公務がひと段落して子供達の顔を見に部屋に戻ってくると、
甘い匂いと一緒にキッチンから賑やかな声が聞こえて来た
何か良い事でもあるのかな?とキッチンを覗いて見ると
かわいいエプロンを付けた小さなコックさんが
ママと楽しそうに話しているのが見えた
何を作っているのか気になってキッチンに入ろうとした時、
女官が入らないで欲しいと言いに来た
どうして?
あんなに楽しそうなのに?と聞くと
今二人が作っているのは僕の誕生日ケーキなのだそうだ
公式の誕生日はもう過ぎたけれど、今日は旧暦の誕生日、
チェギョンの実家では旧暦で誕生日を祝うので
僕達も家族だけの誕生日はこの日に祝う事にしている
僕とジンは同じ日が誕生日だから
ジンもお祝いされる方なのにケーキを作るのは変だけど、
最近料理に嵌っているジンにとっては
貰うよりも作る方が嬉しいみたいだ
血は争えないですね、お義父さん☆
最近は保育園の遊びでも男女の役割を区別する事はなくて
ジンもケーキ屋さんゴッコや家族ゴッコの様な
遊びをする事が良く有る
そう言えばこの間も保母さんゴッコだと言いながら
チビ達をオンブするって言っていた事も有った
勿論男の子が好きな変身ゴッコもするし、
ブランコから飛び降りてドキッとされられた事もあった
そんなジンの今一番の関心事は料理
テレビの教育番組でも子供が出来るような簡単な料理の番組があるし、
保育園でも年長さん達は参観日の時に両親と一緒に料理をする日があるから
好奇心満々のジンにとって料理は憧れの的
でも殆どの事は出来る様になってきた宮だけど、
さすがに皇子に料理をさせる程改革は進んでいない。。
だから僕は卵入りラーメンか、ウインナーを焼く位しか出来ないけど
この調子で改革が進めばジンが皇帝になる頃には皇子も
家庭料理位は作れる様にはなっているかも知れないな♪♪
先日チェギョンの実家に行った時
宮では危ないからとキッチンには入れて貰えないジンだけど
ウチではいいよ!と仰るお義父さんに付いて憧れのキッチンに入って行った
いつもの様に手際よく料理をされるお義父さんとお義母さんの傍で
あれこれ聞きながら興味シンシンで見ているジンに
殿下も作られますか?と
ジンに手伝わせてくれると言われたものだから
目を輝かせながらお義父さんの膝に座って
一緒に海苔巻きを巻かせて貰っていた
小さな手を一杯に広げてお義父さんに手伝って貰いながら
巻いた海苔巻きは具がちょっとはみ出していたけど
僕が作ったんだよ♪
と得意そうに見せに来た笑顔の頬には
ご飯粒と海苔がついていた(笑)
☆
もう少し時間が掛かりそうだから
チビ達と遊んで貰おうと子供部屋に行って見ると
ジウンはお昼寝から覚めたところだったのか
ベッドにチョコンと座って急に現われた僕が
誰だか判らない様子
良く眠れた?と言う声でやっと僕だと気が付いて
両手を伸ばして抱っこをせがむ
可愛い我が家のお姫様♡
ママにそっくりな唇と柔らかいほっぺ♡
いつかは誰かの物になるのだろうな、、涙
でもそれまではパパの物だからね☆
まだ何も判らない小さな娘の彼氏にシットしながら
夢の中のジヨンを残してキッチンに向った
そろそろ最終段階かな?
こっそり覗いてみると、飾り付けに取り掛かっているようだ
真っ白なクリームの上にチョコレートのプレートと
砂糖菓子で出来た小さな家や森の動物達
まるで童話に出て来そうな可愛いケーキ☆
きっとママのアイデアだな~♡
二人の様子を見ていると
ジヨンがママを見て泣き出した。汗
秘密のプレゼントなのに僕が見た事を知れば
ジンが傷つくかもしれない、、、汗
ジヨンを内人に預けて急いで執務室に戻った
暫くして、残った仕事を片づけて部屋に戻ると
嬉しそうな顔でジンが僕を迎えてくれた
いつも元気で明るいジンがもっと明るい笑顔で♪
早く~☆と僕が着替えるのを待っている
パパ目を瞑って☆
と言われてジンに手を引かれて食堂に行くと
食卓の上にはろうそくが灯されたケーキが置かれている
“お誕生日おめでとう”の下に“愛ちてる”?の文字
ちょっと字が曲がっている様な気はするけれど
一生懸命書いてくれたんだよな。。涙
楽しい食事と手作りのケーキのプレゼントを堪能してから
3歳になったジンに将来の夢を聞いてみた
僕は17歳で初めてチェギョンに夢を聞かれたから
ちょっと早いけど、、
お前は大きくなったら何になりたい?
すると即答
パパみたいな優しいお父さんになる☆
優しいお父さん?
僕には思い掛けない答えだった。。喜
お前ならきっと強くて優しい国父になれると思うよ♪♪
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