読んだ本の感想。
先ほどの読書交換会で紹介させてもらった本でもあります。
⇒ 【読書交換会】オンラインでともに笑った
中村啓さんの小説「美術鑑定士・安斎洋人『鳥獣戯画』空白の絵巻」を読みました。
おもしろかった。
この本はフィクションです。
美術をテーマにした小説だったのでかなり以前から持っていたのですが、積読になっていました。上野でちょうど鳥獣戯画が公開されていますね。ご覧になった方、いらっしゃるかも。
京都に位置するあるお寺の仏像のなかから、鳥獣戯画とおぼしき紙片が発見されます。その鳥獣戯画をめぐる物語。美術鑑定士の安斎青年は、ある美術館の学芸員。世界的に著名であった画家を母に持ち、本人は鑑識眼に秀でています。
本物なのか、どうなっていくのか、オークション、美術品の値段とは、鑑定とは。
芸術に興味があるあたしとしては、フィクションとはいえ、学びの本としても楽しく読みました。
本題とは別の、安斎さんの同級生だった天才画家の話も面白かったなあ。
評価される絵と、そうじゃない絵の違いって何なのでしょうね。
不思議なことに、どんな世界でも、評価される作品は同じで、それはあたしたちが確かに芸術を味わう心を持っているということであって、その感性って説明ができない。
でも確かにある。
なんなんだろうね。
エネルギーといえばそれまでだけど、それ以上でもそれ以下でもあるような気がして、かつまた違う層のような気もして、すごい考えさせられます。
もしエネルギーだと仮定すると、絵で評価されないということは、あたしはエネルギー療法師として価値がないんじゃないかと、こんがらがった考えをして苦しくなったこともありました。
でも、それは違うと今はおもっています。
このあたりについては本当いろいろ考えて、悩んで、かつ自己評価があまり高くないもので、苦しかったなあ。
逆におんなじところに置きたくないとおもったり、けれどもそれさえもあたしの勝手なこだわりであり、ただ誠意をもって、全力で何事も取り組むという結論に今は至っています。
何事も、精進して、感謝しながら いまに 注力したいです。
自分語りになってしまいました。
どうもありがとうございました。
⇒東京読書交換会ウェブサイト
※今後の予定は2021年5月1日(土)夜・オンライン、5月15日(土)夜・オンラインです。
◆臼村さおり twitter @saori_u
思考していることを投稿しています。