スガ シカオ(SUGA SHIKAO) / 午後のパレード
夏の陽射しにさらされた野外でパーティを楽しんでいるダンサーズの光景。当時この曲を初めて聴いたとき、スガシカオさんの哀愁に満ち々々た今までの曲調と様変わりしていて一瞬驚いた記憶が蘇った。ストリングスのグルーヴィ感を全開させた「午後のパレード」は名曲なのである。この曲はPVも面白い。ダンスのスローモーションの弾ける躍動感は爽快だし、間奏場面では一転室内のミラーボール下で倍速並みのダンスを眺めれば心は高揚感がとまらず、最後は全員でグラスを高らかに上げて歓喜を共有する場面に感動する。まさに胸躍るリズムに聴く者達は一時でも日ごろの迫りくる葛藤や不安を一気に吹き飛ばせるのである。