べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

いくばく、どれほど、どのぐらい(3)|基礎数学と応用数学

2015年04月19日 | 算数・数学
[画像引用元]

地図の面積計測(たわたわのぺーじ・パソコンむけ


>「ゼロ」は数学の発明品です。自然数以外の数(すう)は、自然には存在しない記号であり概念(がいねん)なんです。だからゼロは自然数に入らない。

>現実には存在しなくとも、あなたのセカイを広げる便利な「すう」や図形の「定義」もあつかうのが数学なのです。

>次元を上げて考え式を立て、次元を下げラクに計算をする。この考え方が数学が教えてくれる大切なことです。数学にかぎらず応用もきくからです。この考え方は、仕事でもきっとあなたの役に立つでしょう。

いくばく、どれほど、どのぐらい(2)|これが三次の底力だ

いくばく、どれほど、どのぐらい(1)|かず?すう?


[微分積分いい気分]

 小学校の算数。地図から池の面積をもとめよう。

 方眼紙に池を描きマスを数えます。はんぱなマスはひとマスの半分ということで計算して良い。正解に近い値(あたい)が出ます。きっちり正確とは言えませんが、池の工事するとき土やコンクリをどのくらい用意すれば良いかは計算ができます。カンに頼ることなく、ムダは少なくなります。

 一口(ひとくち)に数学といっても目的はひとつではありません。永遠に続き無限に分けられる数(すう)の性質を探(さぐ)る「基礎数学」。基礎数学を土台に建築や工学や統計といったよのなかの数に利用する「応用数学」。小中高で習う計算やグラフや図形の決まりは基礎数学です。その基礎数学を実際によのなかで役に立てようというのが応用数学です。例にあげた池の面積に「近い値」は…そう応用数学ですね。「およその数」や「確率統計」などもよのなかで役に立つ応用数学です。

 応用数学では、およその数の「概数(がいすう)」、正解に近い値の「近似値(きんじち)」、範囲を限定した「変域(へんいき)」なども使います。応用したい目的に必要な範囲で必要なだけ正確ならそれで良いからです。正解はひとつではない、決まりはあっても答えに幅がある自然やよのなかの仕組みも計算ができるようになりました。たくさんのひとといっしょにより大きな仕事ができるようになりました。

 テレビはなぜタダで見られるのでしょう。放送や携帯電話や道路鉄道だって(学校も!)、保険や貯金の利子だって。こういった大きな仕組みをつくるにはたいへんなお金がかかっています。わたしたちがこれらを安く利用できるのは、計算で○年後には利益があがることを国や企業(きぎょう)が知っているからです。目に見える数字で示せるなら投資していいよというひとも現れます。カンや善意で安くしてるんじゃありませんよ。個人のチカラをこえた大きな仕事を数学が実現してきました。

 個人のカンやセンスや運も使っちゃいけないわけじゃありません。あるものはおおいに使いましょう。でも個人のチカラ"だけ"で乗り切れるのはせいぜい十年。結構な数の企業やお店が消えていくのってその十年ぐらいです。永く仕事を続けるには数学のチカラも必要です。数学が得意な人、 数学が使えるひと、数学が理解できるひと、それぞれに数学とかかわれるひとのセカイは広がります。


 続きます。(塾長)


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