挨拶（あいさつ）

透析に通うようになって二年になります。更衣室で毎朝顔を合わせるひとがいます

「おはようございます｣

「…｣

あれ？声小さかったかな。でも他のひとへの挨拶は返ってきます

お年寄りだし耳が遠いのかも。次の日大きくゆっくり声をかけてみます

「おはようございます｣

「…｣

声かけなきゃ良かった。こんな気分がするのなら挨拶やめちゃおうか

モヤモヤしてます


話は変わります

ネットを回っていて同級生のブログ見つけました。あ、家族のこと書いてる。仕事がんばってんだなあ。ボクの印象はさわやかスポーツマン。男にも女にも好かれるイケメンです。ブログからもその感じはちゃんと伝わります。ブログでは下ネタ親父になってたけどねw

彼が書いてた記事。挨拶したのに返ってこない。腹立っただって。あれ？ボクとおんなじだ

誰にでも自分から声をかけるヤツでした。だから好かれてた。でも、期待する返事をもらえなくて腹が立ったりもするんだ。悲しかったりもするんだな

みんなモヤモヤしながら生きてるんですね。平気なわけじゃない。気にならないわけじゃない。顔や態度に出さないだけで。そりゃ俺だって出しやしないもの。こっそり隠してる。そのときそこで、やめちゃうひとと続けるひとに分かれるだけ

ボクは挨拶続けるほうを選びます。続けてなにも損しないし。ボク個人のモヤモヤした気分と更衣室の雰囲気良くなるのと選ぶのならカンタンなことです


ああそうか。自分より周りへと目を向けられるから、好かれてたんだな彼は

そのくらいの余裕なら、ボクにだって持てる。持てるさ（藤田）


子どもじゃなければ誰でも二つ以上の顔を持ってる

心の傷三つ四つあてもなくさまようだけ

忌野清志郎 － サラリーマン