人類は完全に利己的に理性的に合理的な判断をすることを出発点としている経済学に対し一石を投じる存在、心理学をベースとした心理学「行動心理学」の歴史を紐解くシリーズの下巻。
行動経済学の生みの親のひとりでナッジ理論でノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラーによる著。
とても興味深かった。
メンタルアカウント
能無しプリンシパル・エージェント問題
後知恵バイアス
代表性ヒューリスティック
リバタリアン的パターナリズム・・
人はとにかく損失を嫌う。利益と損失で同じ金額だったとして、利益を得た時、損失が出た時、どちらが心理的ダメージが大きいかというと損失が出た時。なので人の行動様式はとにかくリスクを避けたがる。
それが決して合理的でなく中長期的には正解の選択肢ではないと理性でわかってはいても目先のリスク回避に動いてしまう。
とか。
人が、企業が、国家が、適切な戦術を撮れずに自滅していった過去とも重なるようで興味深かった。
学生の頃に読みたかった。。