※森山安雄著のゲームブック「展覧会の絵」について豪快にネタばれしています。ご注意ください。
現在の状況
戦いの旋律: 3
和解の旋律: 3
魔除けの旋律: 4
金貨: 0
弦の色の歌: 和解の旋律
宝石: ガーネット、紫水晶、真珠、紅縞メノウ、サファイヤ、オパール、トルコ石
持ち物: 真の楽師の琴、ペンダント、白い丸薬、水×3
九枚目の絵 - 「バーバ・ヤーガと鶏の足の上の小屋」
まず右の道へ。霧の中を誘われるまま老婆の所まで到達。前回は赤い液体を飲んだので、今回は白い液体を飲む。赤い方は弦の色の歌が回復するけど、白い方はサイコロでランダムに回復。コロコロ。2。結局和解の旋律が回復。その後、魔除けの旋律を奏でて「トパーズ」を入手。
次に左の道へ。河を渡らなくてはいけないんだけど、渡し守に頼らず自力で何とかっていう選択肢に微妙に惹かれながらも、やっぱり渡し守に戦いの旋律でお願い。
河を渡ると次は3本の吊橋。右の橋が当りだってわかっているので冒険は止めてそっちを渡る。和解の旋律が一つ回復。
次は3つの洞窟。前回通らなかった右の洞窟へ。右の洞窟はガッチリした岩の穴で、何事も無く無事に通過。よしよし。
そして、湖と、その真中に浮かぶバーバ・ヤーガの家へ。前回の経験上、ライオンのところに行って和解の旋律2回でバーバ・ヤーガの家へ行けるはずだけど、今回はあえて逆方向の左の林へ。すると、湖の側の木の根元にワニほどもある巨大なトカゲが。眠っているらしく動かない。って、動物と話ができる白い丸薬が残っていたので、使ってみることに。するとワニは目を覚まし、ここから左に行ったところにある橋は気まぐれなことをするから気をつけるように教えてくれる。そして、それだけ告げるとまた眠ってしまった。え、それだけ? やっぱライオンさんのところに行かなくちゃか……。
ライオンさんのところへ行って情報を入手し、和解の旋律を奏でる。すると、多くの白い鳥が飛んできて主人公の頭上を旋回したかと思うと湖のほうへ飛んで行き、そのまま一つにつながり銀色の美しい橋になった。その橋を渡り、いよいよバーバ・ヤーガの小屋へ。
その島は1周100メートルほどの小さな島でバーバ・ヤーガの小屋以外には何も見当たらない。その小屋は巨大な2本の「鶏の足」の上に乗っている。いや、私鳥類苦手なんで、怖いんですが、この小屋。さらにローマ数字でデザインされた文字盤があり、時計のように箒をかたどった2本の針がつけられており、12時ちょうどを指している。
とりあえず扉をノックしてみる。すると中からは男の声で「入ってこい。鍵は開いているぞ」と返事がある。どうもどこかで聞いたことがあるような声だ。扉に手をかけると、小屋の文字盤が別の時刻へと移動する。サイコロを振って出た目の数が短針の指した時刻になる。コロコロ。4。なんとなく、数字が小さい方が幸せなような気がするんだけど。
中に入ると、そこにいたのは分かれ道でであった梟だった。微妙な沈黙の後、梟はバーバ・ヤーガについて語りだした。まず、バーバ・ヤーガとは文字通り「伝説の魔女」であり、実在はしないが、その魔法は消えてしまったわけではないらしい。かつて何人もの魔法使いが存在し、多くの魔法を開発してきたが、「不老不死の術」だけは発見することができなかった。しかし、発見した他の秘術はなんとか後世に残したい。そこで作られたのが「バーバ・ヤーガの書」であり、その番人がこの梟だったのだ。部屋の暖炉の上に、その「バーバ・ヤーガの書」が鎮座している。その中にはあらゆる魔術に関する知識が詰まっている。「真の楽師の琴」についても、「キエフの門」へ行くための方法も。
そのことを伝えると、梟は主人公の肩にとまったまま、静かに目を閉じ、眠るように動かなくなってしまった。主人公は梟をテーブルに下ろすと、「バーバ・ヤーガの書」を読み始める。そこには「外」へと通じる新しいプロムナードである「キエフの大きな門」の開き方と、「バーバ・ヤーガの石」に関する詳細な記述がしてあった。そして懐中の宝石を数え、外の文字盤と向かい合った。「バーバ・ヤーガの書」には次のように書かれていた。
短き針の指す時刻より大きな数字の内側の輪、十二の穴の空白にそれぞれの支配せる月の石をはめよ。かのとき長き針と短き針の重なり十二の鐘の音を呼び、その響きの中『キエフの門』への道が開かれん。ただしバーバ・ヤーガの石の数その穴を埋めるに満たぬ時には、真の楽師の琴によりて道を開くこと、弾き手の力にかかりて、また能うこともありやと知るべし。
現在持っている石は全部で8つ。文字盤の時刻は4時。まずは石を対応する数字にはめていく。埋まっていないのは、3、4、5、7の4箇所。そして、短針の位置より大きな数字のうち、宝石がはまっていない場所の数字を合計し、それが負債点となる。すなわち、5+7=12だ。大きい数字宝石を集められていたのは大きかったかな。
手持ちの歌を全て合計し、その回数だけサイコロを振る。残りは戦いの旋律が2つ、和解の旋律が3つ、魔除けの旋律が3つ、計8つ。余裕だろうと思いつつサイコロを振る。コロコロ、コロコロ、コロコロ、コロコロ、コロコロ、コロコロ、コロコロ、コロコロ。2、4、3、2、4、4、2、2。なんか微妙な数列だけど、合計は23。負債点以上だ。
頭上で音がしたかと思うと、文字盤の針が動き、再び12時を指し示す。次の瞬間、あたりがグラグラと揺れ、バーバ・ヤーガの小屋から澄んだ鐘の音が、全部で12回鳴り響く。鐘の音がやんだかと思うと、バーバ・ヤーガの小屋は大きな丸屋根のついた門へと姿を変え、あたりの風景も消滅し、誰もいないどこかの町へと変貌を遂げていた。それは今まで何度も目にしてきた、キエフの大きな門だった。
<つづく>
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