つぶつぶタンタン 臼村さおりの物語

身体の健康と無意識のパワーへ 癒しの旅~Have a Beautiful Day.~

儀式としてのお盆は、日常とは一味違う呼吸で 2019年お盆

2019-08-14 04:46:06 | l-暦・年中行事・記念日

お盆だね。
お盆の季節は家の中で仏壇に供えた桃や花の香り、そこにときおりお線香の香りも混ざり、どこか気分がゆったりする。
もともと旧暦の7月13日から15日の執り行われていたお盆。今年はなんと現在の暦の8月13日から8月15日がちょうど旧暦の7月13日から15日にあたる。そして8月15日は満月なのだ


日本にお盆という風習があってよかったなとおもっている。ふっと日常を離れて呼吸をするそんな期間。すべての方にお盆休みがあるわけではないけれど、ほとんどの方は街の様子が普段とは違うことを感じるのでは。とおもう。それが貴重なのかもしれない。ふっと普段とは違う呼吸をするとき。

もっともこれは関東出身で関東で暮らしているから言えることなのかもしれないとも推察している。帰省ラッシュのみなさま、お疲れ様でございます。


昔、お盆は苦手だった。
なんというか形式として行事として存在していて、かつ心が伴っていない気がしてしまって、形がい化して形だけ残っていることに反感を覚えていた。いわゆる反骨精神、若かったんだと思う。

今は何だろうな、お盆を大切だと思うくらい、生物の死に直面したからなのかもしれないし、大人になっていろいろなものに折り合いをつけながら生きる生き方を自分自身がするようになったからかもしれない。ほかの人が大切にされているものをリスペクトしたい気持ちが強くなったのかもしれない。時代の趨勢もあるのかもしれない。

きっと理由はいろいろなんだろうな。とにかく反感は全く覚えていない。どちらかというと歓迎している。

やっぱりなんというか儀式、形から入って型を作っていくのも大切な気がしている。こうやって型をやればそこにエネルギーが入るんだろうなと。気持ちの重さにこだわらない。


儀式についてなんとなく考えていたとき、米国で修道女とミレニアル世代がルームシェアする取り組みがあるという記事を読んだ。

These Millennials Got New Roommates. They’re Nuns. (New York Times)

日本語版はcourriersに掲載されいる(有料)
ミレニアル世代が“修道女”とルームシェアしたがる理由

ミレニアル世代が、修道女から学びたがっているものは、儀式。
信条体系よりも、人生のロードマップや儀式を求めているのこと。修道女が何を信じているかを知りたいのではなく、彼女たちがストイックな生活を続けられる仕組みを知りたがっている。何か社会運動をしようとしても、今はSNSがあって集中し続けることができない。情報過多で何かをストイックに探究することはとても難しくなっている。だからこそ、自身を統率するために、修道女の生き方が参考になると考えている様子。

最初に読んだときは衝撃だったのだけれど、だんだんとボディーブローのように効いてきたというか、腹に落ちてきたというか、わかる気がしてきた。

そして俯瞰しておもうのではなく、自分事としてもわかる気がする。


ひとつのことに集中し続けたり、大切なことを思い出したり、何か大きな流れのなかでの動き方をしたりすることが難しくなっている。ついつい、目の前の情報をみてしまう。

それは若くなくなったから何かにグイっと入り込むことができなくなっているのかなともおもっていたのだけれど、それだけじゃなくて、時代的なものも大きいのかもとおもったよ。

近年のポピュリズムとは違う。ポピュリズムを否定するわけではないけれど、ここでいいたいのは何かに熱狂的になることではなく、自身の肚、丹田にかかわるようなもっとどっしりとしたもの。


だから今の時代、お盆のように、日常を離れて先祖に思いをはせる時間は非常に有効だなとおもったのだった。

と、手段としてのお盆のような書き方をしてしまったけれど、先祖たちが自分を守ってくれているとおもっている。いつもどうもありがとうございます。

そして人間だけではなく、歴代の動物家族たちも一緒に呼び寄せて、楽しくお盆を過ごしているのだった。

みなさま佳いお盆をお過ごしくださいませ。

ではまた

臼村さおり twitter @saori_u
思考していることを投稿しています。

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