みずみずしさと甘酸っぱさが魅力の夏の果実、スモモ(李)。
早生種は5月頃から店に並びはじめ、7月にピークを迎え、9月頃まで味わうことができる。
"プラム"という名で売られていることが多いため、
梅のイメージで、すっぱい果実だと思っているひとも多いが、
品種によっては糖度が高くて酸味の弱いものもあり、ヘタな桃よりも甘かったりする。
スモモの早生品種、"大石早生”。
いちばん早く店頭にお目見えする品種。
小ぶりで甘酸っぱい、スモモの代名詞のような存在。
皮ごと食べたときの食感はサクランボのよう。
早生種の大石早生は、5月頃から店頭に並びはじめる。
晩生種は秋になって出回りだすので、スモモは初夏から初秋にかけて楽しめる。
生産量は山梨県がダントツで、和歌山県,長野県と続く。
自分が見かけるのは、山梨産が多いが、山形や長野産のものもよく見かける。
生産量2位らしいが、なぜか和歌山産のだけは見かけない。
もっともスタンダードだと思われるスモモの品種、"ソルダム”。
ピンポン玉大の大きさで食べ応えがある。
プラムというと、英語で梅のこと。
昔、試合中の事故で亡くなった女子プロレスラーに、プラム麻里子という選手が居たが、
本名が梅田麻里子だったので、リングネームがプラム麻里子になったというのを覚えている。
ではなぜ、スモモがプラム表記で販売されているのか?
これが調べてみたら、元々、スモモが"プラム”。
梅は"アジアン・プラム”、若しくはジャパニーズ・プラム”と呼ぶらしい。
英語圏では梅を食用にはしないようで、特にスモモと区別もしていないようだ。
梅酒や梅ジャムの美味しさを知らないなんて・・・。
さらにドライフルーツ用のスモモを、"プルーン”と呼ぶ。
そう、あのミキプルーンでおなじみの、青紫のあれもスモモの一種なのだ。
プルーンもスモモの一種。
欧米ではドライフルーツやジャムなどに加工され、生食はしないらしい。
ドライフルーツやミキプルーンのイメージですっぱい味を想像してしまうが、
酸味はあまりなく、さっぱりしていて美味しい。
ミキプルーンならず、"ニキプルーン”って名称のプルーンを発見!
スモモは漢字表記で"李”だが、もとは、"酢桃"と表記されていた。
これは、文字どおり、酸っぱい桃という意味で名付けられたからで、
古くから日本にあったスモモは、酸っぱかったようだ。
奈良時代辺りに中国から伝わり、古くから食されてきた日本のスモモ。
これがアメリカへ渡り、品種改良が重ねられ、
酸味が抑えられ糖度が増して、より美味しくなって日本へ帰ってくる。
そうして大正時代から本格的な商用栽培がはじまり、現代に至るという。
大玉で晩生の品種、太陽。
果汁が滴り落ちるほど、みずみずしくて甘い。
高級スモモの貴陽(きよう)。
桃に匹敵する値段を誇る、大玉のスモモ。
ほどよい酸味と抜群の糖度、そして果汁がしたたるほどのみずみずしさ。
ヘタな桃よりも、よっぽど美味しい、価格相応のスモモ。
9月に入ってから店頭に並ぶ最晩生の品種、秋姫(あきひめ)。
大玉で果肉はきれいな黄色、果汁たっぷりでジューシーな品種。
形は下部が尖っていてまん丸じゃなく、昔の桃の形をしている。
スモモは完熟して、初めて美味しくなる果実。
未成熟だと、本当にすっぱいだけ。
買ったものが固くて未成熟な場合、常温で追熟する必要がある。
完熟したら、冷蔵庫でよく冷やして食べる。
完熟後は日持ちしないので、なるべく早く食べ切る。
自分は、最初から完熟しているものを選んで購入する。
品種によってはなかなか追熟してくれないものがあり、
この暑さのなか常温で置いていて、一気に完熟してしまい、
気付くと下から汁がにじんで、無数の小バエがたかっていた・・・。
なんてことにならないためにも、最初から完熟したものを選ぶのだ。
すぐに冷蔵庫で冷やして、みずみずしいスモモを楽しむ。
熟したスモモは果肉には酸味はない。
皮の部分がすっぱくて、少し苦みやえぐみのある品種もある。
そのため、皮を剥いて食べるひとも多い。
だが、ほとんどの果物がそうだけど、
実は皮の部分に栄養がたくさん詰まっている。
すっぱさもスモモの味のうち。
できれば皮を剥いたりはせず、丸かじりで食べてもらいたい。
果皮の表面に着く、無数の白い粉。
ブルームと呼ばれるこの粉は果実が自然に分泌するもので、
これが付いていると新鮮であるという証。
スモモは栄養価も高い。
葉酸やカリウムを多く含み、低血圧や冷え性に悩む女性にうってつけ。
また、プルーンは、ブルーベリーやカシスと同じく、
アントシアニンも多く含んでいるので眼精疲労にも効果が期待できる。
自分はこの時期、冷蔵庫にスモモを常備。
これを朝食のときに、何個か食べる。
熱帯夜の翌朝なんて、これが最高に美味しい。
ネクタリン。
スモモに似た外観だけど、これはスモモではなくモモ。
皮の表面にうぶ毛のない桃といったところ。
どこかの国のことわざに、「朝食べる果物は黄金の価値がある」みたいなのがあったと思う。
まあ、このことわざに従って朝食べるようにしているわけじゃあないが、
果物の栄養分をよりよく吸収し、夏の暑さに耐える体を作れると信じ、
ホットコーヒーをすすりながら、スモモをかじるのだ。
香川県の和菓子店から取り寄せた、すもも大福。
スモモがまるごと一個入ってるので、大福自体が大きい。
これがまた、美味いのなんの!
期間限定商品で、今年はもう販売終了のようなので、また来年注文しよう。
スモモのキャンディ。
右の中原製菓のすももキャンディは、子どもの頃からあった馴染みの飴。
駄菓子屋でバラ売りされてたっけ。
こんな個包装じゃなく、昔ながらのキャンディ包みで、もっと大玉だったような・・・。
左のノーベル製菓の濃厚すももキャンデーは、
スモモ果汁を使用し、皮の酸味まで再現してくれてかなり本格的で美味しい。
キャンディでなく、"キャンデー”と表しているところが大阪チック。
よっちゃん食品工業の、すもも兄妹。
あの甘酢イカとよく似た味付けがされた、未成熟のスモモの駄菓子。
塩分補給が大切なこの時期、実は重宝されるかもしれない駄菓子。
凍らせて食べても美味しい。
パッケージに"3コ入"と、裏面の内容量にも"3個"と明記されているのに、
2個しか入ってないものを買ってしまう・・・。
これエラー商品?
パッケージ裏面には、すもも兄妹の物語?が。
青春真っ盛りなのに、「ハイピーシュ」と、幼児言葉っぽいのはナゼ?
あと"小意気”って、"小粋”の間違いだよね?
それとも、"小生意気"って書きたかった?
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