昔ながらのお菓子紹介。
歯ごたえがよく、ミルクの甘い香りもいい、ひと口サイズのビスケット。
サクサク食べられるが、いかんせん甘いので、
食べるときは、ブラックコーヒーやダージリンティーが必要。
またビスケットのわりに、粉が散らかりやすいので、
子どもに与えるときは注意が必要。
で、このお菓子の最大の特徴は味でも香りでもなく、その形状。
パッケージにもあるとおり、小さなビスケットがそれぞれ、
日本の古銭の形状をしている。
わりと量がある。
家族で食べるにもってこい。
その古銭の種類、20種類!
わが国最初の貨幣と言われている富本銭から、
昭和初期に鋳造された十銭貨幣までがデザインされている。
その主立ったものいくつかを以下に紹介する。
左から、和同開珎,永楽通宝,寛永通宝。
和同開珎は教科書にも載っている、飛鳥時代に鋳造された貨幣。
1999年に富本銭とその関連史跡が発掘されるまで、わが国最古の貨幣とされてきた。
自分の世代も、この和同開珎が最古の貨幣と教えられた世代。
ただ富本銭は流通した記録がなく、発掘された場所も限定されているため、
実際に市場に流通し実用化された貨幣としては、
この和同開珎が最初だといわれている。
永楽通宝は室町時代に唐から大量に輸入された貨幣。
室町時代から戦国時代を経て、江戸時代初期まで流通した。
織田信長はこのデザインを好んで旗印に用いている。
楽市楽座や南蛮貿易など、市場をより活性化させるため、
貨幣の流通にも注力したと言われている。
寛永通宝は江戸時代初期に鋳造された貨幣。
明治時代中期まで使われており、もっとも長期に渡り使用された貨幣でもある。
そのため、大量に造幣されているらしく、中国でも大量に発見されている。
あまりに多く普及し発掘されているため、骨董品としての価値は低く、
現代では加工品の材料とされてしまっている。
また、藩単位などの地方限定で使用されたものなど、バリエーションも多い。
天保判金(天保五両判金)
天保五両判金、いわゆる“小判 ”として有名なもののひとつで、唯一の五両金。
時代劇などで、束になって取引されているものや、
百両箱から、ジャラジャラ出てくるあれかと思ったが、
これが発行されたのは、それらの時代劇の時代よりもずっと後なので違うようだ。
よく判らないが、小判はこれしかラインナップに入っていないので取り上げた。
それにしても、ゴエモン※はよくこんなの投げるよな。
もったいない!
袋の裏側に、ラインナップの一覧がある。
そんなエースコイン。
だが、ついこないだ、この商品のバリエーションを発見した。
その名も、“エース家紋”。
ココア味だ!
まさか家紋をクッキーのデザインにしてしまうとは・・・。
戦国武将たちも、格式と由緒ある自分らの家紋が、
はるか未来に、よもやお菓子のデザインになってしまうなど、
想像もつかなかったことだろう。
商品タイトルの脇に、“~戦国時代編~”と書かれているので、
さらに別時代の家紋をそろえたエース家紋が存在するのかと思ったが、
どうやらこれだけのようだ。
ココア味ということで、色も黒い。
戦国時代の武将の家紋が22種類!
それがデザインされた、ココア味のひと口サイズのビスケット。
ミルク味のエースコインに比べ、
ココア味のエース家紋は、色は黒っぽく味もちょっとビターテイスト。
それでもやっぱり甘いので、コーヒーと紅茶は要る。
好みは分かれるが、自分はどっちも好きだ。
ただ、バリエーションの変化が乏しい(分かりにくい)コインに比べ、
こっちの方が見て楽しめるかもしれない。
だが家紋に疎いひとには、徳川家康の葵の紋くらいしか判らず、
また戦国武将にも疎いひとには、楽しめないかもしれない。
まあお菓子なんで本当は美味しければいいのだろうが。
以下に主立った家紋を紹介する。
左から、徳川家康,織田信長,豊臣秀吉。
言わずと知れた、戦国御三家、三英傑の家紋。
徳川と豊臣のは知っていたが、信長の家紋だけは、この商品で知った。
上段左から、前田利家,加藤清正,石田三成,佐々成政。
前田利家は織田家臣で、柴田勝家の右腕として活躍するも、
信長没後、賤ヶ岳の戦いで、勝家から秀吉に寝返り、秀吉の勝利に貢献した。
後に秀吉の重臣となり、加賀百万国の礎を築いた。
加藤清正は豊臣家臣として賤ヶ岳の戦いや朝鮮出兵で活躍した猛将。
熊本藩(肥後藩)初代藩主で、堅牢な熊本城を築城した。
石田三成も豊臣家臣として、主に内政面で活躍し秀吉を支えた。
秀吉没後、家康との後継争いを起こし、関ヶ原の戦いで西軍の総大将になり敗れる。
佐々成政は柴田勝家の家臣として、北陸で武功を挙げた名将。
信長没後、勝家とともに秀吉と戦うも降伏。
その後長年の武功が認められ、秀吉から肥後国を与えられるも、
一揆を鎮圧できずに切腹させられる。
左から毛利元就,小早川隆景。
毛利の家紋、ミスって逆さま。
写真はミスって逆さになっているが、一文字に三ツ星は毛利元就。
実は今放映中の大河ドラマ、“軍師官兵衛”で、
この毛利家の家紋が登場するまで、上下を間違えていたという・・・。
エース家紋では、武将名は元就でなく、孫にあたる“毛利輝元”となっている。
小早川隆景は、毛利元就の三男で、兄の隆元亡き後、
若くして主君になった甥の輝元を、次男の吉川元春と共に支えた知将。
こうなると、なぜ吉川家の家紋も入れなかった?となる。
このエース家紋も袋の裏側に、
ビスケットとして封入されている家紋の一覧があったが、写真を取り忘れてしまった。
そのときに毛利家の家紋をちゃんと確認してろよと・・・。
さて、古銭,家紋ときて、次はなんだろう?
紙幣は小さなビスケットじゃ再現難しいだろうな。
家紋幕末編とかやっても、これこそ知名度が問題になるだろう。
いっそ日本から離れ・・・国旗とか面白いかもしれないな。
ネパールだけ作りずらいという。
あ、色違いとか再現できないな・・・。
ロシアとドイツとか、イタリアとフランスとか、デンマークとスウェーデンとか、
日本とバングラデシュとか・・・。
※ ゴエモン
コナミのゲーム、がんばれゴエモンの主役キャラ。
アクションを中心に登場作品が多数発売され人気を博し、コナミの主要キャラに。
ふだんはキセルやヨーヨーで敵を倒すが、小判を投げての遠距離攻撃も可能。
その際、所持金が減ってしまうという諸刃の剣的な技。
FFの侍やカイエンの技、“ぜになげ(ギルなげ)”や、
ドラクエのスーパースターの特技、“ゴールドシャワー”などの元祖(たぶん)。
がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻 (1/4)
最後まで観てみたが、残念ながら小判投げを行うシーンはない。
所持金減るの痛いからね。
2年程前から親戚の子が、戦国武将や戦国時代の食事・文化に
強い関心を持ち始めて、会うたびによく語ってくれているので、
今度会ったときには、是非とも教えてあげたいですね。
コメントありがとうございます。
このお菓子知らなかったんですか?
家紋の方はともかく、コインの方は自分が子供の頃から有りましたよ。
子供は喜ぶと思いますし、そんなだと是非おすすめです。
それはそうと、もう把握しておりますでしょうか?
マリオカートWiiのオンラインが5月20日で終了してしまうこと。
トモユキさんのブログチェックしておりますが、この件について何もアクションがないので、
もしかしたら、ご存じないかも?とか思って、近々コメントしようと思っていたところです。
それともうひとつ、“RUSH プライドと友情”って映画観ました?
ジェームス・ハントと、ニキ・ラウダ、二人のF1レーサーの実話を元に作られた、
ドキュメンタリータッチのヒューマンドラマです。
面白そうなんですが、ここ最近観たいものが怒濤のように公開されていて、
優先順位がどんどん下がり、自分は公開終了までに観れそうにありません。