米米食うLOVE

　

丸ごと一本ナスやキュウリの入ったパン、

パンの中身あんこだらけで、ほぼあんこを食べているようなパン。

これまでいくつかの商品を紹介してきた、

バカメニューの多い、近所のスーパー内のベーカリー。

また面白い商品を見つけてしまった。

その名も、“米米食うLOVE”。

　

　

商品を見ただけで、そんなダジャレネーミングなんてまったく判らない。

実際、このパン店、商品に付けられているポップも独創的で、

それでこの商品が目についた。

ポップがなけりゃ、特に面白みのないビジュアルをした菓子パン。

商店で売場の撮影はマナー違反だと思う（というかほとんど禁止しているはず）ので、

撮影などはしないが、とにかく笑った。

　

嘘みたいなネーミング。

　

40以上のひとならニヤリとするはず。

平成初期にヒット曲を飛ばしたバンドグループ、米米CLUB。

それにかけてのネーミングだ。

実際、米粉を使ったグルテンフリーの商品をウリにしているようだ。

　

見た目は今流行りのマリトッツォを小さくしたみたいな雰囲気。

中身はクリームやフルーツではなく、三色あん。

それが3個入って220円。

結構なお値段。

こんなネーミングでなきゃ買わなかっただろう。

だから値付けたひとの勝利。

　

　

米粉で作ったパン特有のもっさりした食感。

やっぱり小麦粉で作ったものより食味は劣る。

あんは それぞれ桜あん，抹茶あん，ゆずあん。

･･･だったと思う。

ゆず風味だけは はっきりと判ったが、他二種はよく判らず。

まあ値段に対してあまり満足ゆく商品ではなかった。

小麦アレルギーのひと向けの商品かな。

　

もそもそしていて、あまり美味しいとは思えなかった。

やっぱパンは小麦だわ。

　

この商品のダジャレに使用された、米米CLUB。

自分は中学１年のときに浪漫飛行を聴いてファンになった。

圧倒的な歌唱力と男でも惚れる歌声の、カールスモーキー石井。

新曲の都度、テレビ出演の都度、その奇抜な衣裳とパフォーマンスで

ファンを楽しませてくれる、ジェームス小野田。

きれいなシンクロダンスを披露してくれる、MARIとMINAKOの紅二点。

ダンサーやバックのサポートメンバーも一体となって楽しめるバンド。

　

浪漫飛行と同時期にヒットした、FUNK FUJIYAMA もお気に入り。

TDKだったかのカセットテープのCMタイアップ曲で、

CMにもメンバーが登場していて、

その奇抜な衣裳やメイクが次々に変わるという、

CG技術なんてなかった当時に、ド肝を抜かされたCMだった。

　

浪漫飛行は、JALのCMタイアップ曲として一世を風靡した。

これまたゴージャスな衣裳を身にまとったメンバーが印象的。

JALの沖縄旅行キャンペーンの曲だったにも関わらず、衣裳はなぜかキンキラのインド風。

その奇天烈な衣裳に相反して、メロディラインが美しいミディアムナンバー。

カールスモーキー石井の伸びやかな歌声に聞き惚れてしまう。

イントロや間奏も最高で、編曲者は素晴らしいと思う。

　

多くの人は晩年にヒットした、“君がいるだけで”の印象が強いだろう。

米米を知らない世代のひとでも、この曲だけは知っているはず。

おそらく米米の最大ヒット曲。

でも自分は、浪漫飛行やFUNK FUJIYAMA の方が好き。

この頃ちょうど「J-POP」という呼称が生まれた。

レコードからCDに移行し、イカ天の放送がはじまり、

日本の音楽業界がどんどん賑やかになっていく時代だった。

　

当初、菓子パンの記事だったので「グルメ」カテゴリーにしていたが、

けっきょく米米CLUBの記事の方がウェイトが大きくなったので「音楽」に変更した。

　

若いひとにも米米CLUBを聴いてもらいたい。

浪漫飛行や君がいるだけでもいいけれど、

マイナー曲であろう、FUNK FUJIYAMA もおすすめ。

日本に来た外国人旅行者の歌で、歌詞がとにかくぶっ飛んでいる。

ファンクなのかどうなのか判らないが、独特なリズム。

曲間のカタコトのセリフや、外国人がらみのCMのパロディーネタも面白い。

今の時代だと逆にウケるかもしれない。

　

所有している米米CLUBのCD。

’96年にいったん解散し、その翌年に発売されたシングルコレクション。

その名も、“HARVEST”。

米にマッチした、“収穫”を意味する言葉、“ハーベスト”と、

ベストアルバムの“ベスト”をかけている素晴らしいタイトル。

一枚目がデビュー曲から’92年までの曲を収録。

数ヶ月の間をおいて発売された二枚目は、’92年から解散までの曲を収録。

　

それぞれ発表順にシングル曲および未発表曲、全24曲が収録されている。

　

“俺色にそまれ”や“愛はふしぎさ”も名曲。

　

このHARVEST、1枚目のジャケットはマッチョな米粒人間の男性の写真。

　

CD裏には、セクシーな米粒人間の女性。

　

ライナーノーツの裏表紙でどうやら いたしており･･･。

　

次いで発売された二枚目で、めでたく子を授かっているという･･･。

　

【米米CLUB】浪漫飛行-

見直してみたら、インドというよりシンガポールかな？

バブル絶頂期ということもあって、PVひとつとっても相当 金かけてるのが判る。

♪トランクひとつだけで～っていうフレーズが最高にかっこいい。

　

KOME KOME CLUB-FANK FUJIYAMA

今だといろいろと規制かけられちゃいそうなPV。

バカみたいに派手でバカみたに真面目で、いい時代だった･･･。

スタイリーやアメリカンエキスプレスカードのネタが判る人はオーバー50！

　

　

日本人はもっと米を食おう！