つぶつぶタンタン 臼村さおりの物語

身体の健康と無意識のパワーへ 癒しの旅~Have a Beautiful Day.~

真梨幸子「孤虫症」/イヤミス小説、虫の気持ち悪さと心理的なグロテスク両方

2019-10-20 23:41:51 | 本の感想/読書日記

台風が2つも近づいている。20号は温帯低気圧になるみたいだけど、21号はどうなんだろう。

本の感想。真梨幸子さんの小説「孤虫症」を読んだ。

孤虫症 (講談社文庫)
真梨 幸子
講談社

読んだあとに嫌な気分になる小説、「イヤミス」。イヤミスの女王とも呼ばれる真梨幸子さん。

この小説は、かなり気持ち悪かった。心理的な気持ち悪さと虫の気持ち悪さ、両方なのだ。そしてこの小説については、どちらかというと虫の気持ち悪さのほうが強い。

一方、心理面の気持ち悪さは、ほかの真梨幸子さんの小説のほうが深い気がしている。「孤虫症」をもう一度読むことはないとおもう。
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でも、あたしが今までに読んだなかでほかにない類のない小説な気がした。だからぜひ真梨幸子さんが気になる方、お読みください。「メフィスト賞」受賞作でもある。


内容としては、寄生虫が原因で人が次々と死んでいく話。その感染経路は性行為。長い間、帰省中の宿主となっていた女性。その女性は誰? というストーリーです。

同じマンションで暮らす人たちが、集団である人物を盗聴していた。。。など、心理的な気持ち悪さもある。

文章が流麗で読みやすく、だからつい読んでしまった。

巻末の解説によると、謎の寄生虫というはあるみたい。

小説そのものの感想はさておき、食に気をつけようと心に誓った。火を通すべき食品には必ずしっかりと火を通そうと。

怖いものが読みたい方にはいいかも。

そして何よりもすごいのは、こうやって「あたしには合わない」と綴っても、それでも、いやだからこそ読みたいという方もいるだろうなとおもえるところ。

真梨幸子さんは一流の作家なんだなとつくづく。

ではまた


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