年末年始に読んだ本の感想。2冊目は誉田哲也さんの「歌舞伎町セブン」(中公文庫)を読んだ。
誉田哲也さんの描く世界が好きです。一番最初に読んだのは「ジウ」3部作で、「ジウ」3部作が今でも一番好き。ストロベリーシリーズも好き。
この「歌舞伎町セブン」を読んだのは、本の内容紹介に「『ジウ』の歌舞伎町封鎖事件から六年。再び迫る脅威から街を守るため~」という記述があったから。
けれども、、、正直面白くなかった。登場人物の描写があまりない。少しライトノベルっぽい印象。感情移入ができない。また「ジウ」とのつながりもわからない。
「でも誉田哲也さんだし最後まで読みたいよね」とおもいながら読んだ、というのが正直なところ。
と、この日記を書くためにネットで調べていて初めて知りました!
「ジウ」は9部作という扱いだった!! そしてこの「歌舞伎町セブン」は6冊目。つまりは「ジウ」3部作のあとに、「国境事変」と「ハング」を読んでから読むのが正統派な本だった。
残念。。。「国境事変」は聞いたことがある。ひょっとしたら読んだことある(少なくとも本屋で手にとった自分を覚えている)けど、「ハング」は確実に読んだことがない。
ひとまず近いうちに「ハング」と、ひょっとしたら「国境事変」を読もう。
歌舞伎町が舞台になっていることそのものは楽しめた。歌舞伎町の片隅で占い師をやらせていただいていたから、やっぱり歌舞伎町が好きなのよね。街の人と交流があったとかそういうわけではないけど、なんというか空気が好き。異物やあぶれ者に優しい気がする。
今ほど成熟していなかったあたしにとってはその空気感がありがたかった。今だって別にそれほど成熟していないけど、、、それでも少しは成熟したかもしれない。
もっとも何かを得ることは何かを失うということだから、どちらがいいわるいではないけれど、今、現在に軸を置いて生きるよ。
※過去に書いた誉田哲也さんの小説についての感想。
⇒誉田哲也著「ヒトリシズカ」(双葉文庫) 読書感想 身近な異世界
⇒誉田哲也『ジウ―警視庁特殊犯捜査係』、階級、歌舞伎町、究極の許容
ではまた
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※今後の予定は2020年1月10日(金)夜、1月25日(土)夜です。
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