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タンホイザーゲート付近より入電Ⅱ

『哲学と宗教全史』

この本はすごかった。圧倒的情報量。。

個人的には素直に面白かった・・

 

 

小難しい哲学的な概念を平易な言葉で表してあって雑に理解するにはいい感じだ。

文系高校生なら読んでおくとよいだろう。ヘーゲルとかかぶれるよな、若いとな。

もちろん受験勉強には何の役にも立たないが、

大学へ入ってから何を勉強するか(したいか)を考えるヒントとはなるだろう。

 

 

紀元前、ギリシャ・インド・中国で同時多発的に発生した「知の大爆発」に始まり、世界宗教の成立、科学技術の発達に伴って現象学・構造主義に至るところまで概観する。楽しい人類史であった。。

知の大爆発がなぜ同時多発的に発生したのかは、農業革命が背景にあるだろう。その背景はサピエンス全史(上)とクロスオーバーするところがあってさらに興味深かったな。

 

エンペドクレスの四大元素説・・わー懐かし~

中国の陰陽五行説の木火土金水やその相生と相克、そして干支。この辺の関係性も改めて開設されるとかなり興味深い。。

僕が高校生の頃そんなこと解説してる本なかなかなくて調べるの大変だったもの。インターネットもなかったし。

 

キリストの肖像は、ゼウスのパントクラトールからの借用

イエスを抱くマリア、聖母子像はホルスを抱くイシスのイメージからの借用

当時の祭りにパンとワインを神の復活を祝う祭りをミトラス教から借用

宗教が成長する過程で征服した土着神を降伏(こうぶく)したり取り入れたりするのはよくあることだよね。

 

 

用語:

 コペルニクス的転回

 ヘーゲル3兄弟

 セム的一神教

 リンガフランカ

それらが出てくるあたりの解説が個人的にはお気に入りだ。

 

 

 

 

社会のテーゼとアンチテーゼを掛け合わせて

世界をアウフヘーベンし、新たな姿ジンテーゼへと導こう。

セカイを革命するために・・

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