たまきの日記

このブログは、Ameba日記( http://ameblo.jp/tc-tama/ )の50%位コピペです。

自分の目で

2011年03月21日 01時00分45秒 | インポート
3/20(日)
【晴れたり 曇ったり】



 地震後、初めて街中に出た先週の木曜日と同じく、
 8時のバスで、街中に出た。

 先週は平日だったからか、
 東京の満員電車さながらだったけれど、
 今日は割と空いていた。

 それでも、地震前のバスの利用率を考えれば、
 軽く10倍位にはなっているような気がする。
 特に、今日は日曜日だったし。

 先週はギューギュー詰めだったので身動きも取れず、
 外を見ることが出来なかったのだけれど、
 今日は車窓の風景を眺めていた。

 途中、営業していないガソリンスタンドに長蛇の列。
 考えられない位に、長い。

 何だか、哀しかった。

 バスの運転席では、
 引っ切りなしに無線が鳴っていた。

 「今、何人位ですか? どうぞ。」
 「●人位です。どうぞ。」
 そうやって、やり取りしながら、
 バス停で待っている人を全員乗せることを考えて下さってる。

 この無線のやり取りは、
 先週の木曜日にも聞こえていた。

 温かくて、
 皆で一丸となっていることを感じ、
 ただ嬉しかった。

 席も自然に譲り合い、
 お互いがお互いを気遣い合っている。

 私も含め、
 こうなる前から出来ていれば良かったのだろうけれど(^。^;)、
 でも、思い知らされている今だからこそ、
 本来の姿に戻っているのではないか。

 人間、捨てたもんじゃない。


 今日は、
 北九州のT瀬さんから戴いたご連絡で、
 大阪からいらしたお二方と行動を供にした。

 ホームレス支援全国ネットワークのS野さんと、
 支縁のまちネットワークのK浪さん。

 地震発生の翌日から、
 既に炊き出しを行っていたという、
 ワンファミリー仙台を拠点に、
 取り敢えず状況を把握されたいとのことで、
 やはり沿岸部を見ておかなければと、
 ワンファミリー仙台さんの車をお借りして、
 S野さんとK浪さん、
 そしてナビ的に私が同行させて頂き、
 三人で沿岸部を見て来た。

 45号線沿いから行き、
 多賀城、塩釜、松島、
 そして荒浜、名取。。。

 ・・・かなり、ショッキングだった。

 情報で耳や目にし、
 覚悟していたつもりだったけれど、

 ・・・凄まじかった。

 家に損害もなく、
 なくしたものもない私なんて、
 ライフラインの復旧を待てるだけ幸せだと思い知った。

 ここは、
 映画のロケ地ではないんだと自分自身に言い聞かせ、
 理解不能な現実の景色を目に焼き付けて来た。

 私には、
 何が何だか解からない。

 ただただ、
 恐怖に打ちひしがれた。

 仙台駅中心部の街中、
 そして、そこから更に西に位置する私の住む団地とのギャップ。

 それは、
 ギャップというには、
 あまりにも違い過ぎる状況だった。

 しかし、
 見ておけて良かったのだと思う。

 あの現実を見ないまま、
 ライフラインが復旧し、
 日常に戻ったら、
 私は、また自然災害の恐ろしさを実感できないままだった・・・。





◆散文「全て想い出」

 やがて
 全て想い出になる

 楽しく嬉しい出来事は美しく

 辛く哀しい出来事は勇気となって



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