雑居空間
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 今となっては2日前のことですが、10月10日は体育の日。ハッピーマンデーで体育の日は毎年変わってしまうのですが、昭和の子供としては、やっぱり10月10日というのがしっくりきますね。
 体育の日ということで何かスポーツゲームでもやろうかと思い、PCエンジンのボクシングゲーム「デジタルチャンプ」をプレイしました。自分の身体を動かせよ、っていうツッコミは禁止。





西暦20XX年
コンピュータ化が極度に進み、人間は考えることを失いかけていた。マザーコンピューター ゼアは、最強のボクサー デジタル・チャンプを使い人間の完全征服を狙っていた。デジタル・チャンプとは、超精密なコンピューターで構成された人造人間で、全ての世界チャンピオンのデータを記憶している。
ミュータントの君は、ゼアを倒すために立ち上がった。君は、必殺の超能力パンチを身につけ、デジタル・チャンプを倒すため一人敵地ラスベガス・ナグザット・スタジアムへと日本を旅立った!
しかし、そこで待っていたものはデジタル・チャンプの使者「マルシアノ、ミック、サムソン」であった。彼らは、それぞれ世界チャンピオンの力を持ったクローン人間で、君に何度も挑んでくる。君は、この3人を倒し、デジタル・チャンプを引きずり出し倒すことが出来るか!!


「デジタルチャンプ」マニュアルより



 まあ、無駄にSFな設定が付いていますけど、メチャクチャ強いボクサーで世界征服とか、それを阻止するためにあくまでもボクシングで立ち向かうとか、コロコロに載っている漫画と同じような雰囲気のストーリーですね。ついでに言えば、必殺技とかありますけど、ゲームとしてやってることは普通のボクシングとほぼ同じです。



 一人目の対戦相手は、イタリア出身のマルシアノ、の、クローン人間ですね。つーか、ロッキーですけど。



 ゲーム画面はこんな感じ。相手と相対した、臨場感あふれるレイアウトです。



 パンチを繰り出すとグローブだけが飛んで行きます。なにしろミュータントですからね。

 相手のパンチは、方向キーを押すことでガードしたり、スリッピングしてかわしたりすることができます。
 こっちの攻撃は、I ボタンで右パンチ、II ボタンで左パンチ。単にボタンを押すだけでは軽いジャブですが、長押しすることでパンチ力が溜まり、方向キーと同時押しすることで、様々な強いブローを放つことができます。

 パラメータはスタミナ、エネルギー、パンチの3つ。
 スタミナは身体に受けたダメージで、これが0になるとダウンしてしまいます。ラウンドの合間や、(敵であっても自分であっても)ダウンから立ち上がろうとしている間に回復します。
 エネルギーはスタミナとの違いがわかりにくいのですが、身体に残されているエネルギー、みたいなものですかね。ダウンしても、エネルギーが一定以上残っていれば、立ち上がることができます。また、強いブローを放つとエネルギーが減ります。また、ラウンドの合間にも減ります。敵のエネルギーは回復しませんが、こちらのエネルギーはスリッピングで相手のパンチをかわすと回復することができます。これを利用して恒に一定量以上のエネルギーをキープしておかないといけません。
 パンチは主人公にだけ設定されているパラメータで、長押しすると上昇し、強力なパンチとなります。



 パンチを当てるにしても、かわすにしても、タイミングがいまいちつかめません。仕方がないので適当に連打していたら、いつのまにか相手がダウン。
 エネルギーが無いので、10カウント中に立ち上がることはできませんでした。



 勝ちー!
 いきなりチャンピオンベルトを入手ですよ。主人公は多分デビュー戦だと思うのですが、一体どういうシステムになっているんだろう?



 なにやら負け惜しみっぽいメッセージが出てきましたけど、なんと言われようがこっちの勝ちです。



 とりあえず1戦こなしましたけど、ぜんぜん感覚がつかめませんね。軽いジャブならそこそこヒットするのですが、強いパンチを打つには溜めが必要なので、なかなか思った通りのタイミングで打てないんですよ。しかも溜めている間はガードもスリッピングもできないので、相手が殴りかかってきたら、溜めを解除して防御するか、あるいは攻撃を甘んじて受けなくてはなりません。
 また、エネルギーを回復させるためにはスリッピングを多用して攻撃を避けなくてはならないのですが、敵がパンチを繰り出すタイミングがわかりにくいので、なかなか上手く避けることができません。
 結局、パンチを出すのも、かわすのも、かなりテキトーにボタンを連打してやるだけで、勝ててしまいました。最初の敵だからまだいいですけど、こんな調子でこの後大丈夫なんだろうか?





 次の対戦相手はイラン出身のミック。イラン人でその名前はおかしくね? これもロッキーみたいに元ネタがあったりするのかしらん?



 ミックはスピードがあり、こちらのパンチをかわしまくります。強いブローは溜めが必要なので、放つまでに時間がかかりすぎ、すばやいミックにはほとんど当たりません。仕方が無いので、ノータイムで打てるジャブだけで体力を削っていきます。
 しばらく戦っていて気づいたのですが、ミックは一旦後退してから、3連発で強そうなパンチを打つコンビネーションをよく使ってきます。しかしその3発を打った後は少しだけ何もしない時間があるので、そのタイミングでなら強いパンチを当てることもできます。なので、普段はジャブだけで地味に戦いながら、3連打を打ってきたなら、スリッピングでかわしてエネルギーを回復しつつパンチを当てるというパターンで試合を作っていきます。



 10ラウンドまでもつれ込みましたが、なんとか勝利。パンチを当てればスタミナは削れるけど、エネルギーがなかなか減ってくれないので、どうしても時間がかかってしまいますよ。





 3人目はインド出身のサムソン。名前はまだしも、みんなの出身地、テキトーすぎない? イタリアはロッキーだからともかく、イランもインドもそんなにボクシングは強くないでしょうに。



 サムソンはハードパンチャーなので、ちょっと気を抜くと連打を喰らい、一気にスタミナを削られてしまいます。なのでスリッピングを多用して必死に逃げながら、機を見てジャブをちまちまと当てていきます。



そして迎えた11ラウンド。マットに沈んだサムソンはなんとか上体だけは起こしたものの、無常にも10カウントが数えられえ、敢え無くKOとなりました。



 で、後はこの3人が順繰りに挑戦してくることになります。デジタルチャンプに挑戦するには12人の相手を倒さなくてはならないので、ひとり4回ずつ。面倒くさいなぁ。



 4人目の挑戦者はマルシアノ2。ファイティングポーズとセリフは変わっていますけど、戦績は1回目と変わっていません。さっき倒しただろ! それとも別人扱いということなんでしょうかね?
 1回目と比較して、強さは格段にアップ。ほとんどパンチが当たりません。うへー。
 それでもジャブを中心に地道にスタミナを削り、なんとか勝利。うーん、だんだん面倒くさくなってきたなぁ。



 5人目はミック2。
 当たらない。とにかく当たらない。こちらの攻撃が、ジャブですらぜんぜん当りません。
 敵の攻撃も、どういうコンビネーションを使ってくるのかがわかっても、かわすタイミングが難しいのでかなりパンチ喰らってしまいます。
 一応スリッピングでかわしまくればエネルギー一定量を保てるので、KO負けする心配はほとんどありません。しかしこっちの攻撃が当たらなすぎて、ついに1度もKOできないままに12ラウンドが終了。判定にも連れ込んだ場合は、どんな試合内容でもこちらの負けとなってしまいます。まあ、今回は内容的にも乾杯でしたけどね。ほぼ毎ラウンドKOされてたからなぁ。
 コンティニューは5回までできるのですが、こいつにはあんまり勝てる気がしないので、この辺で挫折しておくことにしましょうか。



 ざっとプレイしましたけど、ちとイマイチでしたかね。
 最大の理由は、殴り殴られかわしかわされといった剣が峰での激しい殴りあいが、ジャブくらいでしか再現できないところです。敵の回避能力が高過ぎて、流れの中で強いパンチを当てるのはまず不可能。それでいて、敵のパンチをかわすのもとても困難。結局、敵の攻撃パターンを分析して、どのタイミングでパンチをかわし、どのタイミングで攻撃するのかを憶えるしかないので、プレイの幅が狭く、ゲームがとても単調になってしまっています。
 実は、ジャブで打ち合っているのは結構楽しかったりするんですけどね。でも、ジャブだけではまず勝てません。必殺パンチや強パンチがもっとスムースに出せて、流れの中でコンビネーションを使うことができたなら、格闘ゲームとしてもっとスリリングで面白くなったんじゃないですかね。







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