べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

指導法に悩みがあります(3)|10%のボクたち

2013年07月06日 | 私から保護者へ
 サラリーマン時代の同僚から、相談メールらいました。私から返信。内容は若干変えてあります。

指導法に悩みがあります(1)|10%のボクたち

指導法に悩みがあります(2)|10%のボクたち


 処理速度や記憶力が人並みでも、「思考の過程(プロセス)」を上手にコントロールすることはできないだろうか。


 まず自信をつけさせる。学校で、努力したことの手ごたえを感じさせたい。学校ワークを中心に最頻出に絞り込んで、定期試験を少しでも確実に上げることから。学校ワークだけ、同じ問題をノートに何度もさせる。繰り返し学習は、問題を選んであげて最頻出だけで良い。これが夏休みの課題となる。


 「ディスレクシア」で検索するとわかるけど、識字の問題も多いよ。文字がたどれなかったり、短期記憶が極端に苦手だったり。本人の不注意だと思われて、生徒もあわてて誤魔化すクセがついてしまっている。学校が短距離型で設定されていて、先生の多くも短距離型だから気がついてもらえない。

ディスレクシア(ウィキペディア・パソコンむけ)

 塾で出来るのは、学校の集団の中では難しいトレーニングも取り入れること。インプットとアウトプットでの引っかかりを整理して、考えがスムーズに流れるように出来る。

 ゆっくり大きく話す。復唱(このふたつ、とくに重要)。文や図は鉛筆で指しながら読ませる。大事な部分の線の引き方やメモの取り方を教える。主項目と副項目をわける。複数項目は指をおりながら確認。教えるときは、図や表やグラフや赤青を使った右脳に訴える板書。関連性のある単元を学年や教科を横断して学習させるスパイラル方式。反復学習。書き出しながら考えるクセをつける。 ビジョントレーニングを取り入れる。

右脳に訴える:方眼ノート

右脳に訴える:イメージを広げる

スパイラル方式


 英語のフォニックス(発音のルール)や音読み訓読みルールは、ざっくりでもやっておくととても捗る

フォニックス


 こういったインプットとアウトプットをスムーズにする方法。すべてのひとに必要な技能なんだ。企業の新人研修なんかでも、かならずやらされる。

 長距離型のひとはこれらを、「やっとけよ」では直感的にできないことがある。時間をかけ意識させてチェックをして繰り返す。うちでは、最上位クラスの熟考型の子にもこれさせている。正確さと理解の深度が格段に違ってくるよ。

 長くなったけど、答えになっているかな?


 メールありがとう、S先生。おかげで、どう書こうかずっと悩んでいたことが、やっと書けた。(塾長)

眠い眠い眠い眠い|10%のボクたち


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