無事に我が家に戻った新しい皇位継承者であるシン君と私の息子には、
皇室の中で最年長者である皇太后様から名前を授かる事になっている
我が国の国民と同様に代々受け継がれている名前の中から
私達の息子も名づけられる
正式な名前の発表は後日吉日を選んで皇室の広報から発表される事に
なっているけれど身内の者には退院してきた今日、
内々で知らされる事になっていた
朝早くに退院してきた親王は先ほどの騒動はなんのその
シン君の腕の中で機嫌よく眠っている
朝早かったせいで食事が出来なかった私はお腹がぺこぺこ
おっぱいを飲ませるとすぐにお腹がすくの
出産後は今までよりも沢山食べているのだけれど、
食べても食べてもお腹がすくのよね。。
食べる事が大好きな私だから苦にはならないけれど
私が食べた物が全部親王のご飯になるのかと思うと、
緊張しちゃう。。
栄養の有る物をしっかり食べなくちゃね♪
チェ尚宮が用意してくれた食事を食べていると
親王の泣き声が聞こえた。。。汗
シン君があやしてくれているから大丈夫だと思ったけれど、
あの泣き声はもしかして?
嫌な予感は的中、寝室を覗いてみると思った通り
シン君が困り顔で私の傍に寄って来て、
食事中で悪いんだけどお腹が空いたみたいだ!
オムツはきれいだから。。と
報道陣の前に出る少し前にたっぷり飲んだ筈なのに?
育ちざかりなんだからしょうがないよね?
飲めるって事は元気な証拠☆
自分の食事は後回し、まずは親王のご飯ご飯♪
今食べ掛けの食事もそのまま親王のお腹にスルーした☆
朝からしっかり食事(笑)をした親王は
ご機嫌の時に見せるとっておきの顔を僕に見せてくれる♡
この顔を見せられるとどんな事でもしてあげたくなるんだよな☆
と、秋の色づきを見せ始めた庭を通り抜けて上殿にゆっくり向かった
ほんの少し前まで起きていた親王は上殿についた時にはまたうとうとし始めて
せっかく可愛い顔を見せられると思ったのにちょっと残念。。
気持ちよく眠る息子を胸に抱いて皇太后陛下の部屋に入った
一瞬驚いた顔をなさった皇太后陛下も笑みを讃えながらご自分の隣を示して、
ここへ座る様にと仰った
少し前におっぱいをしっかり飲んだ親王はすやすやと可愛い顔で眠っている、
「目を瞑っている時ばかり見ているから起きている顔を見たいわね♪」
と皇太后陛下が頬を軽くつつかれると、徐に親王の目が開いた
気持ちよく眠っていたのに誰が頬をつつくのか?と
悪戯の主に何か用?とでも言いたげにガンを飛ばしている、苦笑
まさか目を開けると思わなかった皇太后陛下。
「目は妃宮に似たのですね♪」と嬉しそうに仰った
私はシン君の涼しげな目元が好きだからシン君に似て欲しかったけれど
皇太后陛下に誉めて貰えてちょっと嬉しかった
体つきは何と無くシン君に似ていて身長も生まれた時から少し大きめ
体重は普通だけど食欲満点、顔は毎日変わるの
昨日はシン君に似ているかなっと思ったら
今日は私の小さい頃に似ている気がするし、
この間は私のパパに似てるんじゃない?と思った時は
正直喜んでいいのかな?って、、●~*汗、(笑)
堅苦しい挨拶は抜きにして親王の名前を知らせましょう。
と皇太后陛下が尚官に預けておられた奉書を父上に渡され
畏まって聞いている僕達に
皇太弟イ・シンの嫡男をイ・ジンと命名すると宣言された
恭しく名前を拝命したシン君と私とジンは皇太后陛下、両陛下、姉上様に
ご挨拶を申し上げて三人で部屋に戻った
早速名前を頂いたジン☆
これでやっと本格的な皇室の一員として認められたと同時に
国民の注目を集める存在になるのかと思うと親としてはちょっと
複雑な気分
これからジンの行動は一挙手一投足に至るまで国民の関心事となるのかと思うと
庶民の家に生まれた方がきっと楽に生きる事が出来るのだろうに。。と
申し訳ない気持ちになった
でも、その気持ちを誰よりも一番理解しているシン君が
少しでも居心地良くなる様にジンの為に頑張ってくれているのだから、
私は妻として母として東宮殿の中だけでも二人に自由な空間と
暖かい愛情を与えられる様に努めようと覚悟を決めた