読書交換会。いっぱい本の話をした。
読書交換会の報告は後日、ウェブサイトにアップするね。
⇒東京読書交換会
これは個人的な所感の日記。
もらった本を早速読み始めている。
未来からのホットライン (創元SF文庫) | |
小隅 黎 | |
東京創元社 |
読書交換会では、みなで持ってきた本について紹介しあった後に、本を交換する。
小説、SFやミステリー、ほか人文系の本が多かった。はじめての方、久しぶりの方、常連の方などさまざま。
充実したひとときだった。
ある方が「〇〇さんとSFと△△さんのミステリーは(セレクションを)信頼している」みたいなことをおっしゃっていて、確かに!なるほどーと思ったよ。
読書交換会の持ち物は不要な本(人にあげても差し支えがない本)だから、自分がいらない本を持ってくる方もいれば、勧めたい本を持ってくる方もいる。もちろんその両方歓迎だし、どの人もだいたい両方のパターンがあるかな。
そして個々によって本の趣味が異なるから、あるジャンルに詳しい方が来るとその分野の知識を分けてもらえてありがたい。
興味がない分野の本も、思い出が付加されれば、カバージャケットが一枚増えた状態になって、魅力が増す。読んでみたくなる。
ゆえに、もらうのがうれしい。
ちょっと前に、犬や猫の保護団体が、犬や猫の頭をいっぱいの花で装飾した写真を掲載していて話題になった。それによって譲渡率が高まったと聞いた記憶がある。花で満たすことによって魅力的になったのだろうね。
自称動物愛護家のあたしは、「そんな見せかけの魅力をアップして衝動的にもらってもらったって、あとでその子が粗末に扱われんじゃないか、かわいそう」と一瞬おもってしまったけれど、冷静に考えるとそうとも言いきれないなとおもった。お試しで飼ってもらう率が高くなれば家族になれるかもしれない。どうしても不幸なイメージがつきまとう保護団体のイメージを明るくすれば、ペットショップより人気になるかもしれない。
花に惹かれて、衝動的で動物への愛情が長続きしない飼い主にもらわれるというリスクはあるけれど、チャンスが増える。そしてそこは(忙しいところさらに忙しくしてしまうけれど)保護団体はケアしてフォローすればいいところなのかもしれない。
本もそれと少し似ているかも。
もちろん、自分がつまらないとおもった本や読んでない本も歓迎。それはそれで魅力がある。好みは千差万別だからほしい人がいるかもだし、あえてそういう本が欲しくなる人だっている。
そうそう。
自分が持ってきてくれた本を誰かがもらってくれると、その相手に自分が好かれたと心のどこかでおもう。
相手が好いたのは(語りもあるかもしれないけれど)本であって、まあ勘違いなわけだけど、でもそれっていい勘違いだよね。だからあげるほうもうれしい。
ちょっと前までは自分にとってはガラクタだとおもっていた本だったとしても、うれしいのよね。
人間の感情は、自分に大甘であって、それがいいのだ。
ではまたー
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月2回、東京都豊島区池袋で、読書交換会をやっています。人にあげても差支えがない本を持ち寄り交換する読書会です。
⇒東京読書交換会ウェブサイト
※今後の予定は6月29日(土)夜、7月12日(金)夜です。
◆臼村さおり twitter @saori_u
思考していることを投稿しています。