搬入の翌々日のことでした。
タリーズさんに顔出した後、豊洲へと向かいました。アルタートケースをいただける話があったのです。アルタートケースは、製図や絵画を折り曲げることなく持ち運べるバッグです。
譲っていただいたのは長辺80センチくらいの大きなもの。ここ数年アート制作をするようになった関係で絵画の道具を必要としています。そのため譲っていただける機会があると東奔西走するのです。
豊洲は数えるほどしか訪問をしたことがない場所でした。海とタワマンからできている感じで、埼玉とはかなり雰囲気が異なる。おもわず72時間定点観察番組のテーマソングを鼻歌で歌い続けました。なんというか、あたしとは住んでいる街が異なるけれど、ここにも一人一人の生活があって、みんな生きているんだよなとおもったのです。
「ドキュメント72時間」、いいよね。みんな生きてるんだという気がして、あたも自身の生活を大切にしながら丁寧に生きようと思わせてもらえて、とても好きです。
有楽町線の豊洲駅からは、東上線の最寄りまで帰れる電車に乗れました。うれしい。しかもすいている。豊洲だとまだガラガラなんだなあ。うたた寝をしつつ電車に乗っていると、東上線で人身事故があったので電車の行き先が変更になるとアナウンスがありました。
え？まさかの展開。搬入の2日前に続き人身事故に遭遇です。
⇒ いつもどうもありがとうございます
いざ有楽町線と東上線の接合部の和光市駅まで来てみると「ひとまず隣の駅に行きます～」とアナウンスしている東上線に人が密を通り越して寿司になって乗っていました。高架で吹きさらしのホームには他に人もいます。
今は緊急事態宣言でお店が全部閉まっていて暖かいところで待つこともかなわずです。こういうときのこの展開はつらい。
あたしはと申しますと、きびすを返してまた有楽線に乗って新木場に向かうことにしました。電車のなかのほうが暖かくて空いているかなとおもったのです。
21時くらいでお腹も空いていたのですが、前日にモフリーのゆめねこふたり展に来てくれた友人が差し入れにくれた猫チョコがカバンに入ったままになっていました。よかった。とてもおいしい。ありがとう。
猫チョコを食べながらタリーズさんでタンブラーに入れてもらったあたたかいコーヒー飲みました。温かさに癒されてほっとします。
同じ電車には、ちらほら人が乗っていて、おそらくあたしと同じ戦略で新木場まで行って戻ってくるつもりの方もいるんじゃないかなと思いました。
事故にあわれた方にお見舞い申し上げるとともに、あたしにとっては大事にいたらないタイミングでの事故であったことを感謝します。
搬入のタイミングでの事故は本当に大変だった。でもそれもみんなのおかげでなんとかなり助けられているとおもいました。どうもありがとうございました。
こんなときのためにいつでもバッグには本が数冊入っているから、本を読んでいました。田口ランディさんの「座禅ガール」を読み終え、藤井大洋さんの「ビッグデータ・コネクト」を読み始めました。
帰宅したときは少し身体が冷えてましたが、なんとなくいい時間を過ごしたなという気持ちが残っていました。
◆臼村さおり twitter @saori_u
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