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たまにザーッと雨が降る。そして何事もなかったように晴れる。そんなただいまの埼玉県南部。
宮部みゆきさんの「模倣犯」を読んだ。
最近まさきとしかさんの本を紹介いただいて、まさきとしかさんの筆致が素敵で、
宮部みゆきさんを読みたくなりました。宮部ファン復活。
そしてまず読んだのが、「ソロモンの偽証」(文庫版全6巻)。
そしてこれに引き続き、「模倣犯」(文庫版全5巻)です。
*お話がつながっているわけではないです。
今年11冊も読んでいて、今も上下巻を読んでいる。はまっています。
「模倣犯」は文庫版で2005年の小説。なので、時代的に古いところはありました。
まず、タバコの描写が多い。描写が細かいので喫煙していたことがある方は、タバコを吸いたくなるかもしれません。
あと、携帯電話も出てくるのですが、固定電話も出てきました。
それと、鑑定をしたくても犯人の音声や犯人や犯行現場の映像記録がないこと。
今ならあちらこちらに防犯カメラがありますし、家庭内に見守りカメラが導入されていたりもする。
かなり状況は異なる。
以上を踏まえた上で、思いっきり引きつけられて読みました。
内容は連続殺人事件です。被害者は主に若い女性で、行方不明や家出として扱われていた方もいて、発見が遅れたが、だんだんと真相が明らかになっていく。
主人公は、ルポライター、被害者遺族、第一発見者、容疑者遺族、容疑者、犯人。わたしの解釈だと複数いる。
宮部みゆきさんは人物描写が秀逸で、けれどもそれは人が人(つまり他人)をどう見るかなので、判断基準となる外見への描写が細かい。
人は他人をこう見ているのかという残酷なくらい記述。
が、今おもったのですが、その人の顔や身体に起因する変えられない特性への記述があまりない気がする。
だからこそ、時代を経ても、楽しく読めるのでしょうね。
小説のなかで、印象的だった描写は、「事実はひとつだけど解釈は人の数の分だけある」ということ。
それを描写するための5冊なんだとおもった。
「ソロモンの偽証」のときもそうだった。人は同じような背景の人と出会い共鳴するけれど、いろいろな人がいる。
また読みたいですし、ぜひ読んでもらいたい物語なのでした。
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どうもありがとうございました。
今日もあなたにとってよい日でありますように。
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