ひとときの駿感.blog

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『天国の門 デジタル修復完全版』

2014-01-01 00:00:00 | 映画館鑑賞
天国の門 [DVD]
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


11月に入り、夕暮れをふと見上げると
晩秋から初冬へ
そんな静かな季節の道しるべを辿るような
ちょっとした憂鬱な寂寥感。

あっというまに
今年も終わっちまいそうな。。。


先週の金曜日仕事帰りに
右手に前売りチケットを握り、
シネマート新宿に急いで向かった。

18時40分上映開始の『天国の門』に
10分程遅れてしまった。
卒業式の場面が延々と流れていた。

316分もの超大作。
30年以上も前に公開されたものの、
問題作というレッテルもあり
不評ですぐさま終了となった作品。
アメリカ西部開拓時代を背景にした歴史活劇だ。

感想をまずひと言で言うと
もの凄いものを観てしまった。
3連休を重大な別用で忙しく奔走していた間も
常に印象的な場面が思い起こされ、未だにその余韻が頭を過る。

ワイオミングの山と空と川の流れ、風の風景。

群衆が騒ぎ、踊り続ける風景。

若きイザベル・ユペールの愛らしい表情。
若きクリストファー・ウォーケンが演じるネート・チャンピオンの死に様。
共に銃撃される弟役をこれも若きミッキー・ロークが演じていたのには
その感動に、つい「あっ!ミッキー・ロークだ」とつぶやいてしまった。

確かに史実(史実じゃないところもあるが)を映像化しつつも
チミノ監督の誇大妄想の膜が覆いかぶさっているような
ディテールのくどさは、逆に主題、ストーリーを
どこかに置いてきぼりにしてしまった感はあるが

とにかくもうそんなことはどうでもいいから
クリストファー・ウォーケンの殺気だった視線を見てくれ
西部フロンティア時代を再現した風景の映像美を見てくれ

そう言わんばかりの
映画制作側の完璧主義をここまで見せつけられてしまうと
やはり映画館の暗闇で長く鑑賞をしている観客達も、
いつのまにかなにか言い知れない催眠状態に陥ってしまうのではないかと錯覚してしまいそうだ。

そしてデヴィッド・マンスフィールドの音楽はこれまた圧巻なのである。


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