雑居空間
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 PCエンジンのシューティングゲーム「パロディウスだ! -神話からお笑いへ-」をプレイしました。





西暦1992年、21世紀の夜明けも近いというのに全世界の人々は夢を見ることを忘れ去っていた。役人達は私服をこやすことを至福とし、マザコン坊やたちは親よりもパソコンを愛し、OLたちは“セクハラ”の恨みをはらすめェと立ち上がり、若者達は友達同志こころ通うことなくゲームセンターに通っていた。
人類滅亡の危機さえ予感させる、諸悪の根源は…? 何と語るもおぞましや、ハリツケにされた謎の大ダコだったのだ。
さてその頃、宿敵バグとの死闘を終えたおくとぱすタコ、人呼んでMr.パロディウスは、有給休暇をとって田舎でのんびりと野良仕事に精を出していた。建て売りタコツボの我が家に帰り、「宇宙のみなさん新聞」を見た彼は、驚きのあまりまな板から転げ落ちそうになった。そこには今、地球を賑わしている謎の大ダコの顔写真があった。
『と、とーちゃん!?』
なんと、それは2年前から行方不明になっていた彼の父だったのだ。そこへ新聞を見た旧知の友達が駆けつけた。
“ビックパイパー” 第三次G大戦終結後、退役し、たいやき屋に転職。58歳。
“ペン太郎” 趣味はエアガンごっこ。ペン太とペン子の間にできちゃった子。9歳。
“ツインビー” 双子の兄弟の一人。かわいい顔で敵を虐殺する恐ろしい奴。17歳。
これだけ集まれば百人力? ワイワイガヤガヤ、頼りになるやらならぬやら、後は野となれ山となれ。ひとよひとよにひとみごろ。ふじさんろくにオームなく。
こうして、おくとぱすタコは真相を探るため、仲間達とともに再び地球を目指して旅立ったのであった!
今ここに、宇宙史上最大最悪の「親子ゲンカ」が幕を開ける。いい迷惑である。


「パロディウスだ! -神話からお笑いへ-」マニュアルより


 あー、そういえばこんなストーリーでしたっけ。
 私は昔、X68000版の「パロディウスだ!」をかなりプレイしているのですが、とにかく難易度が高いので、コンティニューを使いまくらないととてもクリアすることはできませんでした。それでもX68000版は無限にコンティニューすることができましたが、PCエンジン版は4クレジットしかないので3回までしかコンティニューすることができません。しかたがないので、今回は自機が30機に増える裏技を使うことにします。これでクリアできればいいんですけどね。





 ビックバイパー、タコ、ツインビー、ペン太郎の中から、使用する機体を選択。昔はペン太郎を愛用していたのですが、ネットで調べてみたら、タコが使いやすく、ペン太郎は使いにくいらしいので、今回はタコを使ってみることにします。
 でも、ペン太郎、好きなんだけどなぁ。確かにペン太郎は自機が動かないとオプションが散ってくれませんし、スプレッドミサイルは癖がありますけど、ポットンミサイルがメチャクチャ使いやすいんですよね。

 パワーアップは、ルーレット(パワーアップカプセルの中にルーレットが混じっていて、ルーレットでどのパワーアップになるのかが決まるが、うっかり装備全解除を当ててしまうと酷いことになってしまう。オートパワーアップにすると、ルーレットは出現しない)が鬱陶しいのでオートで。難易度はNORMAL でプレイします。



 ステージ1は「アイランド・オブ・パイレーツ」。



 グラディウスのステージ1風の構成。難易度も低いので、青空の中、軽快なBGMに乗ってサクサクプレイすることができます。



 中ボスのネコ戦艦。別に強くはないのですが、ネコの頭の後ろにある砲台が壊しにくいので、いつも隔靴掻痒気味になってしまいます。



 ボスはペンギンノフスキーIII世。普通に弾を撃っていれば問題なく倒すことができます。



 ステージ2は、「ピエロの涙も三度まで」。ラスベガスを舞台とした、アダルトな雰囲気の漂うステージです。背景にラスベガスの街並が見えるというのは、今回始めて知りました。



 ここもまだ、さほど難しくはありませんね。



 ボスの前に登場するのは、多くの青少年を悶々とさせた、ちちびんたリカ。リカをかわすのは楽ですが、装備が多いときに上下から登場してくるペンギンはちょっと厄介です。



 ステージ2のボスはイーグル・ワシサブノスケ。ロサンゼルスオリンピックのマスコットキャラ、イーグルサムが元ネタです。子供の頃、よく観てたなぁ。



 倒すとハネをむしられて、丸裸になってしまいます。



 ステージ3は、「お菓子城の謎」。お菓子の城をモチーフにした、ポップな面です。



 画面を埋め尽くすブツブツがとても鬱陶しいです。ダブルや3WAYがあれば縦方向に道を切り開いていくことができるのですが、タコにはそれがないのが辛いところ。



 この面もまだ難易度は高くないのですが、その割に妙に死にやすいような気がします。しかも、1回死ぬと、魅入られたように何度も同じところで死んでしまいます。多分、簡単だという思いが強すぎるせいで、ギリギリのプレイをしたくなっちゃうんでしょうね。



 ステージ3のボスはホットリップス。入れ歯を飛ばして攻撃してきます。
 後ろに描かれているキャラが、何気に気持ち悪いのです。



 ステージ4は「ああ! 日本旅情」。力士に富士山、桜と、日本情緒溢れるステージです。



 グラディウスのステージ4に似たステージ構成です。グラディウス同様に、この面から難易度がぐっと上がってきますね。



 火山や逆火山も登場。装備が弱いとハマってしまいますよ。



 ステージ4のボスは、現若松親方の大関朝潮に似た、豚潮。四股を踏むたびに上から敵が降ってくるのですが、それを避けるのが案外大変だったりします。



 ステージ5は、グラディウスシリーズではおなじみのモアイ面、のはずなのですが、PCエンジン版では削られてしまっています。巨大戦艦、好きなんだけどなぁ。
 ひとつ飛ばして、ステージ5は「軍艦マーチで今日もフィーバー」。スクリーンショットを撮り忘れてしまいましたが、ステージ全体が巨大なパチンコ台です。
 ここは大量のパワーアップカプセルが手に入る、いわゆる復活面です。難易度もさほど高くはありませんが、なまじ多くのカプセルが出てくるだけに、ついつい欲張りすぎて死んでしまうことが多かったりします。腹八分目を心がければ、なんてことないはずなんですけどね。



 ステージ5のボスは、ビバコア。見た目は派手ですが、さして強くはありません。



 ステージ6は「ビューティフルギャルズ」。ピンク色の泡に包まれ、クラブ「女子大生」の美女がお出迎えしてくれる、まるで夢のようなステージです。



 しかしゲームとしてみた場合には、四方八方から突っ込んでくる敵のトリッキーな動きがすごく嫌らしい。個人的には、遊んでいてあんまり楽しいステージではありません。



 ステージ6のボスは、ちちびんたリカと並んで青少年を悩殺した、ハニーみかよ。掌から大量の赤ちゃん天使を発射してきます。



 倒すと肩を震わせて涙を流します。やっぱり、ちちびんたリカよりも、ハニーみかよですなぁ。



 次は個人的にゲーム中最難関だと思う「もっと北の国から'90」のはずなのですが、このステージもPCエンジン版ではオミットされています。「もっと北の国から'90」はX68000番でも処理落ちしまくりでしたので、PCエンジン版で再現するのはきつかったかもしれませんね。
 で、ステージ7は「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」。おどろおどろしい雰囲気のホラーステージです。PCエンジン版グラディウスのオリジナル骨ステージに似ていますね。



 画面中を所狭しと骨が飛び交いますが、敵の動きが遅いので、終盤にしてはあまり難易度は高くありません。



 ステージ7のボスは吉原ダユー。



 いよいよ最終ステージ「タコの要塞」。グラディウスの最終ステージと似た構成になっています。



 そこそこ難しいのですが、ある程度装備が揃っていればどうとでもなりますね。



 グラディウス同様、ステージ終盤には電磁バリアが登場します。私はグラディウスの電磁バリアを無傷で突破したことが無いのですが、パロディウスだ!の電磁バリアも同様に無傷で突破したことはありません。今回も当然、ここでやられてしまいました。電磁バリアは1度倒されると2度目にはもう出現しないので、残機に余裕があれば進行上は問題ないのですが、どうやれば突破できるのかマジでわかりません。誰か教えてください。



 いよいよラスボス・ごるごだタコベエとの対面です。とは言え、会ってどうこうするような感動の演出などは何もなし。なぜ父親がハリツケになっているのかとか、それでどうやって人類滅亡の危機を引き起こすことができるのかとか、結局よくわかりません。ま、あんまり細かいことを考えるゲームじゃありませんけどね。



 倒し方はグラディウスのラスボスと同様。足を全部切り落としてしまえば、ようやくエンディングです。





















 この後、2周目がスタートしますが、ステージ3で死亡。2週目以降は敵が撃ち返し弾を撃ってくるのですが、あれって難易度は上がりますけど、ギリギリのプレイができなくなるから嫌いなんですよね。なので、まだ残機30機×3クレジット分残っているのですが、ここまででやめておくことにします。



 PCエンジン版は2ステージ少ないのですが、その代わりに適度な長さでスコアアタックができるスペシャルステージがあります。



 今回は慣れ親しんだペン太郎でプレイ。
 スペシャルステージは、いろんなステージのエッセンスを色々と組み合わせた構成となっています。



 招き猫なんかは高得点アイテムなので、優先的に回収しなくてはなりません。



 壁に囲まれたエリアもあります。中のアイテムを入手するには、青ベルや緑ベルを使ったり、あるいは死後復活の無敵時間を利用したりしなくてはなりません。



 こいつらも登場。



 子猫戦艦。かわいい。



 モアイステージは本編ではオミットされてしまいましたが、スペシャルステージではちゃんとモアイが登場します。



 パチンコステージのボーナス具合も、本編よりパワーアップしています。



 得点によって出現するボスが変わるのですが、今回はかなりロースコアだったので、ペンギンノフスキーIII世が出てきてしまいました。“食通大王まんじり君”なんてもの出てくるようですが、そいつを出すには何点くらい取ればいいんだろう?



 ボスを倒すと大量のベルが出現。最後に得点をかき集めましょう。



 92万点でした。しょぼい!



 一見ギャグだらけの悪ふざけゲームなのですが、シューティングゲームとしてはそれなりに難易度が高く、歯ごたえがあります。ただ、PCエンジン版は2ステージ少なく、しかも難易度の高い「もっと北の国から'90」が無いので、ほどほどの難易度に収まっているのではないでしょうか。
 移植具合はそれなりに良好だったと思います。若干処理落ちしてしまうときもありましたが、まあプレイするのにあまり影響は出ないでしょう。2ステージ少ないのは残念ですけど、追加されているスペシャルモードはパロディウスだ!のエッセンスが凝縮されていますし、短時間でちょっと楽しむのに適していると思います。

 X68000でやりこんでいたゲームですので、遊んでいて面白いというよりも、どちらかといえば懐かしいという思いが強かったですね。それでもまた、時折引っ張り出してきてプレイしたいと思わせるだけの力を持ったゲームだと思います。今度はツインビーででもプレイしてみようかしらん。ビックバイパーは、あまりにも弱いんだよなぁ……。




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