べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

きみはカレーをつくれるかい?|段取りってどうすれば身につくの?

2011年03月02日 | 中学受験までに
 お子さん、カレーつくれますか?ご飯とみそ汁でもいいです。つくれますか?つくった経験はありますか?

 なかったら一度試してもらいましょう。

 皮もむいてないジャガイモが丸のまま。ご飯は洗わず水の多いおかゆに。みそがかたまった塩辛い汁が、味見もなしにならびます。

 料理の知識がないせいもあります。でもそれだけ?

 ふだん食べているカレーのじゃがいもがどうなっていたか。知っているのに、その経験は生かされません。

 おうちの方がどんな手順でご飯を炊いていたか。目にしたことはあっても、目にしたままでおわり。

 はじめてのことには失敗がつきもの。うまくいっているか確認が必要なこと。つくったものを自分と家族が食べることに思いは及ばない。

 当たり前にできると思っていたのに、驚くほどできない。自然に身につくものではないからです。失敗とやりなおし、経験の繰り返しが必要です。

自主性にまかせていいことダメなこと



 こういった経験が足りないことが、大学や企業でも問題になっています。

 学習した知識と経験とを結びつけることができず、活用ができない。周りのひとや出来事の観察ができず、指示されたこと以外できない。行動の結果に想像力が働かず、応用がきかない。

 以前の子どもたちがみな、できていたわけではありません。地域社会や学校や会社で、怒られ揉まれ身につけただけです。その地域社会にも学校にも会社にも、余裕がなくなりました。


 これまで、一定の学力や学歴はこのような経験も保証していました。受験技術の進歩で、今では経験を省いても試験に合格することができるようになりました。

 受験は子どもたちを育成する通過点のはず。中学受験に限らず、勉強した知識を生かすってどんなことなのかを、子どもたちには実感しておいてほしい。
 
 はじめは、炊飯器でご飯を炊くだけでも。それから、家族の朝ごはんをつくってみる。週末の夕食で買い出しから後片付けまでできる子には、勉強や仕事の段取りなんて楽勝ですからね。(塾長)


"段取り"を身につけて、受験を乗り切る
期限ギリギリで失敗してるあなたへ


カレーを作れる子は算数もできる(講談社現代新書)」 (木幡 寛)

 木幡寛(こはた・ひろし)さん。公立小学校の先生から、自由の森学園高校のもと校長先生。現在は、フリースクールの代表。自由の森学園高校を志望する受験生の担当をしたときに知りました。学力をつけるため、身につけた学力を社会で生かすため、勉強以外で必要なことがあるという考え方に納得した本です。保護者向け。

>出版社 / 著者からの内容紹介
四つの柱でみるみる算数力がアップする!子供の「なぜ?」「どうして?」を育て算数の基礎・基本を確実に身につけるユニークな問題満載。楽しみながら学ぶ、親子のための算数練習帳。

>本書で紹介される四つの柱
1靴箱に靴を揃えて入れる
2レシピを見て料理を作る
3知らない言葉を辞書で引く
4家から学校までの地図を描く


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