拓栄建設株式会社 社長のブログ

大田区の建築会社社長が感じた事・お役立ち情報、雑学・趣味である釣りの釣果・ペットのチワワの成長記録など
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和室の聚楽(じゅらく)壁の改修・・・工期&費用を抑える改修方法

2020-10-09 08:41:28 | 建築
東京都大田区で拓栄建設の社長やってます
当社HP

昨今の一般住宅やマンションの和室の壁は、
ほとんどがビニールクロス貼りで仕上げています

お寺や茶室・高級注文住宅の和室などでは聚楽塗りで仕上げる
事がほとんどです。

但し、一昔前までは一般の住宅も聚楽塗りが主流でした。

ビニールクロスの開発が進み、ちょっと見ただけでは聚楽と
見分けがつかない位の商品や和紙の様なクロスまで出てきたので
ビニールクロスが主流となったのです

でも、実際に現場で本物の聚楽塗りと比べると・・・
やっぱり、本物のほうに軍配が上がります。落ち着きが出るのです

但し、そんな聚楽壁も年数がたつと、ど~してもいたる所に擦れキズが!!

聚楽がボロボロと落ち、剥がれて見た目も悪くなってきます

その場合、古い聚楽をケレンして聚楽を塗りなおすか
ケレンした壁面を下地調整してビニールクロスを貼ったりします

ただ、既存聚楽をケレンしてそぎ落とす場合、剥がした聚楽材で
現場内は汚れ放題(@_@)
したがって、養生や掃除が大変なのです

そこで、既存の聚楽を剥がさずにビニールクロスに改修する
方法をご紹介します
(但し、既存壁の下地状態等によって施工不可の場合も有ります)

着工前の和室壁

部分的にガサガサ状態のところもありました


床全体をビニールシートで養生します


既存の聚楽を剥がさずに、そのままベニア板に

特殊な接着剤を塗布して

タッカーと呼ばれる工具で貼り付けていきます

ベニア板の厚みは現場の状況により決めていきますが
余り薄い板だと不具合が出る場合も有りますのでご注意!!

ベニア板を貼り終わったら、ジョイント部分などを

パテ処理し

今回の場合は、珪藻土クロスなのでもうひと手間

シーラーを塗布して下地処理を施します

乾燥後、ビニールクロスを貼って

完成です!!

工期&費用が削減出来ておまけに高級感バッチリの
和室壁の改修方法のご紹介でした(^O^)/