仕事で車で移動中、ラジオを聴いている。
こっちのFMラジオ放送局、FM福岡,cross FM,LOVE FMの3つのチャンネルをプリセット登録していて、
つまらないリスナー企画になったらチャンネル変え、通販になったらチャンネル変え、
嫌いな楽曲が流れれば、チャンネル変え・・・。
こんな感じでチャンネルや番組を特定することなく回し聴きしている。
ラジオを聴いているなか、いわゆるヘビーローテーションやパワープレイといって、
ラジオ局がプッシュしている新曲が、一日に何度もかかることがある。
長いものはひと月を通して、その楽曲がかかりまくる。
こうやって何度も聴かされると、はじめはそうでもなかった曲が、
だんだんと口ずさむようになってしまい、気に入ってしまえばCD購入、
楽曲ダウンロードしてしまうこともある。
ラジオ局・・というか、レコード会社の売り出しに乗ってしまうわけだ。
最近、一日に複数回聴かされて、衝撃が走った楽曲があった。
すぐに気に入ってアーティスト名とCDタイトルを覚え、近所のHMVへ行き、そのCDを探した。
だが・・あれだけ何度も楽曲が流れ、DJ達も絶賛していたあの曲が置いていないのだ。
メジャーアーティストではなく、インディーズっぽかったので置いていないのか?
がっかりして帰宅して、ネットでよくよく調べてみると・・・。
インディーズで、しかもCDはタワーレコードでのみ販売だった。
!
なんの因果か、さっき行ったHMV、元はタワーレコードだった。
タワレコ撤退した後、HMVが入ってきたのだが、
店舗面積も大幅に縮小され品ぞろえも大幅にダウン。
タワレコでインディーズのCDを漁ったり、
マイナーな洋楽をジャケ買いするのが好きだったのに・・・。
貯めに貯めてたタワレポイントも、タワレカード最終利用から一年以上経過したので、
みんな失効してしまった。
まあそれはおいといて・・・。
タワーレコードのオンラインショップで取り寄せることにした。
そうして念願のそのCDが手元に届いた。
もうジャケット見ただけでニヤけてしまう。
なんでこんな冴えない表情なのか?
水曜日のカンパネラ。
当初、東京・下北沢限定で活動し話題を集め、じわじわと全国区になっている。
ボーカル&主演担当のコムアイ(ジャケットの女性)中心のユニット。
エレクトロミュージックに、コムアイがラップを乗せる。
そのラップの詞が独特で、これ書いてるやつ絶対同世代に違いない!
そう思っていたのだが、5つも年下だった・・・。
ラジオで何度も流れていたのが、今回購入したミニアルバム、
“私を鬼ヶ島に連れてって”に収録されている、“桃太郎”という楽曲なのだが、まず聴いてほしい。
桃太郎/水曜日のカンパネラ
一度聴いたら頭から離れない。
「き・び・だーん!きびきびだーん!! お・に・たーいじ!おにおにたーいじ!」
「犬と猿は仲違い、キジは戦力外!」
「魂の16連射!」
こんなバカ歌、買わないわけがない。
しかも歌詞中に出てくる、「PCエンジンbyハドソン」とか、
高橋名人やら天外魔境Ⅱやら、もうこれ絶対同世代!
桃太郎だから、ハドソンなのか?!
というかボーカルの娘、何のことやらさっぱりだろうな。
ジャケットのコムアイの顔の部分、歌詞カードがくりぬかれていて、すべて顔ハメ画像になる。
左はジャンヌダルク、右は千利休。
収録楽曲のほとんどが、架空・実在の人名になっている。
左:桃太郎,右:デーメーテール
桃太郎以外の収録曲も、どれも面白い。
ジャンヌダルクとドラキュラがお気に入り。
どれも歌詞がたまらない。
エンゲルの「リボ払いでお願いします~」の台詞やり取りも面白い。
とにかく、ブリーフ&トランクス,東京プリンに次ぐ、バカ歌アーティストとして、
この水曜日のカンパネラは、今後目の離せないアーティストとなったのだった。
顔の表情は差し替えも可能!
所有している、ブリーフ&トランクスのCD。
青のり/ブリーフ&トランクス
ブリトラの代表曲のひとつ。
PVは大げさすぎるけれど、歌詞だけ見ると「あるある」だったりする。
カラオケで歌うこともあるけれど、ラスト息がもたない。
東京プリンのCD。
右プリンこと伊藤洋介は森永製菓の社員だった。
浜崎あゆみとハイチュウのCMで共演していた。
左プリンこと牧野隆志は今年2月に肺がんで亡くなった・・・。
携帯哀歌/東京プリン
今聴くと、歌詞がまったく現在の携帯事情に合っていないが、
この楽曲が発表された当時、まだ携帯電話はそれほど普及しておらず、
女子高生もサラリーマンもポケベルで、営業マンなどもPHSが主流だった。
通話エリアもだいぶ広がってきて、じわじわと一般にも普及し始めたころで、
主婦や学生、年配の方はまだまだ携帯電話なんて持つ時代ではなかった。
なので携帯電話を所有しているのは、ちょっと先を行くステータスでもあった。
そんななか通話機能のみで、今ほど利用頻度もなく宝の持ち腐れ状態の人も多く、
そういった人達に、この歌は見事に共感を得た(自分もそのひとり)。
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