいとこのマダム風に)背筋を伸ばして席に着く。旅行中、いいとこのマダムごっこをしようと心に決める。(フリだけでも)背中を伸ばして、優雅に。

今回のフライトは一時間ちょっと。早速飲み物とスイーツのサービス。ここで、ヨーロッパの洗礼を受ける。ケーキが甘すぎる…これを食べきるのはちょっと辛いかも。でも、ウィーンに着くのは夜なので、夕飯は食べられないかもしれないと思い、頑張って食べる。

はるか下を見下ろすと、しばらく緑の風景が続いて、その後街へ入る。上から見ると、ロの字型の建物の中央部分は住民共有の憩いのスペースになっている様子。木々が植えてあったり、ベンチが備え付けられていていい感じ。実際、私の泊まったアパートメントもそんな造りになっていて、鍵付きのゲートをくぐって内側に入る様式だった。なるほど、不審者が入ってくることもなく、子供を遊ばせたり、老人がのんびり過ごすには都合がいい。そんな街から少し離れたところに着陸する。感嘆のため息が漏れる。

EU圏内では、初めに入国した地で審査がされれば、それでおしまい。私は既にフランクフルトで入国審査をしているので、ここでは特に何もなかった。

あぁ、ウィーンに着いた。本当に着いた!


行くぞウィーン ひとり旅 8出国 飛行場での冒険⑤

2023年04月25日 | 旅行

当該飛行機のゲートナンバーを探して、待つ。暫くすると館内アナウンス。何を言っているかはっきり聞き取れないが、ここのゲートナンバーが変更になったと言っている(気がする)のは分かる。ラウンジでは、動く人と動かない人。どうすればいい?ラウンジ上部の表示板から、さっきまであった行き先、便名が消えている。もう一度掲示板を見に行く。new no.と書いてある。新しいゲートへ、5分程度でたどり着く。…広い。

暫くするとまたアナウンス。ここでも、動く人と動かない人。もしかしてまた変わった?確認すると、やはり変更になっていた。これってよくあることなの?

3度目にたどり着いたゲートから、ようやく搭乗できる…はずだったが、またトラブル。なぜか私のスマホがネットにつながらないので、eチケットが表示できない。焦る私。空港内のWi-Fiは強力だと思うのだが、何回やっても駄目だった。仕方がないので、つたない英語で係員に事情を話す。パスポートを見せて、紙のチケットを発行してもらう。

パスポートを取った後でないと、飛行機のオンライン予約ができなかったのは、こういうことかと納得する。トラブル時の身元確認のためなんだ。

ついでに、パスポートを申請について。パスポートって高い。5年で11,000円、プラス写真代、戸籍取り寄せ代金と申請の交通費。5年の間にあと1回か2回行けたらいいなという希望を持ちつつ、5年で申請した。写真は自分で撮った。写りがひどくてちょっと恥ずかしいけど、どうせ空港でしか見せないんだからと諦める。そこは見栄を張るところじゃない…けど…んー…やっぱり諦める。

とにかく、これで飛行機に乗れる。フランクフルト空港は、ドキドキの連続だった。そんなドキドキをよそに、空は快晴。雨女の私には珍しい程に、まぶしい空だった。


行くぞウィーン ひとり旅 8出国 飛行場での冒険④

2023年04月24日 | 旅行

 食事はそこまでおいしくはない。紅しょうがは干からびていたし(乾燥のせいか)。とはいえ、弁当屋さんの弁当よりはずっと良い。料理が脂っこいのでパンはバターを使わずに食べる。未開封のバターを、みみっちく鞄に入れる。そしてこれが、後の間違いの元になる。

いろんなお酒のメニューをみると、卑しい気持ちがむくむく湧いてくる。あれもこれも試してみたーい!けども、ウィーンでもあれこれ飲んでみたいし、飲み過ぎて体調悪くなるのも嫌だしな。迷った挙句、白ワインにした。結局飲んでる。ドイツビールもある。これは次の食事の時に試してみよう。

 

時々うたた寝しながら数時間後、機内食のメニューを見ようとメニュー表を出した時、油まみれのポケットに気付く。「?!」一緒に入れていた風呂敷も油まみれ。バターだ!封がしてあったのに開いていて、ベトベト。ポケット内側もベトベト慌ててウェットティッシュで拭くが、すっきりしない。チャック式のビニール袋にバターを入れつつ、鞄を何度も拭く。あー。

でも2回目の機内食のバターも、懲りずにチャック袋に入れて持ち帰る。手荷物検査のことを考えると、そんなことしない方がいいと後で気付く。

 

長いようで短いフライトを終え、中継地のフランクフルトへ到着。いよいよ日本語の通じない地へ。パスポート審査では、私の列の前に日本人団体旅行客が並んでいる。添乗員が

「特に聞かれることはないと思います。もし滞在期間を聞かれたら『A week』、目的を聞かれたら『Holiday』と答えてくださいねー」と。

Holiday??と不思議に思いながら、私は何も聞かれることなく通過。次は手荷物検査。アナウンスは何も聞き取れないけれど、前の人の真似をして金属類をすべて外す。男性はベルトも外していた。ズボン、落ちないのかな?直前に「パフュームorクリーム?」と聞かれ「Nothing」と答える。…実は化粧品が入っているのに、すっかり忘れていた。当然荷物はひっかかって止められる。さらに私もひっかかる。

「マダ~ム」

と脇に呼ばれ、ボディチェック。今、書いていて気付いたが、首からぶら下げていたスーツケースの鍵が原因だったかもしれない。体中パタパタ触られたが、特に何もなく解放される。ホッ。

しかし止められた荷物は解放されなかった。スーツケースを開けるよう言われる。スーツケースの鍵は首からぶら下げて、服の下なんですけど…。恥ずかしいが、係員の前で鍵を取り出して開ける。きれいに詰めた荷物が適当に引っ張り出されるのを、悲しく見守るばかり。これだと言われんばかりに、化粧水を示される。「〇〇〇」何やら言われるが、よく分からず聞き返すと、もう行ってもいいとジェスチャーで示される。この散らかった荷物を無理やり詰め込んで鍵をかけ、慌ててその場を離れる。


行くぞウィーン ひとり旅 8出国 飛行場での冒険③

2023年04月21日 | 旅行

搭乗の待合に着く。まだ1時間半もある。今日はひたすら待つ、乗る、待つ、乗るの繰り返しだ。当該の飛行機は目の前に待機している。大きいな~。青空の下で、なんて堂々とした姿なんだろうとワクワクしている。普段写真なんて撮らない私だが、飛行機の写真をスマホに収める。

ドイツ語と日本語が入り混じっている。朝食の残りのパンを食べ、本を読みながら待つ。20分くらい前に搭乗。機長さん、立派な体格のジェントルマン。CAさんは男性率が結構高い。ハンサムさんが多いと感じるのは、制服のせいか?日本語が苦手そうなCAさんもいる。

 

エコノミーだけど、追加料金のお陰で足元は広い。着席したところで、早速前方からジュースのサービス。ジュースを配るCAさん、私のところには来ない。あれ?私ここですよ~。

わたしの前の席までは『ナントカエコノミー』といってプレミアム感のあるエコノミークラスだそうな。そういえば、座席の幅が私のより少し広いような。最初はそれと分からず『なんで?ずるい』と思ったけど、ジュース一杯で往復50,000円の追加料金を払うのも、バカバカしいやっ、と負け惜しみをする。

 

今どきの機内はパーソナルな画面で映画見放題、音楽聞き放題なのね。昔は大きなスクリーンに映画を流していたっけ。時代は変わった。あちこちで画面の強烈な光がちらついて、私にはちょっとしんどい。カーテンを閉め、暗闇にしてしまうと、特にそれがまぶしく感じられた。モニターを出すことなく終わる。

機内は乾燥している。鏡を見ると、乾燥のせいか老けて見える。

がーん。

帰りは化粧水を持ち込もう。

フライト中のトイレで、首からぶら下げて服の下に隠していた(パスポートなどを入れた)”大切セット”のユーロを財布に移す。財布の日本円は”セット”に入れて、首からぶら下げる。こんなお上りさん的なのって、私くらいか?で、うっかり”セット”を服の外にぶら下げたまま座席に戻る。ありゃー。

フランクフルトまでの飛行時間は、約11時間半。


行くぞウィーン ひとり旅 8出国 飛行場での冒険②

2023年04月20日 | 旅行

さて、この後私はどこへ行けばいいかと、きょろきょろ。ルフトハンザのカウンターを見付ける。案外すいていると思いきや、ファースト・ビジネスクラスのレーンだった。エコノミーは行列。こんな所でクラスの差を見せつけられるとは…。並んでいると、私の順番直前にビジネスクラスのカウンターから声を掛けられる。空いているからこっちで手続きOKということらしい。スタッフは日本人。それだけでホッとしている。

「荷物の重さを量るからそこに置いて」

そこってどこ?まごまごしていると、ベルトコンベアを指される。コンベアが計量器だったんだ。へえ、便利だね。規定より重たいと、そのままコンベアで運ばれる仕組みらしい。

私の荷物は軽かったので、機内持ち込み。次へ行くよう促される。次って?そっけない態度のスタッフにどこへ行くのか聞くのもためらわれて、その場を離れたものの、どこへ行く?誰か通らないかな。暫く佇んでいると、エコノミーの列で手続きしていた人が、前を通り過ぎた。後について歩いていくと、またゲート。

「搭乗券を見せてください」

スマホをかざすが反応なし。係員がしばらくして画面を明るくしてと。えっ?どうやって?思わず聞いてしまう。おばさん的態度丸出しで、ちょっと恥ずかしい。後ろに人が並んでいたので、脇によけて画面の操作ボタンを探す。うーん、スマートじゃないなあ。明るくできたものの、列がなかなか途切れないので、しばらく待ってゲートをくぐる。

今度は審査。パスポートを見せ、特に問題なく通過。ここから先は、日本であって日本でない場所。変な感じ。人間が便宜上決めただけの境界線。こうした人間の勝手な決め事が、人間を縛りもするし、争いの種を作り出す。


行くぞウィーン ひとり旅 8出国 飛行場での冒険①

2023年04月19日 | 旅行

いよいよあと一週間に迫る。全然実感がない。ただ、私を含め、家族が体調を崩さないか、家の中がうまく回っていくかと心配する。

 

当日は朝5時半前に、全員に声をかけて出発。5時間くらいしか寝てないないのに、興奮して元気。思ったより重たいキャリーを転がしてターミナル駅へ。特急の乗り場に着くが、なんだか変。誰もいない。しばらく待ったが、やはり変。見回すと、早朝時間だけホームが変更になっていると案内表示があった。移動すると、キャリーを持った日本人、外国人がいっぱいいる。そこに立っているダンディなおじさまは、国へ帰るのだろうか。外国の人、皆ハンサムさんに見える。興奮しすぎか。

いよいよ空港へ。

空港に着いて、みんなが歩く方へ付いて行く。入口すぐで国際線・国内線、出発・到着と分かれる。国際線・出発は、さらに南口と北口に分かれる。どっち?内心アタフタしながら、でも、行先を知っている旅慣れた風を装って北口へ。間違えたら引き返すだけだし。

出国フロアで最初に目についたのは旅行保険カウンター。そうそう、入ろうと思ってたのよね。

窓口のお姉さんに提示されたプラン、最安値でも10,000円近くする。ネット加入だと3,000円くらいであったのに。そんなに高いの?とびっくりする。ちょっと高すぎると思い、恐る恐る「プランはこれしかない?補償をひとつひとつ選べたり出来ない?」と聞いてみる。すると別のプランシートを出してくる。さっきより随分安い。なーんだ、あるじゃん。何が違うのか尋ねると、死亡保障だけの違い。死亡保障はそんなにいらない。

そんな訳で、6,000円くらいのプランにする。ネット保険に比べたら、まだまだ高いけれど、聞いてみて良かった。知らずに高い(しかも必要ない)保険に入るところだった。何かあったときの手続きを確認し、保険証券を受け取る。パスポートと同じ、”大切セット”に入れておく。

 


行くぞウィーン ひとり旅 7空港ってどこ?

2023年04月18日 | 旅行

飛行機チケットはとったものの、空港はどこ?自宅から空港までのルートを調べる。メインの駅から直通バス、もしくは空港行き特急の2ルート。乗り換えの数は変わらないので、バスで行こうかと思った。

飛行機の時間を逆算して、2時間前には空港に着いていましょう、とネットにも、ガイドブックにも書いてあるが、そんなに前から空港にいる必要ってある(ないやろ)?と思う。この話を守ろうとすると、始発の電車でも間に合うかどうか怪しい。交通渋滞にあったらアウトやなあ。ギリギリに着くのはまずいかもしれないけれど、2時間ルールは破ってもいい?しばらく迷う。

結局、時間に正確な直通特急で、しかも指定席で行くことに決めた。2時間ルールもちゃんと守るseriousな私。

空港に着いたら、どこへ行く?行けば分かるんかな?空港地図によると、ターミナルがふたつある。わたしの飛行機はどっちから出るの?調べてもよく分からず、最後Yahoo知恵袋で解決。そのくらい空港HPに載せておいて欲しいよ。

後から分かる。航空会社の予約内容確認書に、ちゃんと載ってた。

こうして、迷うこと、不安なことを一つ一つ乗り越えていく。今まで遠い昔の社内旅行を含め2回ほど海外へ行った。それらは自由行動がいかに多くても、すべて誰かに連れて行ってもらう旅行だったと実感。連れて行ってもらうのも楽しいけれど、自分で準備を積み上げていくのも面白い。

 


行くぞウィーン ひとり旅 6持ち物②

2023年04月17日 | 旅行

持ち物編の続き…

クレジットカード  元々1枚は持っていた。知人からチャージ式のクレジットカードがあるらしいと聞いて調べる。そのうちの一つに申し込む。今回の旅行のメインカード。このチャージ式カード、怪訝な顔をされたところもあったけど、たいていは使える。航空チケットなど一部で使えなかったので、その時だけ一般的なクレジットカードを使った。

スーツケース  おさがりの頂き物

タッパー・輪ゴム  アメリカで言うドギーバックのつもり。レストランへ行くときは、持って行くつもりだった。実際は一度も使わなかったけど。輪ゴムは、現地で買ったお菓子などの封をするのに役立った。

洗面・風呂用品  石けん1個

ガイドブック  必須。何が必須って、地図!それ以外はあまり必要なかった。なんて言うか、ガイドブックに載っているところを辿るための旅をしている訳ではないので、お店情報や、遊び場情報はあまり必要ないかと思う。レッツ行き当たりばったり!

化粧品  ちょっぴり

読みかけの本  見たり聞いたり、書いたり…読んでる暇がなかった。

スマホとウォークマン  スマホ、原因不明でほとんど動かず。ちっとも役に立たなかった。どちらも充電器が必要。

コートと帽子  日差しが強かった。

ビニール袋  何かと役立つ。

貴重品を首からぶら下げる袋  パスポートと保険証書、当日使わないユーロと日本円、スーツケースの鍵を、お風呂以外はずっと身に着けていた。

 

一カ月以上前から、スーツケースに荷物を出したり入れたりと忙しい。「もう詰めてるの?」とみんなに呆れられる。


行くぞウィーン ひとり旅 6持ち物①

2023年04月14日 | 旅行

飛行機、宿、コンサートチケット…主役はそろった。あとはわき役を吟味する。

何を持っていき、何をもっていかないか、それが問題だ。オーディションの結果、以下のわき役たちを連れていく(連れて行かない)ことにした。

変圧器  ウィーンで使う電気モノはスマホとウォークマンだけと決めたので、不要。

変換アダプター  上記2つを充電するのに必要なので、アマゾンで購入。

翻訳機  ラインの英語翻訳アプリを入れる(独語はなかった)

服など  しわにならず、コンサートに着られる普段着(?)。ここは重要だと思う。何故なら、長いフライトでもしわにならず、私の poor Englishを補えるくらい見栄えのする(笑)服は、一組あった方がいいから。その他、動きやすい組み合わせが一組。加えてパジャマ。

靴  コンサートにも履けるウォーキングシューズ(?)を探して購入。これが失敗だった。ウィーンの町は石畳なので、本当に歩きにくかった。スニーカーとおしゃれ靴、二つを用意すれば良かった。足の爪は血まみれになり、帰国後には爪がはがれた。

旅行保険  迷ったが、加入。オンラインで申し込むのが不安だったので、空港で申し込むことにした。旅行中、スマホの調子がずっとおかしかったので、対面で申し込んで紙の証書をもらえたのは大きな安心につながった。幸い、保険にお世話になることはなかったけど。

洗濯用品  折り畳み式の洗濯ハンガー(購入)と試供品の洗剤、針金ハンガー

……持ち物編 まだまだ続く


行くぞウィーン ひとり旅 5チケットを買う

2023年04月13日 | 旅行

さてさて、見て回るところを決めたものの、どんなチケットを買って、どう楽しむかと悩む。

オペラ座、楽友会館、ウィーン少年合唱団は絶対行こう。でも…すべてを良い席で見るのは予算的にできない。特にオペラ座はビックリする位高いし、あまり安い席だと舞台が見えないらしい。お金を払って見えないっていうのも、悔しい。というか、見えない席でもお金を取るって、どうよ?

気を取り直して楽友会館を調べる。例のピアノコンサートが、黄金のホールで開催される。ホール、見てみたいよね。楽友会館の見学ツアーは英語とドイツ語のみ。聞き取れる自信がないので、楽友会館はピアノを聴きながら黄金の大ホールを堪能し、オペラ座はガイドツアー(日本語あり)で中を見学するだけにする。少年合唱団は…先の二つほどではないが、最前列は結構高い。オペラと違って姿が見える必要はないので、立ち見で聴くことにする。朝早く起きられるか、礼拝堂までたどり着けるか少し不安だけど、早めに行けば無料で聴けるらしい。

チケット購入は楽友会館のみ。そして、日本語のサイトがある。バッチリ…でもなかった。すべてが日本語になっているわけでもなく、どうしたらチケットを申し込めるのか、どこを見ても皆目分からない。仕方がないので、問い合わせのメールをする。日本語で。

返信はすぐに来た。英語で。日本語、読めたのかな?読めたなら、日本語で返信してほしいな(心のつぶやき)。

それによると、まだ申込期間ではないので『来年1月まで待て』ということらしい。その頃に、申込みのアイコンでも現れるのかな?

席は先着順で選べる。値段との折り合いで、舞台左手の2階席、最前列。勝手が分からず選んだ割には、奏者の手の動きもわかるし、特等席のお客の様子も見られ、ホール全体も見渡せるナイスな席だった。

 

当初25万円くらいで行けるかと思っていた。飛行機だけで15万円ちょっと。これに宿代277ユーロ(当時、1ユーロ135円くらいだった)。コンサートチケットが70ユーロ(手数料含。チケット自体は56ユーロ)だったが、クレジットカードで買ったら、そちらの手数料もかかって1万円を超えた。さらにパスポート申請、ウィーンでの交通費、食事、入場料、土産などなど。まあ、土産はいらないか?

むむっ…既に予算オーバーの兆し。

こんなにガンガン買い物をしている自分がちょっと怖くなる。小心者の私。


行くぞウィーン ひとり旅 4宿を決める

2023年04月12日 | 旅行

さてどこに泊まろうかな…やっぱり、ウィーン中心部のホテルはどこも高い。一泊くらいはシェーンブルン宮殿の中のホテルで、お姫様気分を満喫したいなと思い調べてみる。でも予想通り、予算オーバー。まあ、次の機会に。そして低価格帯のホテルを探す。でも、4泊6日間ずっとホテル暮らしをすると、それなりの金額。さらに食事時、毎回食べに出掛けるのもしんどい。だいたい、自分が食べたいものを注文できるのかも怪しい。

なので、アパートメントを借りて自炊することにした。大きな観光地だからだろうか、アパートメントが一日単位で借りられるのはありがたかった。ただし、最初の一泊だけは、空港リムジンバスのバス停近くにホテルを取る。夜遅くに着いて、そこから宿を探し回るのは恐ろしすぎる…実際、バス停に着いたのは夜8時過ぎだった。まあ、夏至も近かったので8時過ぎてもまだ明るかったが(それにしても、これだけ用心して宿を決めたのに、現地ではトラブル発生!)。

予約して数か月後、突然アパートメントの主からメールが届く。和訳するとこんな感じ。

   ルールを変更することにした。予約しても無断キャンセルをしたり、

   連絡がつかないゲストが多いから。

   なので、3日以内に以下の口座に料金の半額を振り込んで欲しい。

   でないとキャンセルにする。

うーん、困った。慌てて海外への送金方法を調べるが、私の口座ではできないらしい。困った挙句、返事をする。

   わたしには海外に送金できる口座がないので、

   お金はクレジットカードで払いたい。どうしたらいいか?

すぐに返事が来る。『あなたはserious  guestだから当日、全額支払いで構わない』らしい。シリアスゲストって??深刻な客?ん?問題のある客??と不安になりながら辞書で調べると『真面目』という意味があるらしい。なーんだ。とにかく送金しなくてよいと分かり、ホッとする。

ああ、私の英語力って…。

seriousな私は、勉強することにする。


行くぞウィーン ひとり旅 3飛行機を決める

2023年04月11日 | 旅行

さあ英語を勉強しなくっちゃ!とは言いつつも、楽友会館、オペラ座は、日本語サイトがある。たくさんの日本人が、訪問しているんだろうな。先人の皆さん、どうもありがとう。お陰で公演内容などが分かりやすい。おおっ、ピアノコンサートがあるじゃない。私の好きな曲が演目になっている。という訳で、この日と日曜日(ウィーン少年合唱団の歌声が聞ける)を含む日程で旅行をしようと決める。日程を決めただけなのに、笑ってしまうほどウキウキと舞い上がる。

まだ10カ月も先の話。

日本語サイトには助けられたが、真面目な私は、NHKラジオ英語講座・ドイツ語講座を聞き始める。勉強さえ楽しい。

出発日と帰国日を決めたところで、次は飛行機、宿、コンサートチケットの予約か。飛行機の優先条件を考える。まずは大手の航空会社。格安飛行機で長時間乗るのはしんどそうだし、ちょっと不安。そして時間。できるだけ短いフライトでたどり着きたい、となると、ドバイ経由(安い)は却下。ヨーロッパ経由で行くのが12時間前後で良いみたい。ヨーロッパ経由で一番安い、そして大手の航空会社はどこ?航空会社のサイト、理解できるか…?と恐る恐る見る。日本に就航している会社は、ちゃんと日本語ページから予約できるようになってる。ちょっと変な日本語のところもあるけど、ちゃんと理解できる。考えてみれば、当然だよね。なーんだ。

いろいろ比較して、ルフトハンザ航空のフランクフルト経由、ウィーン行きに決める。ルフトハンザのサイトから直接予約。早いもん順で席も選べるのねと、いちいち感心する。長距離なので、片道15,000円上乗せして足元の広い通路側の席を取る。荷物を預けるのが不安だったので、機内持ち込みができるキャビンサイズのキャリーバッグに荷物は詰め込もう。

いざ申込みという段になって、かなり不安になる。こんな大金つぎ込んで、体調でも崩したらどうしよう。トラブルでもあって行けなくなったら?本当に申し込んでいいのだろうか?一週間ほど迷う。そして、えいやっ、と掛け声をかけて予約申し込みのクリックをする。

直行便があれば体も心も楽だったのにと思う(今回の旅行直後に、羽田ーウィーン直行便が就航)。